政治映画やドラマに眼が留まるとついつい、時間を忘れて見てしまいます。
以前、NHKで放映していた「ホワイトハウス」
http://www.superdramatv.com/line/whitehouse/story.html
というアメリカの大統領の日常を描いた連続テレビドラマもケーブルテレビで再放送を見ています。
ワシントンでの政策決定・意思決定の仕方がわかり、とても興味深いです。
映画「アメリカン・プレジデント」
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD10403/story.html
独身の米国大統領が環境団体の仕事をしている女性に恋する作品も面白かったです。
ありえないラブ・ストーリーを見て、環境などのNPO(非営利)団体の仕事に興味をもって関わる女性がいるのかもしれません。
朝、ケーブルテレビをつけるとアメリカ映画「ブルワース」を放映していたので、思わずそのままジッと見入ってしまいまいました。
ブルワース
http://movies.foxjapan.com/bulworth/story.htm
これは、選挙活動でノイローゼになった上院議員が有権者に本音をぶちまけるという現代政治を痛烈に風刺した選挙戦を描いた映画です。
ラップ・リズムに合わせて
「議会は大企業に有利な法案を作る。学校は荒れ放題、憲法の機会均等は空文。 大企業がスポンサーの放送会社が選挙を支配。金持ちの金は貧乏人には回らない」などと、彼は支援者を前にテレビで話し、注目を集めます。
71%の得票を取り、トップ当選を果たし、大統領選への道が開かれた後、凶弾で暗殺される という話です。
彼のラップ・トークは今の日本社会と同じ!
アメリカでは10年前にブルワースが映画になり、それがオバマ政権誕生の背景なのだと感じました。
民主党政権はハリウッドによって作られるなどと言われることもありますが、まさに、アメリカ国民の積年の不満を映像化しているウォーレン・ビーティ、さすが!と拍手したくなりました。
毎日、テレビでは派遣切りの問題を大声で批判するキャスター、日本にブルワースがいたら、「お前も大企業のスポンサーから仕事をもらっている高給取りだろ!」というでしょう。
アメリカの人気キャスター(黒人女性)オプラ・ウィンフリーはオバマを大統領選挙で支援していました。
http://www.afpbb.com/article/politics/2323343/2440764
彼女は南アフリカに学校を設立したり、慈善活動にも貢献しています。
ところが、日本の高給取りのキャスターが寄付をしたとか、慈善活動をしているという話はあまり聞きません。
それで毎日、派遣切りや格差の問題をよく批判できるよ!と醒めた眼で日本国民はテレビを見ているのです。
税金も健康保険料も払えない、貯金もできないような暮らしを何とかして欲しいという切実な声を受け止めるのが政治の役割だと思います。
日本の映画に出てくる政治家は悪役ばかりで、希望がもてない人物像ばかりです。
日本の映画界で、若者たちが政治に関心を持つような痛烈な風刺を含む作品が作れなかったのは、体制批判ができない、政権交代がない国だったからなのかなぁ〜と思います。
最近見たコメディー映画で元気が出てくる超ポジティブ・シンキング(前向きな思考)の映画が、「キューティ・ブロンド」です。
「キューティ・ブロンド」
http://movies.foxjapan.com/cutieblonde/story/
おしゃれでファッショナブル、陽気で派手好きなブロンド美女エルは、政治家志望の恋人に自分にふさわしくないと振られます。
彼は弁護士志望の娘と婚約したため、彼の心を取り戻そうと一念発起、ハーバード・ロー・スクールに合格し、リベンジをするというなんとも痛快なお話です。
大失恋をした若い娘がハーバードで猛勉強…、やッ…やば〜い!(青春プレイバック…)(^ ^;) と、
どこの国でも同じだわと感じながら、この映画を見てしまいました。
そして続編では、エルは弁護士となり、犬を化粧品の動物実験から救う法案を作るべく、ワシントンに乗り込み、持ち前の明るいキャラクターで法案を可決してしまうのです。
「キューティ・ブロンド/ハッピーMAX」
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tydt/id241792/
ワシントンの議会で演説をするエルを見て、「そうだ! 頑張れ!」と掛け声をかけてあげたくなりました。
日本でも、若い女性にエールを送る超ポジティブ・シンキングなキャリア女性を描いた映画があれば、政治にもっと関心をもってもらえるのに…と思いました。
私が議員を志した遠因には、欧米の映画、特に政治関連もの、キャリア女性を描いた作品をたくさん見ていて影響を受けていたからではないかと思います。
日本で政治を志す女性が少ないのは、どんな世界かわからない、知らない、興味がないからではないかと思います。
朝のテレビ小説などで、戦後、初めて女性議員になった人達の話がドラマ化されないかなぁ〜と私は心待ちしています。