【カイロ=田井中雅人】イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ攻撃で、ガザを支配するイスラム過激派ハマスの交渉団は25日、イスラエルとの仲介にあたるエジプト当局者とカイロで協議した。関係者によると、ハマス側はガザ境界の検問所の全面開放を条件に、イスラエルとの1年間の停戦を提案した。
ハマス交渉団のアイマン・タハ氏によると、25日の協議でイスラエル側が「1年半の停戦と検問所の部分開放」を提案していることを知らされたが、ハマス側はこれを拒否。1年間の停戦と検問所の全面開放を求めたという。
ハマス側はガザの封鎖解除を一貫して要求しているが、イスラエル側は地下トンネルなどによるガザへの武器密輸阻止に向けた実効的措置が必要だと主張。この隔たりが本格停戦実現への障害となっている。