模型

2008年09月24日

Flutter into Life

良いピンセットは高いんです、工業製品は精度が上がると値段も上がるんです、こんばんは。



てなわけで、読者置いてけぼりのゼロ戦製作記3日目。

じっさいに製作日数はそのくらい。 乾燥時間さえなければもうちっと短縮可能かな。


ええと、興味ない方はこれでもやって、賢きひとになってね。



<前回からのあらすじ>

いよいよ本格的に組み立て。 主翼と胴体をそれぞれ接着して、乾燥待ち。 時間をおいて作業は「合わせ目」消しへ…


以下分離〜


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2008年09月09日

Down to Heaven

うむ、時間さえ作れば作れないものは何も無いな、とか思います、こんにちは。



それはただの思い違いとひとは言う。



というわけで、だれが楽しみにしているのかわからない、零戦製作二日目!


<前回からのあらすじ>

コクピット組み立てを終わらせ、次の工程はその塗装。
足りない塗料を買い込み、簡単なマスキングを済ませて準備万端。



以下、画像も多いし分割!




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2008年09月04日

None But Air

「スカイ・クロラ」を観に行ったあと、なぜか家のケーブルTVで「トラ・トラ・トラ!」と「零戦燃ゆ」をやっていました、こんにちは。




「これは何かの国家的陰謀か、ただの偶然に違いない!」と。 そう思い込んだワタクシの目に猛烈アピールをかける物体、それが


ファインモールド社製 1/72 零式艦上戦闘機二一型

なのでした。



夏休みとはいえ、退屈こいてるわけではないものの、まぁ寝る時間を毎日1時間削るくらいなら無問題だよね、との安直な判断から颯爽と製作開始!



零戦、まぁ至極有名な機体ですね。

先の大戦で我が国の緒戦の華々しい活躍とか終戦間際の悲劇とか、なんかそういうのがいっぱい詰まった、戦艦大和と同じくらい有名なヤツ。


ちょっと前の時期になると文芸○秋とかが「日本の誇り」チックなこと言い出したりするし…。

「日本の優れた技術力の先駆けとなった云々」という文脈で語られることも多いし、「名機ゼロ・ファイター↑!!」とか…、まぁいいですけど(福田)。



キライなヒコーキなんて無いけど、トリマキの扱い的に過大評価されすぎてると思います、ハイ。





以下、その製作レポート兼自分用メモ帳。




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2008年07月23日

モノ作るヤツにワルいやつはいねぇ

「職人芸」とか「プロフェッショナル」に弱いのは、まぁしょうがないよね、こんばんは。



日曜日にNHKで、静岡の小さなプラモデル会社を扱ったドキュメンタリィを放送してまして、当然のように録画してさっきまで観てました。

製造業が集まる愛知県三河地方の一角に、宮崎駿監督やジョージ・ルーカス監督が認めた小さなプラモデル工場がある。 従業員6人の「ファインモールド」。 社長の鈴木邦宏さんのモットーは「徹底的なリアリティーの追求」。戦車や戦闘機を製品化する際は、海外の図書館や博物館まで出かけたり、元兵士から当時のことを聞いたり…。 人の心を動かすモノづくりとは何なのか? 小さな工場を訪ね、プラモデルにかけたロマンと感動を描く。
ここから)


この会社、「ファインモールド」と言いまして、日本でプラ模型作る人間なら知らなきゃモグリ!な会社。

大手にはマネの出来ない超精密な製品と拘ったラインナップがウリなのです。

1/48 紅の豚 サボイア S.21

↑そしてこんなのも出してる(そして欲しい!!)

で、番組。

ある製品が商品化されるまでを追った「プロジェクトX」風味で、まさにNHK!

綿密で周到な調査と、対象に対するこだわりはどの世界でも一緒。
資料の掘り起こしなんて歴史学の世界だもん。


1/700スケールの対空機銃を製品化するためにドイツ製のレーザー彫刻機を導入した挙句、結局微調整を人間がやってたり、これぞ「技術者集団」!!

かっこよすぎる!!!.。゚+.(・∀・)゚+.゚





ここの会社のキットは実は僕も持ってまして、とある雑誌についてた限定キット(限定、なので今やヤフオクなんかで高値で取引されている、と聞く)が放置プレイ中。

積みプラ






↑左の2箱(2つで1セット)、中身は小学生から年寄りまで知ってる「ゼロ戦」 
右は同じく作りかけで放置プレイ中のF-104J(コレは別の会社のモノ)、なぜか北海道の302飛行隊仕様をチョイス。

中身は笑っちゃうくらい精密(そのうち製作過程をうpできればね…)。






さて、ここまで読んでその濃ゆさに「うぇー('д` ;)」となるのは分かってる。

だがね、だがね!


今、巨人のニオカとアレして話題の 山本モナ 嬢。

彼女は雑誌のインタビューか何かで、

旧日本海軍の局地戦闘機 紫電改 が大好きだと語り、紫電改のウリであるところの「自動空戦フラップ」についてアツく語った挙句、プラモ3個持ってます!

という猛者だったり…。


だから何だ、という話ですが。 だからその、そういうひとにわるいひとはいないって思うんだ(この話自体はさっき思い出した。 詳しく知りたければ、「山本モナ 紫電改 プラモデル」のキーワードでググってみると吉。やふーじゃないぞ!)。






今日のBGM: the band apart 「 K.and his bike 」 from 『 K.and his bike 』

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2008年07月03日

1/24の解決策は原油高に左右される。

自分の「できること」のキャパが増える瞬間がとても嬉しく感じるのがこの趣味の醍醐味かなって思います、こんばんは。


さて、ずいぶん前に

(・∀・)「バトーさん、作れるかもだね!」

みたいな事を言ったのですが、その続報。



僕の作ったあのタチコマ君&少佐のスケールは(実物の)1/24。


当然、作られるすべてのものはそのスケールにされるわけ。
つまり、1メートルのものは約4センチ、10センチなら4ミリだ。


カッチリしているメカものならこのくらいのサイズは無問題だけど、さすがに人間、となると話が違う。 表情とか服のシワとか、作ったことないから実現可能性は未知数。

さて、どうしたものかね…。




ここからマニアックなお話。


天下の田宮模型さんはMM(ミリタリー・ミニチュア)シリーズというものを出していて、コレのスケールは1/35。

キットの種類も多いため入手も容易で加工も簡単。

例:使うならコレとか。

あと、こんなのまである。


だから、たとえばこんな大会もあったりするぐらい。

人形改造コンテスト


これが使えるかな??と思ったが小さすぎ。


そもそも1/24ってのはカーモデルとか超大型飛行機モデルが多いんだが、ウサギ小屋住宅事情な我が国ではあまり人気とはいえず、種類も少なめ。


うーん…。









と思ってた昨今。


ふと気づいた。

「ウチコマのプラモはどうなんだ??」

てなわけで早速検索。


1/24 攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG シリーズ No.3 ウチコマ


発売元HP








(((( ;゚д゚))) ナニカイル!!!



というわけで、問題は解決しそうです。

あとはコレを買えばいいわけだな。




…でだ、高いのはおなじみ原油高のせい?? え、ちがうの??

「キットは発売中の「タチコマ」のキットに新規金型による「ウチコマ」のパーツを追加。」



おお!!

同時に緑のタチコマも作れるみたいです。



意外と早い2号機+バトーさんの予感!!




今日のBGM: GRAPEVINE 「 CORE 」 from 『 CORE/wants 』

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2008年05月25日

「人間は何故こうまでして自分の似姿を造りたがるのかしらね。」

ここ数日はまだ観ていなかった残りの「攻殻機動隊」作品を観ていました、こんばんは。



「イノセンス」の映像に腰を抜かし、「Solid State Society」の出来に唸らされる。

これでコンプリートなんだが、続編も作って欲しいな…。




というわけで、こういう風にモチベーションを上げて、昨日チラッとお見せしたアレですよ。

後ろ姿






タチコマ「色数が増えた!」

前から






「やっぱり少佐だ!!」


そう少佐! 左手で折り紙の鶴を折れるひと!! 

タチコマ君に合わせて、頑張りましたよ。 ファンドをこねて形を出して形状修正すること6回…。



…ウソです。


これはキットに付属の少佐フィギュア。 つまり色を塗っただけ。

それでも実際の人間のサイズの24分の1だから、顔なんかは結構大変でした。

一人で











↑目なんて「米粒に文字を書く」以上の超繊細作業。 これはまだ技術不足の感…。
接写には耐えられんよ。


塗り方






↑服や靴は、いったんライトグレーを塗った後こんな風にマスキングして塗布。


クソでっかい100円玉と











最後に、でっかい100円玉と記念撮影。

この100円玉もプラ板とパテで出来てて、銀塗装をしたもの。 表面の彫刻は手彫り。

…てのもウソで、これは本ものの100円玉。 大きさ対比用にどぞ。


ちなみに、タチコマ君本体も少佐の塗装ついでに追加塗装したところがあります。

見つけられるかな??




ひとの模型は初めてだったから試行錯誤の連続。 良い経験になりました。


これで造形も出来たらバトーさんも楽勝かもしれないね!


あと、タチコマ君の製作についてはここがすごい参考になりまして、僕の数十倍も数百倍も凄腕の方のサイトです(てか、この人はプロの方ですよね)。

「神の領域」を覗きたければどうぞ。

「シーザーを理解する為に、シーザーである必要はない。」







今日のBGM: 安藤裕子 「 陽のかげる丘 」

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2008年05月24日

「個体が作り上げたものもまた、その個体同様に遺伝子の表現形だ。」

確実にこの趣味は寿命を削ってるだろうな…、こんばんは。




てなわけで、本日は↓この一枚。

もしかして…






タチコマ「あれって、もしかして…」



待て、次回!!



今日のBGM: 安藤裕子 「 水玉 」 from 『 chronicle. 』

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2008年05月15日

RESET THE WORLD

体調が悪くても、楽しいことをするのは無問題です、こんばんは。


「甘いものは別腹」の論理な。



てなわけで、CD買って好きな音楽を聴きましょう!

Adze of penguin(初回限定盤)(紙ジャケット仕様)

the band apart / Adze of penguin


なんか4月5月はリリースラッシュで、毎週のようにお気にのバンドやアーティストやらが新作を出してくれるのでたまらんです。


で、バンアパの新作。


今の日本のギターロック・バンドを語る上で外すことのできないバンド。

これを知らないとモグリ!みたいな。



パンクとかメロコアとかの文脈なんだが、ひとくくりには出来ない多彩な音楽性は健在。

「なかのひと」は結構やんちゃな人たちなんですが、作ってる音楽はこの界隈ではかなりおしゃれ。 このギャップが好きですね。



このアルバム、まだ聴き始めて10周目くらいですが、聴けば聴くほどにますます味わい深くなる一品。 ACIDMANの『LIFE』のときにも思ったのですが(キャリア的にも同じくらいだな)、「まるくなったなぁ」という感じ。

テクニカルな面はもとより、メロディや歌詞なんかもキャリアを重ねて初めて出てくる余裕からきたような何ともいえない安定感がそう思わせるのかな。

既発のシングル曲なんかも全体の流れで聴いてみるとまた新鮮に感じさせてくれます。


これは「良い仕事」。 またヘビロテのアルバムが来ちゃったよ!
(来週は『chronicle.』も来るし、『scene of "LIFE"』も買わなきゃだし、大変ですね)



<タチコマな日々>

本体が出来上がったからって終わったと思ったら大違い。 アフターサービスもバッチリでっせ。

てことで小工作。 まずは↓コレみて!

その1










↑なんだか小道具がいろいろあるのがお分かりですか??

構造解析させて〜







↑有線用のプラグ。 0.5mm真鍮線と0.8mm真鍮パイプの組み合わせ。
ちなみに0.5mm径の穴なら何にでもアクセス(「差し込むだけ」とも言う)できるぞ!

まごころを君にこの戦いに、もはや人間は必要ない。







↑24分の1スケール、某有名SF小説。 ネットで表紙の画像を探して縮小印刷。 本の中も再現しましたが、これはウチにあるこれも有名な早川書房のSF小説をスキャンして同じく縮小印刷したもの。
これらを0.5mmプラ板に貼り付けて完成。
(裏表紙がネットで見つかんなくてフェイクになってるのは秘密☆ ちなみにバーコード部は今読んでる伊坂幸太郎の某小説からスキャンしたものだったり…。)


フムナ







↑「RESET THE WORLD ボタン」。 元ネタはこれ

簡単にプラ材などで構成。
黄色の発色が悪いので結構不満だったり。 これは作り直すかも。



とまぁ、こんなもん。


小道具作りは楽しいなぁ。 究極的にはジェイムスン社長は作っとこうかな(笑)。


あとは、

・バトーさんのレンチ
・バトーさんの天然オイル
・脳殻(映画監督のアレ)
・エンジェル・ハイロゥ(天使の輪っか)、天冠(三角布)
・おじいさんのくれた榴弾
・ジガバチAV
・海自、陸自のアームスーツ。 陸自の多脚戦車。
・ミキちゃん

とかが浮かんだけど…。 何かリクエスト、あります???




今日のBGM: the band apart 「 July 」 from 『 Adze of penguin 』

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2008年05月11日

「あのー、あなたが僕のお父さんですか?」

タチコマ君がいよいよ完成しましたよ、こんばんは。





昨日ミスしてやり直しの部分を先に修正することからスタート。

エアブラシ・システム






↑こんな風にエアブラシはなっております。
左側の仰々しいキカイが「コンプレッサ」。 圧縮空気を送り出します。
で、そのホースの先にある銀色の物体が「ハンドピース」。 ここに塗料を入れます。
で、スポイト、塗料皿。 シンナーは二種類。 半透明の容器が塗装用で、金属製の容器の方は洗浄用。

新聞紙を敷いて青空の下実施。 室内でやると溶剤臭で 死ねます。


白。






↑で、こんな風にピースコン内に希釈した塗料を入れるわけですな。

画像で言うカップ左側のボタンを押すと空気が出て、押しながらボタンを引くと塗料が出るので、それで調節が可能です(これを「ダブルアクション・タイプ」と言います。 結構いい値段するのよ、コレ)。



そんなこんなで修正は完了。 全体にクリアー(ツヤ出しを兼ねた表面保護剤みたいなもの)を塗布してエアブラシ作業は終了。





この後、エナメル塗料(確か、これってマニュキアと近い成分だったか…?)を薄くしたものを使って「墨入れ」という作業をします。

パーツ表面にあるディティールは、このままだとあまり目立たず立体感に乏しくなるので、暗めの色を挿してやることでメリハリをつけてやります。

これはちょちょいと終了。 


最後に、各部にアクセントとして「コーション・デカール」ってのを貼ってやります。

いわゆる「注意書き」。 「ここ、動かした後はアツアツになるよ!」とか「ここを押すと飛び出すよ!」とかそういうの。 実際の飛行機とかには貼られてるんだけどね、

劇中では何もなかったけど、実際の機械なら当然あるだろう、ってコトで。



と言うわけで完成と相成りました。

写真(と解説)貼ったから、見たければ↓ドウゾ!

感想とかコメントしてくれると「中の人」が喜びます。


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2008年05月10日

カラッポになってなどいない!

初夏の風も心地よく過ごしやすい季節になりました、皆様いかがお過ごしでしょうか、こんばんは。



そういえば僕、タチコマ君なんて作っていましたね。

新学期の忙しさでまたちょっと放置気味。


さっさと完成!!

って隣のオバサンが布団叩いてるわけじゃないが、そろそろいい加減にせな。



てなわけで…。


と、作業を再開。 が、タチコマ君のアイボールセンサ(目の部分)の白を二回目のオーバースプレー(二度塗りの二回目ってこと)をしていたところ。

<コトン


??


アッー!!!!!



乾燥途中でまだ半乾きだったパーツが倒れてる。


当然乾いてないから…。




アイゴー!



やったぜ☆ も一回下地処理からやり直し。 そいえば前にもやったな…。

メタメタになった塗膜をヤスリで削り落として、サフ吹いて#1ホワイト吹いて#156ホワイトでオーバーコート、さらにこのあとクリアー吹き…。




軽くめまいだぁ…。

はやく完成!完成!!










↑画像は再塗装の憂き目にあったアイボールセンサ(右下のヤツ)とその塗装に使う塗料二種。 あと作業再開を待ちわびるタチコマ・ブルー。

このように、塗装をするパーツはクリップなどにはさんで塗装する。


風や何かの拍子で倒れることもしばしば…。


ヤスってサフが吹き終わったところ。 明日で…出来るかなぁ。






今日のBGM: 安藤裕子 「 サリー 」 from 『 サリー 』

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