過半数の病院で「平均600日以上」―介護療養病床の入院
日本慢性期医療協会が介護療養病床を有する病院に対して行った調査で、患者の平均入院日数が600日以上の病院が過半数を占めていることが分かった。同協会では、「患者の重度化で、入院が長期化するケースが多くなっている」と分析している。
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調査は昨年11月から12月にかけて、同協会に所属する病院のうち、介護療養病床を有する病院に対して行った。
その結果、患者の平均入院日数が「600日以上800日未満」とした病院が全体の24.8%で最も多く、次いで「400日以上600日未満」(21.8%)、「200日以上400日未満」(15.8%)、「800日以上1000日未満」(14.9%)、「1000日以上1200日未満」(12.9%)と続いた。患者の平均入院日数が600日以上の病院は55.6%となった=グラフ参照=。
入院患者の要介護度では、要介護5が54.2%で最も多く、要介護4の26.2%がこれに次いだ。
入院患者の主病名では、脳血管疾患が62.8%を占め、骨・間接疾患は9.4%、廃用症候群は5.9%、循環器疾患は4.4%だった。
更新:2009/01/28 21:30 キャリアブレイン
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