県立病院無床化 移管受け入れに意欲 一関の医療法人

 岩手県医療局が無床化を計画中の県立病院・地域診療センターについて民間移管の可能性も検討していることを受け、一関市の医療法人「白光」は28日、花泉地域診療センターを借り、福祉施設併設型の医療機関とする準備を進めていると発表した。

 白光によると、19床のベッドを残し、内科と外科の診察を行うほか、県立花泉病院時代に利用していた空きベッド25床前後を特別養護老人ホームにする。

 職員は常勤医1人、非常勤医数人、看護師14人を含む約70人になる見込みで、医師確保のめどはあるという。医療部門については、夜間外来、急患受け入れは行わないものの、土曜、日曜も開院して診察と健康診断を行う案も出ている。

 県は施設を民間移管する場合には移管先を公募する方針を示しており、白光は応募できるように3月中に社会福祉法人も設立する方針。既に県医療局と一関市に意向を伝えている。

 白光の橋本堯夫会長は「地域医療の機能を維持させたいという地域の要望に応えたい。40―50人の新規雇用も必要で、雇用対策にもなる」と説明する。

 県医療局の田村均次局長は「具体的な計画を詳しく聞き、一関市とも相談して対応を考えたい」と話している。
 白光は1994年から、一関市内で介護老人保健施設「シルバーヘルス一関」(96床)など4施設を運営している。
2009年01月29日木曜日

岩手

政治・行政



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