ワシントン(CNN) ゲーツ米国防長官は27日、アフガニスタンでの作戦続行が最優先政策との認識を示し、今年初秋までに陸軍の計3個旅団を追加派遣するとの計画を明らかにした。1旅団は約3500人前後。
これ以外の増派は、アフガンでの受け入れ施設の整備の問題もあり、今年末まで時間が掛かるとの見通しを示した。上院軍事委員会での公聴会で述べた。3旅団のうち、2旅団は春までに、残りの旅団は初秋まで派遣するとしている。
ゲーツ長官は、ブッシュ前政権から唯一続投した閣僚。オバマ大統領は、アフガンをテロとの戦いの主戦場と位置付け約3万人規模の兵力増強を打ち出している。アフガン駐留米軍の兵力は現在約3万5000人。
アフガンでは、2001年の米英軍事作戦で政権が崩壊したイスラム強硬派タリバーンの攻勢が目立ち始めている。ゲーツ長官はこれを受け、北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)に加わる諸国へ追加派遣も要求している。