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週刊ファミ通クロスレビュー40点満点ソフト一覧

▼データの見方
●週刊ファミ通のクロスレビューで40点満点を出したソフトのレビュー文を掲載しています。


▼更新状況
●2008/11/26 Wii『428〜封鎖された渋谷で〜』のレビュー文を掲載しました。


■ゼルダの伝説 時のオカリナ(ニンテンドウ64、1998年11月21日発売:任天堂)
●サワディ・ノダ
操作感覚のこの気持ちよさ、いわゆるマンマシンインターフェースの完成度の高さはいったいなにごとなのだろうな。まさにゲームに身を委ねる感じだ。シナリオ、システム、ゲームバランス、そしてカートリッジとは思えないグラフィックとサウンドともに、文句なしの10点だ。

●乱舞吉田
見上げるとまぶしい太陽、石を持ち上げると逃げ出す虫・・・・・・。あたかも自分がリンクになったかのように、ゲームのなかの世界が体験できる。それでいて、謎の難易度が絶妙で、本筋に関係ない遊び要素も満載だからたまりません!! 何年ぶりだろう、本気でゲームにハマったのは!!

●渡辺美紀
『ゼルダ』の真髄、"解く快感"は今作も十分に味わえる。必要なのは柔軟なアタマ。水の表現やボスの迫力など、グラフィックの美しさとキャラの動きは必見。3D視点操作の不満や悩みを一掃した"注目"は画期的! ミニゲームやサブイベントなど、やり込まずにいられない要素が満載。

●羽田隆之
これぞ冒険。大筋の目的はあるものの、用意された脇道の充実ぶりと、いたるところに用意されたおびただしい数の仕掛け。誰もが自分だけは解けたと思わせる難しさ。体験がその後に活かせる良さ。リアルタイムのフル3Dで、フィールドの美しさも際立つ。冒険したいならぜひ。



■ソウルキャリバー(ドリームキャスト、1999年8月5日発売:ナムコ)
●本田慈庵
正直、驚いた。このグラフィックのクオリティーの高さ。キャラクターの動きのなめらかさ。いつもいつも技術の進歩には驚かされるけど、いつにも増してそう感じる。ドリームキャストというハードの能力を引き出すソフトという思いを強くした。ユーザーはぜひ味わってほしい。

●カミカゼ長田
まずは安易な移植をせず、さらに磨きをかけたという点に敬意を表します。格ゲーの頂点を極めたといっても過言ではないデキ。玄人が認める格ゲーは数あれど、素人が遊んでこれだけ驚き、そして楽しめるのは初めてでは?ここまでくるとマイナス面を捜すことなど無意味です。

●戦闘員まるこ
じつはすごく迷った。グラフィック最高!おまけに隠し要素が盛りだくさん。素直におもしろい。だけど、いろいろありすぎて、ちょっと混乱しちゃうんだよね。でも、見せかたはうまい。初心者でも楽しめると思う。・・・・・・と悩んだ結果がコレ。ほんの少し心残りはあるけれどね。

●池袋ラクセル
格闘ゲーム史上最高のシステムと、家庭用ゲーム史上最高のグラフィック。追加された新技に手直しされたモーション、そしてダメ押しの付加モード。言うまでもなくアーケード版をはるかに超越。しかも粗を捜しても見当たらない。製作チームの意気込みに感服。ナムコすごい。



■ベイグラントストーリー(プレイステーション、2000年2月10日発売:スクウェア)
●浜村通信
映像がすばらしい!この豊かな表現力は、作家に天性の才能がないと不可能。演出だけではなくゲームとしても、最高レベル。新鮮、スリル、達成感、戦略性。ストーリーの意外な展開に翻弄され、戦闘シーンの快感に魅入られ、時間の経過を忘れてしまう。間違いなく歴史に残る逸品。

●水ピン
グラフィックの美しさは圧倒的。そしてその見せかたも異次元のデキ。上質な洋画顔負けの演出。嫌でもこの世界に引き込まれる。さらにゲームとしての魅力も大。戦略と反射神経が必要な戦闘は、それだけでおもしろい。戦闘を有利にする武具やアビリティのカスタマイズも奥深く楽しめる。

●奥村キスコ
ポリゴンのキャラがこれほどに美しい表情を見せてくれることに感動。ストーリーは興味深く、登場キャラ全員に魅力がある。ボタンをタイミングよく押すことで連続攻撃ができるなど、戦闘の緊迫感が心地いい。操作まわりもストレスゼロで秀逸。やればやるほどハマる名作。

●羽田隆之
すげえ!絶妙すぎる色使いによってドットの荒さを味へと転化させ、キャラクターの表情を描き切っているのにまず脱帽。ヘタすると白けるひとりよがりなストーリーに、最後までついていきたいと思わせられる。パズルでダレるのは愛嬌。もはや悪口の"映画的"を今作は超えた。



■ゼルダの伝説 風のタクト(ニンテンドーゲームキューブ、2002年12月13日発売:任天堂)
●バカタール加藤
『オカリナ』の衝撃に勝るとも劣らない驚き。画期的に新しいのに『ゼルダ』らしさもしっかり。そこがスゴイ。写実的リアルともアニメとも違う、新次元のゲーム的表現がここにある。物語も大海原を舞台にかつてない旅が展開。やり応えも、しっかり『ゼルダ』。本気でやるしか!

●針生セット
トゥーンレンダリングという表現方法を触媒に、ゲーム性、世界観、演出などが奇跡のような化学反応を遂げた最上級の作品。ビデオゲームはもっとも優れているエンターテインメントである、ということを確信する。何をするのも楽しい。この世界を愛さずにはいられなくなるはず。

●深見参段
アニメーションのように表現された世界に一抹の不安を覚えるも、プレイするとそれは紛れもなく『ゼルダ』でした。とくに、目の動きで登場人物の感情が手に取るようにわかり、ときには心を揺さぶられ泣きそうになることも。謎解きや戦闘も適度な難度で、やり応えも十分です!

●カミカゼ長田
イベントに喜怒哀楽し、謎解きに悩み、表現に驚く。そして、ゲームを進めていくたびに増幅するワクワク感。まるで初めてゲームをプレイする子供のように、心を揺さぶられました。シリーズ未経験者でもすんなり入り込める親切設計が、違和感なく随所に盛り込まれている点も◎。



■nintendogs(ニンテンドッグス)柴&フレンズ/ダックス&フレンズ/チワワ&フレンズ(ニンテンドーDS、2005年4月21日発売:任天堂)
●いーです井手
ゲーム的な要素もあるが、基本的に犬との触れ合いのみ。だが、それだけで十分と思わせる質の高さを誇る。緊張と緩和、負荷と開放といった従来のゲームの文法とは無縁ではあるが、触れているだけで心地よい無二の感覚は、ゲームを通じて得られるカタルシスと同種のものがある。

●ふじのっち
クリアーやレベルアップが目的ではなく、子犬とのコミュニケーションを楽しむことに特化。ニンテンドーDSの方向性のひとつが形になった、同ハードの代表作と言えるソフトだと思う。つねに世話をしなくても大丈夫な作りだけど、つねにかまいたくなるくらい子犬が愛らしい!

●奥村キスコ
愛くるしさという表面的なものから、目に見えない無垢な心まで表現されているよう。心の隙間を埋めてくれる、愛玩動物の役目を果たす”何か”がここにはあります。遊ぶ時間も自由だし、新しい形式の通信でわずらわしさもナシ。遊びたい人に遊びたいようにさせてくれる自由さ。

●ローリング内沢
使い古された言葉で表現するなら、まさにバーチャルリアリティー。犬と生活する現実感が味わえる。タッチペンやマイク(音声)で犬と直接触れ合うことができ、飼い主ごとに異なる飼いかたやしつけが可能。それにより幅広いコミュニケーションや、多彩なリアクションが楽しめ◎。



■ファイナルファンタジーXII(プレイステーション2、2006年3月16日発売:スクウェア・エニックス)
●カミカゼ長田
いつもにも増して壮大な物語と、少しずつ解放されるシステムが相俟ってグイグイ引き込まれていく。とくに、広大なマップを回りながらの戦闘は、時間を忘れるほど没頭してしまう魅力がある。ひとり用のゲームで仲間と協力して戦っていることを、これだけ実感できるってスゴイ!

●キッシー嵐山
戦闘が『FFXI』を彷彿とさせるシステムなので、『X』までのファンには多少違和感がありますが、ガンビットなどでうまくサポートされているため、慣れれば問題ないでしょう。スキルのみならず装備まで成長に含めている自由度には感服。物語的には王道ですが、演出は見事です。

●吉池マリア
とても親切で丁寧な作り。ストーリーにしっかりと導きつつも、自由度はかなり高い。やり込み要素もタップリ。画面が切り替わらずに戦え、若干慣れは必要ですが遊びやすい。ただ、敷居は低くはなく、アッサリ死ぬことが多々あるので油断は禁物。そのドキドキ感も楽しいですが。

●青山ガゾー
空気感のあるビジュアル、複雑なようでプレイしやすいシステム、どんなプレイスタイルにも対応するバランス、どこをとっても、非の打ち所がありません。いつの間にかハマってしまい、やめられなくなってしまいます。歴代『FF』シリーズの中でも傑作の部類に入ると思います。



■大乱闘スマッシュブラザーズX(Wii、2008年1月31日発売:任天堂)
●レオナ海老原
今回はひとり用も大ボリューム。アドベンチャーモードはかなり長く楽しめるし、物語の見せかたもすばらしい。対戦は、”最後の切りふだ”のおかげで不確定要素が強くなり、これまで以上に腕前に関係なく盛り上がれる。操作やサウンドまわりのオプションが充実しているのも脱帽。

●ででお
新要素の”最後の切りふだ”は、どのキャラクターも派手なエフェクトと爽快感を楽しめ、対戦をより熱いものにしている。ひとりで遊べるモードも豊富で○。”アドベンチャーモード 亜空の使者”はムービーとアクションのテンポがよく、時間を忘れてプレイしてしまいました。大満足!

●戦闘員まるこ
迫力ある演出とギミック。それにダイナミックかつ繊細なキャラクターたちの動き。”最後の切りふだ”の派手なアクションは必見。対戦のステージ数が多く、ひとり用のモードも大充実している。ステージエディットがあったり、このゲームに関する細かいデータが閲覧できるのも○。

●河田スガシ
揃いも揃ったオールスターの躍動する姿には磨きがかかり、ひとりで遊んでもハマれるモードを完備し、収集欲をそそる仕掛けを十二分に用意。抜きん出た技術とセンス、努力を感じさせる至高の作品。プレイするたびに発見があり、対戦するごとに喜びと悔しさを味わわせてくれる。



■メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット(PS3、2008年6月12日発売:KONAMI)
●カミカゼ長田
圧倒的すぎるクオリティーとボリューム。シリーズのファンはもちろん本作から始めても十分楽しめる親切な仕様も多くて◎。アクションが多少苦手でもぜひやってほしい作品。本編に加え、『メタルギア オンライン』も内容、サポートともに充実しており、まったく死角が見当たらない。

●山本ペンキ
おなじみのスニーキングアクションや、仕掛けが盛りだくさんのボス戦は健在。何より新たな要素である武装の購入やカスタマイズが楽しい!注目のデモシーンもほかに類を見ないほどの大ボリュームで超充実です。さらに仲間との連繋を重視したオンライン対戦もできてオトクすぎ!

●吉池マリア
膨大なデモに、新旧合わせたネタの数々。少々くどいと思える部分もあるが、最後まで見応え十分。また、自由にプレイスタイルが選べ、やり込み要素も多いので、2周目以降も楽しい。オンラインは本編の設定を活かしたシステムやルールは◎で、こちらもくり返し遊びたくなりました。

●ででお
自動で擬態する”オクトカム”は、初心者にもわかりやすいシステム。デモシーンのクオリティーも文句なし。ただし、1〜3作目からの登場人物が多いので、ストーリーを十分に楽しみたいのなら要予習。オンラインは一般兵vsスネークなと、本シリーズならではのルールもあるのが○。



■428〜封鎖された渋谷で〜(Wii、2008年12月4日発売:セガ)
●レオナ海老原
複数の物語がJUMPで絡み合う巧みなシナリオ&演出は、名作『街』以上に最高の時間をプレイヤーに与えてくれる。1時間おきに進む展開や操作性のよさも、没入感を促進させてくれて文句なし。凝りに凝った本編の質の高さとともに、我孫子氏によるボーナスシナリオも極上!

●山本ペンキ
各シナリオの交錯する量が膨大で、なおかつ絶妙のタイミング。ここまでゲーム性が高いのに内容が破綻しないのは、ストーリーの緻密さと、何より"楽しさ"がプレイヤーをグイグイ引っ張ってくれるおかげかと。シーンごとのビジュアルや音楽、効果音へのこだわりもスバラシイです。

●吉池マリア
エンディングまでのストーリー展開がうまい。加えて脇役を含む出演者の演技、演出、テンポもすばらしく、人気の海外ドラマの如く、観始めると最後まで一気に観ずにはいられません。ヒントのおかげでクリアー自体は決して難しくなく、コンプリートを目指すと、かなりの歯応えです。

●河田スガシ
心理や心情をわかりやすく表現した読み心地のいいテキスト。複雑に絡みつつも紐解く醍醐味をしっかり堪能させてくれるゲーム性。斬新かつインパクトのある演出。すばらしい楽曲。ゲームでしか表現し得ない、サウンドノベルという作品の究極形がここにある。理屈抜きで楽しい!



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