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外国籍で副主任解任 講師が人権救済申し立て
外国籍を理由に学年副主任を解任されたのは人権侵害だとして、神戸市立垂水中学校の常勤講師で在日韓国人三世の韓裕治さん(43)が28日、学校や神戸市教育委員会への警告を求め、兵庫県弁護士会に人権救済を申し立てた。
申立書によると韓さんは平成4年に神戸市の教員採用試験に合格。外国籍では正規の教員にはなれないため常勤講師として勤務し、副主任を4回経験した。同校でも昨年4月、校長から2年生の副主任に任命された。しかしその後、市教委の方針として「(正規の教員しかなれない)主任を代行する可能性があり、外国人は副主任になれない」と校長から告げられ、解任されたという。
記者会見した韓さんは「差別や偏見をなくそうと頑張ってきたが、学校でこんな差別を受けるとは思わなかった」と話した。