2007年全日本カッター競技大会結果
2007年5月19日に神戸大学海事科学部(旧神戸商船大学)で第51回全日本カッター競技会が行われました。
私たちが出たレースの結果です。
予選第2レース(順位順)
学校名 | タイム | 着順 |
東京海洋大学海洋科学部 | 12分21秒86 | 1 |
防衛大学校 | 12分40秒32 | 2 |
東海大学 | 15分43秒15 | 3 |
決勝レース(順位順)
学校名 | タイム | 着順 |
東京海洋大学海洋科学部 | 11分17秒 | 1 |
長崎大学 | 11分18秒 |
2 |
海上保安大学校 | | 3 |
防衛大学校 | | 4 |
午前中は風が強かったのですが、午後から凪になり、雨もほとんど降らずに大会を終えることができました。
予選レースから強豪防衛大学校とあたりましたが、1位で通過することができました。
決勝レースの組み合わせは、防衛大学校、海上保安大学校、長崎大学そして我が海洋大学海洋科学部となりました。
回頭後は長崎大学と海洋大学で1位争い、海上保安大学校と防衛大学校で3位、4位争いといったかたちになりました。
長崎大学がじりじりと追い上げてきて、ほぼ一線となる白熱した試合となりましたが、我らの艇が最後まで逃げ切り0.6秒差で1位となりました。
当日はたくさんの方から応援していただき、私たちも張り切って大会に望めました。ありがとうございました。
以下のクルーで戦いました。
左舷 | 右舷 | |
北見達哉 | 佐藤祐 | |
前澤徳尚 | 佐藤洋紀 |
松本悠 | 細谷雅之 |
濱田輝史 | 若原拓也 |
濱邊優祐 | 新蔵卓実 |
村松忠佳 | 佐藤克哉 |
艇指揮 鈴木亘・艇長 中村哲朗
艇長総括
新人戦に引き続き艇長をしました中村哲明です。
今回全日本優勝する事ができましたが、まず応援して下さった方々、ここまで指導して下さった先輩方、その他たくさんの人に本当に感謝しています。ありがとうございました。
うちのクルーは個人個人最後まで自分を高め、お互い磨きあって強くなれたと感じます。本当に最高のクルーだと今もずっと思ってます。艇長として最高のクルーと最高の瞬間過ごす事ができとても嬉しいです。
これからは水大が今後連覇できるように貢献できることはしていきたいと思います。最後にもう一度、ありがとうございました。
艇指揮総括
全日本大会艇指揮の鈴木亘です。
1月中旬から始まったシーズンも終わりに近づいた品川最後の練習、目標としていた高浜運河での11分台のタイムが出て、クルーにもそして私にも大きな自信となった。
意気揚々と神戸に乗り込んだのだが、公開練の2日目に時化のなかで漕ぐことができず、悔いの残る練習となった。
普段波のない運河で漕いでいるので水大は波は苦手だった。クルーと疲労の具合を相談しながら今できる出来うる限りのことをした。
そして前日の決起会、対戦相手は防衛大学校だった。波も大きくなると考えられたので空気は重かった。
しかし、みんなの熱い言葉を聞き、28人全員の気持ちがひとつになった。
当日、会場入りしたときは波も大きく風も強かった。練習前にイメージトレーニングをして、優勝した瞬間を頭に思い浮かべた。クルーはいつも通りリラックスできていた。
みんなに書いてもらったはちまき、マネージャーが作ってくれた千羽鶴、Bクルーが作ってくれた旗、1年生が作ってくれた大弾幕その全てが水大艇を後押ししてくれた。
予選レースの結果は防衛大学校に20秒近い差をつけての1位通過。防衛大学校に勝つという一つ目の目標を見事にクリアした。
クルーはこの結果に安心せずすぐに決勝レースへと切り替えることができた。
そして決勝、海面は穏やかになり、水大が得意な平水になっていた。
スタートダッシュで水大艇が半艇身出たが、その後長崎大学に抜かれ回頭前には1艇身ほど出られていた。
しかし、艇長中村 が完璧な回頭を決め、回頭後には半艇身リードすることができた。
その後じりじりと追いすがる長崎大学を力漕とラストスパートで逃げ切った。
ゴール直後は判定がわからず半信半疑だったが稲田先生のおめでとうという言葉を聴いて肩の力が抜けた。
気づけば涙が出ていた。
今までで1番濃い4ヶ月だった。
私は歴代で一番頼りない艇指揮だったと思う。しかし、このシーズン一緒に戦った仲間たちは歴代で一番頼もしい仲間たちだった。こんな私についてきてくれて本当に感謝している。
そして水大カッター部の歴史に新しい1ページを刻めたこと、カッター部に入りすばらしい仲間達に出会えたことを誇りに思う。
全日本優勝、本当におめでとう。そしてありがとう。