(CNN) 高校のチアリーダーをしていた女子生徒が、着地に失敗してけがをしたのはペアを組んだ男子生徒が自分を受け止め損なったためだとして損害賠償を求めていた裁判の控訴審で、ウィスコンシン州の高裁は27日、女子生徒側の訴えを退ける判決を言い渡した。
原告の女性生徒はウィスコンシン州西部にある高校のチアリーダーだった2004年、練習中にチームメートの肩の上まで持ち上げてもらった後、後ろ向きに転落。チームメートの男性チアリーダー(16)はそれを受け止めることができず、女子生徒は地面に落ちて頭を打った。女子生徒の家族はこの男子生徒と学校区を相手取って提訴していた。
ウィスコンシン州の高裁は裁判官7人の合議で、訴えられた男子生徒にも学校区にも責任はないと判断した。チアリーディングはアメリカンフットボールのような接触型のスポーツであり、時には強烈な接触が起きることもあると指摘。男子生徒も単に失敗をしたにすぎず、無謀な行動をしたわけではないと認定した。
保護者でつくるチアリーダーの安全推進団体によると、この種の法的判断が示されたのは初めてだという。