07/12/23 新世界秩序の差し迫った予定表
■写真で読むけふのにゅうす 
生きた化石といわれるシーラカンスの解剖が２２日、東京工業大すずかけ台キャンパス（横浜市）で行われ、一般にも公開された。国内での解剖は２５年ぶり。シーラカンスは足のような長く肉厚のひれを持つのが特徴で、魚類が陸上に上がって両生類に進化する中間段階と考えられている。しかし、謎も多く、進化の過程を調べるのが目的だ。同大の岡田典弘教授らとタンザニア水産研究所の共同研究用に、同国から冷凍保存されていた２体が寄贈された。この日は、うち１体（体長１．２メートル、体重４５キロ）を解剖。外見からは性別が分からないが、解剖の結果、卵巣らしき組織があることから、メスとみられるという。２１日にはＣＴ（コンピューター断層撮影）などで内部構造の撮影も実施したほか、遺伝子も調べて進化の謎に迫る。シーラカンスは約３億８０００万年前に出現。絶滅したと考えられていたが、１９３８年に南アフリカで初めて発見された。【下桐実雅子】
日曜日・小雨のち晴れ・午前6時室内気温19℃・室外7℃・室内湿度64%・血圧122-88・脈拍75・体重62.6kg・体脂肪25.4%・内臓脂肪レベル15・筋肉44.3kg・骨量2.5kg・基礎代謝1260kcal・日経平均・出来高億株・売買代金兆千億円・円相場1＄=円・1EUR=円・1元=円・1豪＄=円・NY原油1b=＄・NY金1to=＄・天皇誕生日・
■けふはなんのひ
☆「テレホンカードの日」1982年(昭和57年)のこの日、東京・数寄屋橋公園にカード式の公衆電話の第1号が設置された。これを記念してＮＴＴが制定した日。
☆「東京タワー完工の日」1958年(昭和33年)のこの日、東京・芝公園に東京タワーが完成し、その完工式が行われた。東京タワーは毎年多くの人が訪れる東京名所のひとつ。
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■☆☆☆ こぐま座流星群 ☆☆☆
この前、ふたご座流星群が出現したばかりだが、今度はこぐま座流星群である。ピークはきょうの昼ごろということになっているので、実際に見ることができるのは、今晩ということになる。あいにく、月明かりの影響を受けやすいが、放射点はいつも見えているので、観察しやすい流星群と言えるだろう。
■☆☆☆ きょうは暖かくなる ☆☆☆
昨日、広島地方は終日雨、太陽の光がまったく届かないという感じで、気温は１０度を切り、真冬のような１日だった。天気予報によれば、きょうは気温が上がり１５度前後になるという。天気が良ければ、外に出て体を温めたり、布団を干したりするとよいだろう。さて、きょうは、都大路を駈ける高校駅伝がある。ごひいきのチームの健闘を祈りたい。http://www.tako.ne.jp/~tatchan/
以上、tatchanさんの文章でした。
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■『他人と深く関わらずに生きるには』池田 清彦 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101035229/businessbookm-22/ref=nosim
君子の交わりは淡きこと水の如し(荘子）
他人に自分の心の中にずかずかと侵入されたくない人は、自分も他人に甘えてはいけない。
最初から無二の親友がいるわけではなく、いつ別れてもよいのだ、という心構えでつき合っているうちに、結果的に三十年も五十年もつき合ってしまった、というのが無二の友の真の姿である。
すべての他人は自分にとってワンオブゼムに過ぎず、自分もまた他人にとってはワンオブゼムに過ぎない。
惚れたのはあなたの勝手なのだから、相手をうらんではいけない。
自尊心というのは受動的にしてさえすれば、守られるというものではないのであって、ぎりぎりの選択の時にこそ試されるべきもの。
ただ、人生の最期ぐらいは自分で決めた方がよいのではないかと思うだけだ。医者の言う通りにして、後で後悔するのはバカである。
同じように見える行為がある時は労働になり、ある時は遊びになるのは、労働や遊びは文脈依存的な概念だからである。
穀物は貯蔵可能なので、収穫量は多ければ多い程よい（中略）労働時間は増加した。収穫量は労働時間に比例し、働ければそれだけ飢える恐怖は減るからだ。
わけ知り顔の世間の人たちは、労働とは自分が苦労をして、他人を喜ばすことに意義があるのだから、つまらないと言ってすぐにやめたりしないで頑張らなければいけない、と知ったようなことを言うかもしれない。そういう言説を真に受けて、労働が楽しくなる人は、私に言わせれば、元々人のためになにかしてあげて感謝されるのが好きな人なのである。
他人と気持ちよく長くつき合うには、恩を売ったり買ったりしない方がよい。
大義名分の下に自分の秘かな欲望を満たそうとする行為が、人間として最も下品な行為なのだ。
自由に生きたいけれど、死にそうになったら助けてくれという人は、自由に生きる資格がない。
個性や能力も実は結果であって、あらかじめわからない所がミソなのである。
何であれ、自らの情緒のみを正義だと信じている人は度し難い（中略）多くの人々が少数派の情緒に寛容になれば、世界はずいぶん平和になるだろうと思う。
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■『決算への志』
粗利益確保と粗利益配分が社長の仕事だ。粗利益確保するためには、付加価値を高めることである。たとえば、飲料メーカーから一本90円で仕入れているペットボトル茶に付加価値を付ければ、あなたは一本150円でお客にそれを販売できる。お客の誰一人として自分も一本90円で買って飲みたいとは思わない。なぜなら、あなたに付加価値があるからだ。
この場合の付加価値とは、
・一本単位のバラ売りに対応している（メーカーはケース単位）
・冷やしたり暖めたりして飲み頃の温度で提供する（メーカーは常温でしか出荷してくれない）
・年中無休24時間買える（メーカーは週末休みで平日も午後6時までで営業が終わる）
このようにして、あなたの会社が存在することによって価値が付加されるから付加価値というし、その金額が付加価値高、別名、粗利益高という。
だが、ペットボトル茶を売っているのはあなたの会社だけではない。他にも同様の付加価値を提供している同業他社があるので、その競争環境の中で付加価値高が増加したり、減少したりする。さあ、そこで過去３年間の決算書を脇に置いて、自社の売上、粗利益の推移を一覧表にまとめてみよう。一目瞭然で我が社の付加価値がお客にどう評価されているかが分かる。決算書とは、お客が付けた通知表であると言われるゆえんだ。
次に、稼いだ付加価値を適切に配分しているか否かをチェックしよう。付加価値、つまり粗利益の金額を100%として、木の幹とする。その幹を枝と根っこに配分するわけだ。
根っことは、純利益（税引き後当期利益）を指す。一方、枝とは、使ったお金のことを指す。枝は次のように７つに分かれる。
・「人件費」という枝（社員の給料、賞与、雑給、退職金、福利厚生、法定福利）
・「役員報酬」という枝（常勤役員の給料、福利厚生、法定福利）
・「金融費」という枝（銀行借り入れの利息のこと）
・「償却」という枝（減価償却費のこと）
・「安全」という枝（各種引当金のこと）
・「社会」という枝（法人税、消費税、法人住民税、事業税のこと）
・「一般経費」という枝（上記以外の固定費のこと）
粗利益である「幹」の100%が、以上の７つの「枝」と「根っこ」に分配されるわけだ。
問題は、どの程度の比率で配分すれば良いのか、である。目安ではあるが、次の数字を意識していただきたい。
・「根っこ」10%
・「社会」10% （税引前利益の半分が納税、半分が純利益と考えるから）
・「人件費」50%
・「役員報酬」10% 規模や業態によっても大きく異なるが、社員の人件費と役員報酬の合計が粗利益の60%未満に収まっていればＯＫ。
・「金融費」3%未満
・「償却」5%未満 装置産業の場合は、あえて10%程度まで使う場合もある。
・「安全」3%未満
・「一般経費」9%
となる。
製造業、建設業などでは、社員の労務費や機械の償却費用、現場経費などを「売上原価」に入れているケースが多い。その場合は、「売上原価」から固定費の方に費用を移動して再計算してみてほしい。
さて、粗利益を100として見た場合、我社では上記の「枝」や「根っこ」に何パーセント配分してきているのかを過去三年分の実績推移表で見てみよう。
そして今後の5カ年計画において、どのような枝ぶりにするか、根の張り方をどうするのかを決めていただきたい。5カ年計画では、配分比率を先に決める。あとは粗利益や売上高の絶対金額を決めれば、自動的に枝と根っこの金額が計算されるのだ。この魔法の黄金比率に近づくような会社にしていこう。すでにこの水準に達している会社は、さらに上を目指そう。
よい決算書とは、優れた盆栽のように枝と根っこのバランスが絶妙な芸術なのだ。それは社長の財務に対する志の有無によって決まっていく。
★参考：野望と先見の社長学
http://www.jmca.net/books/yabou/ad.php?&id=129
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■hira333様
国連総会へのロックフェラーの手紙新世界秩序の差し迫った予定表これが本当だとしたら恐ろしいことですね。でも、何となく、この予定表通りに進行しているようにも感じられますね。2007年12月23日 上海にて、M.Iより。
http://angel.ap.teacup.com/gamenotatsujin/1115.html
ロックフェラーが国連に送ったといわれている「アジェンダ」の内容をご紹介します。 ネットで検索してみますと、この「アジェンダ」の日本語訳を紹介しているサイトをいくつか見かけますが、訳文に少し難点がありますので翻訳し直しました。原文もアップしています。ご参照ください。→ Rockefeller Letter to U.N. General Assembly翻訳する上で特に留意しましたのは、表題の NWO Immediate Agenda の解釈です。NWO は New World Order （新世界秩序）の略で、「陰の超国家権力」が目指している新しい世界システムを意味する言葉です。問題は、その後に続く Immediate Agenda の訳ですが、「緊急のアジェンダ」では、その本意が伝わってきません。日本語となっている「アジェンダ」は「議題」とか「議事日程」という意味ですが、内容から判断して、ここでは「議事日程」に近い意味で使われていると思われます。「この先国連で緊急に審議しなければならなくなる議題一覧」という意味ではないかということです。要するに「これから世界でこういうことが起こるぞ」とい う警告だろうと思います。
この「アジェンダ」が本当にロックフェラーから発信されたものであるならば、「陰の超国家権力」から人類に宛てられた「宣戦布告」とも言うべき内容です。世界中を震撼させたあの「９．１１」の出来事など、これから起こることに比べればまだ驚くに足りない、と述べているのですから、決して軽視できることではありませ ん。しかしながら、不思議なことに、それを受け取った国連は、この「アジェンダ」に対して何の反応もしていないのです。これまでに国連総会で議題になった形跡もありません。それはなぜでしょうか。理由としては２つのことが考えられます。１つは、この「アジェンダ」はロックフェラーから送られたものではないという可能性です。何者かがロックフェラーの名を語っていたずらをしたということも考えられます。それを、いわゆる“陰謀論者”たちがこの「アジェンダ」に敏感に反応して、ネットを通じて世界中に広げただ けかも知れないのです。
ただ、今日でも、Rockefeller agenda UN などのキーワードでネット検索しますと、この「アジェンダ」を扱ったいくつかのサイトが出てきます。その中には『大いなる秘密』や『究極の大陰謀』などの著者として知られるデーヴィッド・アイクのサイトもありますので、全く信憑性がないことではないようにも思えるのです。では、この「アジェンダ」が本当にロックフェラーから送りつけられたものであると仮定して、それなのに国連がそれを無視しているのはなぜでしょうか。その理由として考えられるのは、国連の実質的なスポンサー（オーナー）であるロックフェラーからの文書なので、ただ「了解する」しか方法がないと言うことです。たとえばある会社の取締役会が、オーナーである創業者一族から「わが社では今後このようなことを実施していくので、取締役会として対応するように」という通達をもらったとしたら、サラリーマン重役としては内心では反発の気持ちを持っていたとしても、それらのことが実施されていくのを見守るしかない、ということです 。は、たぶん後者のほうだろうと考えています。従いまして、その視点から「アジェンダ」の内容で気になる部分をピックアップして、私なりの解説を述べさせていただきたいと思います。では、ロックフェラーから国連総会へ送られたとされる「新世界秩序の差し迫った予定表」にまずお目通しください。
■新世界秩序の差し迫った予定表
終末がやってきました。好むと好まざるとに拘わらず、それは私たちがだれでも直面しなくてはならない運命なのです。２００１年９月１１日、世界中の人々が終末の始まりを目撃しました。私たちが見たもの、体験したものは（大変悲惨な出来事でしたが）、これから間もなく起こると思われる大災害にくらべれば、まだ大した ことではありません。悲しいことに、（あの事故で）非常に多くの生命が奪われましたが、なおそれ以上の多くの生命が失われることになっています。しかしながら、これらのことはこの「古い制度（＝国家体制）」の崩壊が始まるに従って、次々と起こり続けるでしょう。
この文章の気になるポイントを整理してみますと――
�� いま人類は、聖書などで伝えられている「終末」を迎えている。
�� 「９．１１」はそのプロローグであって、これからもっと多くの命が奪われるような大災害が起こる。
�� それは現存する国家体制の崩壊という形で次々に起こり続ける。いかなる政府もあなたたちを守ることはできません。この「予定表」が設定された理由はそこにあります。いかなる政府も国民を守れないということです。たとえば、世界一の超大国であるアメリカでさえも自国民を守れないとすれば、これから起こる（起こされる）大災害の規模はとてつもなく大きいことが予測されます。
このことは昔から「ハルマゲドン」として伝えられてきました。しかし、恐れるようなことではありません。それは核戦争による大虐殺でもなければ、迷走する小惑星が天から侵入して文明を破壊してしまうわけでもありません。実は、災難に遭い、掃き清められるのは、この惑星（＝地球）ではないのです。「人類滅亡」の代名詞として恐れられてきた「ハルマゲドン」は、核戦争や彗星の地球侵入などではないということですが、「掃き清められる」という表現が気になります。「掃き清められるのは地球ではなく（新世界秩序に従わない）人間たちだ」と言っているからです。いま世界は「新しい制度」に移行しつつあります。
あなたにひとつだけ質問します。あなたはその「新しい制度」の世界に移ることを望みますか？ それとも自壊しつつある道を下り続けますか？ （どちらを選ぶかは）あなた次第なのです。以下の「予定表」の内容は避けることができません。そして、あなたは困難に耐え抜き、生き残って、そこに到達しなければなりません。ですから、しっかり考えてください。「以下の予定表（アジェンダ）の内容は避けることができない」と断言しています。このアジェンダの内容が起こるとすれば、当然、世界の人々が大変な困難に遭遇することは避けられないでしょう。「新しい制度」つまり「新世界秩序」に従うことのできない人は、生き残れない可能性が高いと述べているのです。
======== 新しい世界への予定表 ========
1) 中東の平和は、手のほどこしようのないまで完璧に瓦解します。
2a) バチカンとエルサレムは、宗教テロリストたちによって破壊されるでしょう。
2b) すべての宗教が世界中で崩壊します。すべての宗教は禁止されるでしょう。宗教は、家庭の外では実践することも説教することもできません。
3) 世界全体の平和と安全の宣言に続いて、国連は仮の世界統一政府を樹立するでしょう。
4) 新しい世界統一政府の市民は反乱を起こすでしょう。英国、中国、米国といった地方政府は、突然、組織的に瓦解します。世界のその他の地域は、無政府状態に陥るでしょう。１０億人単位の人々が非業の死を遂げるでしょう。善き意志を持ち、真実に従う人たちだけが生き残ります。「１０億人単位の人々が非業の死を遂げる」ということです。「陰の超国家権力」は、世界の人口は２０億人ぐらいが妥当と考えているようですから、現在の６５億人のうち４５億人は余剰人員、つまり“無駄飯食い”だということです。その人たちが非業の死を遂げることになると述べているのでしょうか。もちろん、私たち日 本人の多くも抹殺対象になっているはずです。
5) 新しい政府機構は、１４万４千人の議員と６００万人以上の役人たちによって管理されるでしょう。新時代をリードする「１４万４千人」という数字は、新約聖書の「黙示録」に出てきます。また、私の『２０１２年の黙示録』でもご紹介しましたが、『人類は生き残れるか』（浜本末造・著／霞ヶ関書房）の中にも、「但馬神示」の内容としてこの数字が紹介されています。同じ数字を「陰の超国家権力」が使用しているところ に不気味なものを感じます。
6) 新しい世界が創出されるにつれて、大量掃討作戦が開始されるでしょう。経済システムは回復するでしょう。社会の基礎的な施設は再建されます。病気の類は消滅するでしょう。年をとるのは逆になり、年をとること自体がなくなるでしょう。新種の復活した人間の集団が、徐々に地球をパラダイスの状態にするでしょう。「大量掃討作戦」とはどういうことを意味しているのでしょうか。従わないものは強制収容所に隔離され、場合によっては抹殺されることを意味していると思われます。すでにスターリンの時代に、ソビエト（現ロシア）で６,０００万人もの人が虐殺されたことが明らかになっていますし、また中国の文化大革命では、毛沢東の指 揮のもとで３,０００万人を超える（６,０００万人という説もあります）人が殺されています。食糧危機の中での“口減らし”が世界的規模で行なわれるということかもしれません。「大掃討作戦」が終わると、社会のインフラが回復し、病気がなくなると述べています。しかも、人は歳を取ることもなくなるとか。これは日月神示などで明らかにされている「ミロクの世」の姿とイメージが重なります。彼らにも未来の人類社会が見えているようです。
この「アジェンダ」の内容を信じるか信じないかは自由ですが、今後、中東の動きには注目しておく必要があるでしょう。アジェンダの冒頭に掲げられているのは「中東における平和の瓦解」ということですから、これが現実のものになれば、その後の内容も実現に向かう可能性が高いと見るべきです。中東と言えばパレスチナ、そしてイランをめぐる情勢でしょう。パレスチナで起こっていること（イスラエルとパレスチナの紛争）は、必ずしも正確な情報が伝えられているとは限りませんが、いずれにしても中東における平和がますます遠ざかりつつあるのを感じます。「アジェンダ」の冒頭に述べられている「終末」が始まっ ていると実感されるような、大変不穏な情勢です。
ここで「ロックフェラーとは何者か」 ということについて、もう一度おさらいをしておきたいと思います。当サイトにもいろいろな形で取り上げていますが、私の判断では、ロックフェラー一族はロスチャイルドと並び、世界を陰から支配している勢力の中核を占めている存在です。特に、現在のアメリカの中枢は、政府も、金融も、マスコミも、軍も、諜報組織も、 警察権力も、食糧も、エネルギーも、ほぼ完全にロックフェラーに握られていると言っても過言ではないでしょう。そのあたりのことは過去の「つぶや記」でご紹介してきましたが、その中の一文を再掲しますので、もう一度お目通しいただきたいと思います。
以下は『見えざる世界政府 ロックフェラー帝国の陰謀 PART-1』（ゲイリー・アレン著／高橋良典・訳／自由国民社／１９８４年刊）から抜粋したものです。
■訳者まえがき
かつて大英帝国の宰相を務めたベンジャミン・ディズレリはこう語った――「世界は、舞台裏をのぞいたことのない人間には全く想像もできない人物によって支配されている」。今日、全世界が毎年生み出す２０００兆円余りの富のうち、その１割にあたる２００兆円を自在に駆使して地球を動かしている人々がいるといったら、あなたは信じられるだろうか。しかもそれは今（１９８３年）から１０年前の話である。1９７４年１１月に発表された「ロックフェラー家の富に関する米国議員のための報告書」によれば、アメリカのロックフェラー一族が管理する財産は、当時の推定だけでも６４００億ドル（１９７１年末の１ドル＝３０８円というレートで換算すると１９７兆円）を超え、アメリカ１０大産業のうち６社、１０大銀行のうち６行 、１０大保険会社のうち６社を含む２００以上の多国籍企業を支配している。エクソン、ＧＭ、フォード、クライスラー、ＧＥ、ＩＢＭ、テキサコ、スタンダード・オイル、ＵＳスチール、チェース・マンハッタン銀行など、世界に冠たる巨大企業のほとんどは、アメリカ最大の富豪ロックフェラー一族によって直接、間接に支配さ れている。その途方もない富は、今から１０年前、すでにアメリカの国民総生産の５０％を超え、今日の日本の国民総生産に匹敵する規模をもっている。その後、国際商工会議所のジャド・ポークは、２０世紀の終わりまでに２００〜３００の多国籍企業が４兆ドルの資産を所有し、全世界の富の５０％以上を支配するだろうと計算した。今後の世界情勢に大きな変化がないかぎり、やがてロックフェラー一族は多国籍企業の富の大部分を手に入れ、日本株式会社の吸収に乗り出すだ ろう。
国連の公式発表によれば、１９８０年に日本は世界の富の９分の１（１兆２０００億ドル）を生産し、アメリカおよびＥＣ諸国それぞれの２分の１の経済規模に達した。しかし、日本の富を生み出した背景を考えてみると、石油その他のエネルギー資源は１００％、食糧は７０％を海外に依存している。そして石油と食糧の約５０ ％はアメリカのメジャーに押さえられ、間接的にロックフェラーの支配下に置かれているといっても過言ではない。戦後から現在にいたる世界の歴史にロックフェラー一族が及ぼしてきた影響力の大きさを示すものは、このような計り知れない富ばかりではない。アイゼンハワーからカーターに至る歴代のアメリカ大統領と国務長官は、いずれもロックフェラー一族の主宰するＣＦＲ（Council on Foreign Relations : 外交問題評議会）のメンバーである。また財務長官や国防長官、ＣＩＡ長官や国家安全保障特別補佐官といった要職のほとんどもロックフェラー家の“使用人”といわれるシュルツやマクナマラ、ブッシュ、キッシンジャー、あるいはブレジンスキーといったＣＦＲのメンバーによって占められてきた。ＣＦＲの中心をなすＲＦ＆Ａ（Rockefeller Family and Associates: ロックフェラー家と仲間たち）を率いるデイビッド・ロックフェラーにとって、アメリカの大統領になることは格下げを意味するものといわれ、彼の夢は、最終的に世界政府を樹立することだと見られている。
以上のようなロックフェラー帝国の富と権力の全貌に迫り、彼ら《見えざる政府》が１９世紀以来進めてきた世界支配の大計画を明らかにした本書は、おそらく２０世紀最大のレポートのひとつと言えるだろう。もし著者の分析と予測が正しければ、われわれは近い将来、かつてない金融大恐慌と世界的な食糧危機、１９７３年のオイルショックを上回る大規模なエネルギー危機に直面し、これに対する適切な処置を誤れば第三次世界大戦に巻き込まれて、ロックフェラーの支配する地球政府の管理下に吸収されるかもしれない。― 『見えざる世界政府 ロックフェラー帝国の陰謀 PART−１』
上記の内容は当「つぶや記」の�Δ縫▲奪廚靴討い襦崟こΔ鯲△悩険Δ垢覬討猟觜顱複横娃娃鞠�９月２４日）」に詳しく載せています。また、同じく�Δ痢崙�本はアメリカに支配されている（２００５年１０月４日）」および「ホンのひとくち」の『ロックフェラー帝国の陰謀』も、併せてご覧いただきたいと思います。ということで、ロックフェラー一族がいかに強大な力を有しているかということがご理解いただけたと思います。アメリカの大統領はもちろんのこと、世界の主要国のトップはすべて、ロックフェラーの意向で首のすげ替えができるほど、その力は私たちの想像の域を超えています。しかも、そういう世界情勢にうとい多くの日本人が「世界平和を実現するための砦」と信じている国連も、実はロックフェラー一族が支配しているのです。以下にゲーリー・アレンの『見えざる世界政府 ロックフェラー帝国の陰謀 PART−２』の抜粋をご紹介します。現在の国連ビルはロックフェラーが無償提供したもので、その土地は元は牛の屠殺場であったと言われてもいるのです。
■国連はロックフェラー一族の巨大な宣伝機関である
ロックフェラー一族とＣＦＲのメンバーに代表される世界のエスタブリッシュメントは、今や“新しい世界秩序”の確立をめざして着々と体制を整えている。地球上のあらゆる民族と国家を廃し、すべての人間とその富とを彼らが支配する唯一の世界政府の管理下に置こうとする計画は、これまでのところ彼らの予定通り進められ てきたことはほぼ間違いない。しかしながら地球規模の超国家を実現しようと望むことと、それを実際に実現することとは全く別の問題である。はたしてロックフェラー一族は世界の子羊たち、地上の雌牛たちを駆り集めて、どのように彼らの世界政府という動物牧場に囲い込もうとしているのだろうか。ロックフェラー一族は、世界政府への道のりが決して一様ではなく、あたかも人間の心が希望や恐れ、野心や貪欲、無知の諸相を示すように、さまざまな局面をもっていることを熟知している。そうであってみれば、彼らはこの壮大な計画を実現するにあたって、ただひとつの事柄に彼らの財産と手腕をすべて傾注するようなこと はせず、最終目標に到るあらゆる可能な道を探り、考えつく限りのあらゆる手段を使ってその道筋を切り開いてきたことは言うまでもない。今日、世界政府の実現を目標として掲げる組織や運動体、出版物、行動計画などをすべて取り上げ、それらの完全な一覧表を作ろうとすれば、おそらくその厚さはロサンジェルスの電話帳にも匹敵する膨大なものとなるだろう。
世界政府をめざす動きの中で最もわかりやすいものは、１９４５年にロックフェラー・インサイダー・グループが設立した国際連合である。第２次世界大戦の終結後ただちにつくられたこの組織は、第1次大戦後に設けられた国際連盟の経験を踏まえて、世界政府の基盤をさらに拡大強化することが狙いであった。世界の民衆が大戦に疲れ切って心から平和を求める、ちょうどその頃合いを見計らって、２度にわたり設立され国連の真の目的は、理想として掲げられた美しい言葉の中にはなく、各国の主権を制限し、国際機関の権限を拡大して、この機関を背後から操る彼らの決定に各国の民衆を従わせるところにある。そのことは、敗戦国 の日本が国連加盟を認められ、今や第二の国連資金拠出国になっているにもかかわらず、その実力にふさわしい地位と発言権を認められず、かつての植民地諸国が欧米や中ソの立場を脅かす決定をさせないようにしている。国連は参加することに意義があって、大国以外の諸国の意志がその決定に反映されるところではない。ひところ盛んに東西問題を論議し、国連軍の創設に意欲的であった彼らは、南北問題が国連の中心議題になり始めるや、マスメディアに沈黙をうながした。彼らはなかなか本心を明かそうとしないが、国連はあくまでも世界政府のイメージと必要性を一般大衆に訴えかけ、これらの人々の圧力で各国の主権を段階的に放棄させていくための大がかりな宣伝機関である。このためにロックフェラー一族が国連ビルを提供し、毎年数百万ドルの資金をつぎ込んだとしても、それは安いもので ある。国連の職員にＣＦＲの左翼関係者を次々と送り込み、西側諸国の金でこれらの人々を養って、各国の左傾化を推進できるとすれば、なおさら結構なことだ。― 『見えざる世界政府 ロックフェラー帝国の陰謀
http://blog.mag2.com/m/log/0000018239/109280669.html
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増永寛之の起業家物語・第25話
■飯野さんとの出会い
飯野光彦（ライブレボリューション元取締役、創業メンバーのひとり。現在は同社管理部マネージャーとして在籍中）「初めて出会ったのは大学１年の時。場所は横浜駅西口の居酒屋。社長と私が同じく所属した語学クラスの人たちで、親睦会という名の飲み会が行われた。たまたま社長の隣に座った私は、飲み会のあいだ、ただただ社長の話をずっと聞き続けていたように記憶している。ベロベロに酔っていたこともあり、話の内容はよく覚えていないが、ただ人の眼をまっすぐに見て、ひたすら笑顔で、そして自信たっぷりに話すその時の姿がとても印象的だった」
マッケンジーという先生の語学クラスを選択した私は、最初のオリエンテーションの時間に出会ったT内さんと仲良くなりました。彼は富山県出身で、線が細く、いかにも好青年といった感じのよい学生。そして次に仲良くなったのが飯野さんで、外見の「でかさ」が対照的でした。
飯野さんの初対面の印象は「でかい、まじめ、眼を合わせない」ということでした。身長は186センチ以上あるにもかかわらず「まだ伸びている」という。「こんな大きな人には会ったことがない」というくらい大きくて驚きました。存在自体がでかいのに、恥ずかしいのか眼を合わせないところがアンバランスでした。
私たち3人は同じ学部でしたので履修科目がかなり重複していました。ただ、学科は異なっていました。私は経営学部経営学科、彼は同学部会計学科。「公認会計士を目指している」それが彼の当面の目標であり、高い授業料を払って専門学校（ダブルスクール）にも通っていました。私なんかと比べれば遥かにまじめな学生でした。
私は、人と話しをする際、相手の眼を見て話すことを心掛けています。ところが彼は初対面の頃から10年以上経っても未だに眼をそらした受け答えをしています。人は変われるところと変われないところがあるのでしょう。実を言うと、私も高校生までは眼をそらしていました。恥ずかしかったからではありません。ただ単に相手の眼を見なければならないということを意識していなかったのです。
ある日、母が言いました。「ひろゆき、あなたはどうしてお母さんの眼を見て話さないの？なにかやましいことでもあるの？」それまで意識していなかっただけでしたが、「なにかやましいことがあるのか？」と思われる危険性があることを母に気づかされました。その日以来、相手の眼を見て話すと決めました。やましいところなど何もない、隠し事など全然ない、そして自信がないわけがない。眼をそらして話をすることがいかに損であるかを一瞬で悟りました。
その後、人と会話をする際に大切なことを二つ学びました。「笑顔であること」と「自信を持ってはっきりと話すこと」です。おそらく、この二つは訓練すれば誰にでも身につけることが可能でしょう。最初の「相手の眼を見て話す」も加えて3つがそろえば、優れたコミュニケーションができるはずです。この3つの中で、ひとつだけ他人にはない私の強みあります。それは「眼」に特徴があることです。
昔から「眼」の形や「眼力」について人から言われることが多く、「眼で殺す」という形容詞で褒められたり、怖がられたりすることがありました。自分自身がかなり意識して相手の眼を見ているために力が伝わってしまうのでしょう。
飯野光彦「縁があったのだろう、その後の学生生活において、社長とはマージャンの卓上にて頻繁に顔を合わせることになる。当時、私たちはマージャンが大好きだった。そして、そんなメンツがマージャン仲間として集まっていた。だが、いくら好きとはいえ、みんなが常にマージャンを打っていた訳ではない。バイトなりなんなりで用事のある人もいる。従って、誰かが『マージャンを打とう』と言い出しても、メンツが集まらないこともあった。そして、そんな時は『しょうがない。今日はムリだな』とあきらめることが多かった。だが、『今からやるでー』と、社長が声を発した時は違った。その時だけは必ず場がたった。それは、いつものメンツが集まらなくても、社長はマージャンの人数が揃うまで人を探し続けたから。友人・後輩は言うに及ばず、先輩、他の人にとっては初対面のバイト先の人までも、とにかくマージャンが打てる人には声をかけまくり、マージャンを打つという目的を達成していた。最初、『本当に心底マージャンが好きなんだな』と思っていた。それ自体は間違いではないだろうが、次第に、社長の情熱的な行動の理由はマージャン好きなだけではないことに気づかされる。なにはともあれ『これをやる』とひとたび決めたときには、それを成し遂げずに断念するという行為が嫌いであり、ひたすら目的達成を目指して邁進していた」
私はマージャンが好きでした。ゲーム自体も面白かったですが「勝てるギャンブル」であることが拍車をかけていました。学生の三大ギャンブルといえば「マージャン」「パチンコ（パチスロ）」「競馬」でしょう。他の学生が「パチンコ（パチスロ）」「競馬」にも手を出していたのに対して、私は「マージャン」に絞っていました。
私から見れば、趣味・好みはともかくとして、「勝つ」ことだけを考えれば「マージャン」以外に手を出すのは「愚」でした。ギャンブルで勝ちたければ、勝てるギャンブルに集中するべき。「パチンコ（パチスロ）」や「競馬」には胴元がいます。基本的には「勝てないゲーム」です。そして、マージャン以上に運が大きく、自分の裁量がきく幅が小さい。加えて言わせていただくと「株」も似たようなもので「勝てないゲーム」です。胴元はいませんが裏で別の力が働いていることを素人は知らない。だから私は元証券マンだけれども株はやらないと決めています。
ところが、マージャンはその中でも唯一「勝てるゲーム」なのです。また、他のゲームは「元手」がなければ勝負すらできませんが、マージャンは元手がなくても勝負に参加できる。ですからギャンブルといえばマージャンしか手を出さず、確実に何百万も儲けることができたのです。もちろん、既にマージャンすらも卒業していますが・・・。
学生時代はアルバイトを数件かけもちし、アルバイトがない時間をマージャンで埋めていました。ある意味でマージャンもバイトのうちという感覚でした。私は絶対に稼がなければならない境遇に立たされていました。絶対に負けることは許されませんでした。私の目的は、プロの感覚に近いもので「勝って稼ぐ」という一点に絞られていました。なぜそうなったのかは後に起こる事件を読んでいただければ理解していただけると思いますので、敢えて伏せておきます。
飯野光彦「目的達成を目指して発揮される圧倒的なパワー。それが当時から社長の持っていた力だと思う。車、女性、単位、そして大学院進学・・・。最初はマージャン目的に発揮されるにとどまっていた力だが、時が経つにつれ、さまざまな方面でその力が解き放たれていくのを眼の当たりにすることになる」
私はひとつも落とすことなくすべての単位を最短で取得しました。横浜国立大学経営学部は「横浜国立"短期"大学経営学部」といわれるくらい、最初の二年でほぼすべての単位を取得することができます。従って、要領のよい私は最初の二年に取得できるすべての単位をとりました。おかげで後半は「ロングバケーションだ」といって自由な時間が持てました。とはいえ、そのほとんどの時間を大学院受験の勉強に充てることになったのですが。
このように順調に単位を取得し、無事に大学を卒業することができたのは飯野さんの力によるところが大きい。私は、最後のほうに取得したわずかなものを除いき、ほぼすべての単位を「カンニング」で取得したのですが、飯野さんに見せてもらったものが大半を占めています。当時の私はアルバイトとマージャンで多忙を極めていて、役に立ちそうにない大学の勉強などする暇がありませんでした。
高校を卒業するまで、私はどんな小さなカンニングもしないように心掛け、実力を蓄えることに集中していました。受験本番ではカンニングなどできません。だから、普段カンニングをして点数をとっても意味がなかったのです。ところが、大学では一転します。父から「大学の勉強にはほとんど意味がないから、カンニングでもなんでもして、卒業さえすればいいぞ」といわれていました。その教えが正しかったかどうかは別にして、そのように大学生活を過ごしました。大学に通いながら「確かに父の言うとおりだ」と思っていましたし、実のところ今でもそう思います。いつか私に子供が生まれ、その子が大学に通い始めたら同じように伝えるかもしれません。大学が今のままならきっとそうするでしょうね。
飯野さんとT内さんと私の3人は「カンニング同盟」を結んでいました。誰かが得意な科目を一夜漬けでもいいから勉強し、お互いに見せ合いっこするというものです。私の記憶では、見せてもらうばかりで見せてあげた記憶がありませんが・・・。
一回生のときです。「基礎統計」という必修科目がありました。これをとることができなければ卒業できないという大事な科目です。当時、「基礎統計」は難関中の難関として恐れられていました。この一科目がとれないばかりに卒業できないという学生がたくさんいたのです。私もこればかりは落とせないということで、飯野さんの宅にT内さんと共に数夜連続で泊まりこんでいました。当日前夜も遅くまで気合を入れて勉強していました。
「飯野さん、さっぱりわからん。T内さん、どう？」「まじでやばい。こんなのわかるわけがない」優秀なT内さんですら、難解な統計学に苦しめられていました。それまでテキストなど開いたこともなかった私はともかくとして、誰も理解できないような内容でした。
「もう遅いからお前ら帰れ」学校の裏門のそばにあった飯野さん宅から私たちは追い出されました。基礎統計のテストは翌日午前11時から。念のために間に合うようにセットしておいた目覚まし時計が鳴りました。「うーん、どうしよう。飯野さんもT内さんもわからないんじゃ、カンニングをしても意味がないよなぁ」
私はT内さんのところに電話しました。「ねぇ、とりあえず起きたんだけどテストに出る？」深夜まで起きていたために彼も寝不足だったようです。寝ぼけたような声で「やめとくわ」と返ってきました。「そうだよなぁ。じゃ、とりあえず飯野さんといってくるよ」T内さんが最初に脱落しました。
私は原付で大学に通っていました。その原付は大学の駐輪場に止めるのではなく、飯野さんの家に止めていました。そのほうが通学時間が短かったのです。その日は妙に晴れていたことを鮮明に覚えています。この頃は昼間よりも夜中のほうが活動時間が長く、日の光にあたると溶けてしまいそうに思われました。
裏門の坂を下ったところにデイリーヤマザキのコンビニがあります。その十字路を左に曲がって少し行ったところにガストがありました。飯野さんの家は、ガストまで行かず、手前の右に奥まったところにありました。彼の家は、お約束の如くみんなの溜り場と化していきました。
「畳部屋、1F」と私なら絶対にダサくて住まないなと思うアパートでしたが、溜り場としてはこれほど居心地のよい家はないのではないかというくらい不思議な魅力をかもし出していました。彼の家のもうひとつの特徴は、誰も玄関から入らないということ。アパートの裏手が駐車場になっていて、そこに面してガラス戸があり、彼は鍵をかけずに生活していました。どう考えても無用心でしたが、結局一度も空き巣にやられることはなかったようです。
ガラガラガラと私はおもむろにガラス戸をあけました。「こら！飯野！起きろ〜！」「ほにゃ？」やはり寝ぼけた声で、布団に包まった飯野さんが答えました。「基礎統計の時間だぞ〜、起きろ！」「えー、眠いからやめとく」待て、お前が来なかったら俺の単位はどうなるんだ！」「T内さんは？」「今年はあきらめて来年とるってさ」「じゃ、俺も来年とる」
「あほう、俺は今年とりたいんだ！」「だって、ぜっーーーーーぜん、わかんないし。無理だって。一人で行ってきてね」「この野郎〜〜〜。わかった。じゃ俺だけ先にとらせてもらうわ」必修科目にもかかわらず二人はこの時点で脱落しました。
基礎統計は経営学部の一回生全員が履修しなければならなかったので、出席者は予想以上にたくさんいました。一番大きな講堂で講義が行われていて、当然ながら、テストも同じ講堂で行われることになっていました。「まずいな〜。飯野さんとT内さんがいないんじゃカンニングできないか。ちょっと勉強したけど全く理解できなかったもんな」
授業にもほとんど出たことがなかった私は、知り合いもほとんどいません。ところが、語学クラスだけは出席しないと単位がもらえないため、語学クラスの人間の顔と名前を知っていました。迷わず「頭がいい」と評判だった学生を探すことにしました。
「お、いたぞ。T塚くーん」それまでほとんど会話を交わしたことはなかったのですが、そんなことは全く関係ありませんでした。「ねぇ、ねぇ、同じクラスの増永です。お願い事があるんだけど」「何？」「あのさ、実はカンニングさせてもらいたいんだけどさ、ガストで何でも好きなものご馳走してあげるからお願い！」
私はこれ以上ないというくらいの笑顔でお願いしました。一生のお願いをする際の気持ちをおもいっきりにじませながら。「いいよ。でもさ、席が決まっているからできるかなぁ」一瞬で天国に舞い上がり、一瞬で地獄に落とされたような心境でした。万策尽きたかとあきらめかけました。
そのときです。新しいアイディアが思いつきました。「ノーーーーーー、プロブレム（笑）」崩しかけた笑顔をもう一度作り直してT塚さんの眼を見つめました。「全然、関係ありません。大丈夫です。いい方法があるんですよ」「どうするの？」
「問題用紙と解答用紙が回ってきた瞬間に君のところに行ってさ、解答用紙だけ君に渡すから、自分の答えを僕の解答用紙にも書いてよ。そんで、テストが終わって解答用紙を集める段階になったらどさくさにまぎれてとりに行くからさ」「そんなのできるかなぁ」「もし、できなかったらあきらめるだけだから。でも、チャンスがないわけでもないじゃん。解答用紙を渡すことができたらよろしくね（笑）」わざと余裕綽々な態度で迫って相手を承諾させることに成功しました。
実際、彼と私の席は5メートルほどしか離れていませんでした。そ知らぬ顔で回ってきた解答用紙を手にして彼の席のそばまで歩いていき、すかさず手にしていたものを彼の席の上において、自分の席に戻りました。試験官には「トイレかな？」という程度にしか感じられなかったに違いありません。この策はある意味で離れ業でしたから、誰も予想できなかったでしょう。長い90分が過ぎました。
「はい、後ろから解答用紙をまわしてください」試験官の声で、みんながしぶしぶ回し始めました。私はすばやく彼の席に近づいて、解答用紙を手にとって戻りました。彼は全く振り向きもせずに解答用紙だけそっと手渡してくれました。席に戻ってきて名前を書こうとすると既に私の名前が書かれていました。「あいつ、気が利くなぁ」
結局、「別におごってくれなくていいよ。万一落ちてたら申し訳ないからね」といって費用はゼロ。これでもかってくらい頭を下げてお礼の言葉を述べました。ほとんど他人みたいなものでしたが助けてもらえました。そのことに感謝せずにはいられませんでした。
一ヵ月後。「よっしゃ。通ってる！」無事に基礎統計をクリアしました。この一件で私は最難関といわれた基礎統計の単位と「スーパーカンニングテクニック、その一」を手に入れたのでした。誰かに答を「見せてもらう」のではなく、誰かに答を「書いてもらう」というところがミソです。大学のテストのほとんどは「着席自由」でしたから、これ以降はずっと簡単に実行できました。
ちなみに、私はもうひとつテクニックを編み出しています。「スーパーカンニングテクニック、その二」は、隣の席の人にその人の解答を、その人の問題用紙に書き込んでもらい、テスト時間中に解答書き込み済みの問題用紙だけを交換するというやり方です。これも100％バレません。
「数学�掘廚箸いΑ△海譴泙親餡鬚焚別椶�ありました。数学には絶対の自信があった私も、全く勉強していないのでは歯が立ちません。そして、基礎統計のときと同じく飯野さんもT内さんも理解できるレベルではありませんでした。
基礎統計の経験から、すでにこの科目で彼らに期待したり頼ったりすることは考えていませんでした。「A谷くーん、久しぶりだね」同じく頭がいいことで有名だったA谷さんに笑顔で声をかけました。「あのさ、ガストでお腹一杯おごるからさ、カンニングさせてよ」「まじ？でも数学のカンニングは難しいと思うけど。式とか書かないと点はもらえないよ」
「ノープロブレムですよ〜。A谷くんが解いた式と答えを自分の問題用紙に書いてくれればいいの。どうせ、計算するときに問題用紙にメモるんだから二度手間にもならないし」「書いたらどうすればいいの？」
「そしたらさ、僕の問題用紙を君側に置いておくから、君は書き終わったら僕側に問題用紙を置いてよ。重要なのは『重ねて置くこと』だよ。一瞬でも重ねてくれれば、僕が君の問題用紙を引き寄せるから」
大学の教室というのは隣の席とくっついている。3人並んで座れる形式になっている。このテクニックは小・中・高のように一人一席の形式では使えませんが、大学の形式なら絶対にバレない。
真後ろに試験官が座っていようとも関係ありません。試験官が巡回してきても関係ありません。問題用紙の交換なんて前代未聞です。問題用紙に書き込まれたものが誰のものかなんて判断しようがありません。二人の問題用紙が一瞬でも重なりさえすれば、100%成功します。問題用紙が重なることなんて、意識しなくても誰でも経験したことでしょう。
そのテクニックは単位をとり終えるまで遺憾なく威力を発揮してくれました。私が編み出した二つのスーパーテクニックは一夜漬けのカンニングペーパー作成といった手間すら必要ありません。重要なのはテストでパスできるだけの頭がある人を見つける（見抜ける）能力と初対面でも好感をもたれるような愛嬌を持っていることなのです。
どんなに報酬を弾んでも「あんな奴になんか見せてたまるか」と思われるようでは協力は得られません。重要なのは好かれるか、愛されるかなのです。これはビジネスでも経営でも通じる真理であり、後の私がお金よりも大事なのだと実感したものでした。ちなみに、「できる人を見つけ、その人に任せる」ということも同じく大事な真理です。
そのテストの翌週、同講義で早速解答用紙が返却された。点数を見てみると100点でした。「この中に二人も100点がいた」先生が誇らしげに発表しました。内心「ミスった」と思いましたがよいほうに捉えてくれたようです。まさか満点を取る人に声をかけていたとは・・・運がよかったです（笑）。結局、彼も報酬は要らないといったのでお金もかかりませんでした。
基礎統計のテストに丸腰で臨んだ私と「来年とる」といって再び布団にもぐりこんだ二人とは、この日、天と地の差ができました。結局、彼らは四年間を通じて同科目の単位を取得することができませんでした。T内さんは、その科目だけを最後の最後でも取りこぼしていました。それくらい難しい科目でした。あの時一緒にあきらめていたらと思うとぞっとします。あれだけたくさんのカンニングをさせてくれた飯野さんがストレートで卒業できず、何も勉強しなかった私がストレートで卒業できたことは皮肉な結果でした。
飯野光彦「さらに彼の目的達成に向けられたパワーは遊興的な個人的欲求の実現から社会的欲求の実現へと発揮されていった。大学を卒業し、社会人になってから数年が経ったころ、ふいに『会社を興すから来てほしい』という電話がかかってきた。その話をきいた瞬間、脳裏に浮かんだのは、かつてまざまざとみせつけられた、あの強靭な目的完遂への意志の力だった」
私は飯野さんの人生を2度大きく変えていると思います。一度目は学生時代の前半。彼は公認会計士を目指してTACという専門学校に通っていました。当時、まじめだった彼をマージャンの世界に無理やり引き込んでしまいました。
「飯野さん、マージャン打とうよ」
「今日は無理！TACがあるもん」「ノープロブレムですよ。心配しなくていいざんすよ。ビデオ学習というのがあるアルよ」講義に出られなかった学生のために自習室でビデオ学習ができるサービスがあることを私は知っていました。「リアルで聴いても、ビデオで聴いても同じじゃん。今から打つでー」
こうやって、彼の足をTACから遠のかせてゆきました。その後、彼がTACを辞めてしまったことはいうまでもありません。飯野さんのお母さん、本当にごめんなさい。学生時代、「バカ」が付きそうなことはすべてといってよいほど、彼と共にやっていました。TACを辞めた彼は狂ったように遊ぶようになってしまいました。彼の性格に影響を及ぼしたのは私ではなく別の人物でしたが、豹変した彼は以前よりも頼もしさが何倍にも増していました。
「おい、光彦（飯野さんの名前）！今日はボーリングに行くぞ！」「オー！」「おい、光彦！今日はスコアで200超えるまで投げ続けるぞ！」「オー！」「おい、光彦！200超えたけど21ゲームやるぞ！」「オー！」『断ったら負けだ』という、わけのわからない主張をはっていた彼は思う存分遊びに付き合ってくれました。おかげで二人ともボーリングの腕前が恐ろしく上がりました。
「会社を立ち上げる。そのためには飯野さんは絶対にはずせない」これが創業直前の私の考えでした。一緒に起業した金子、高木という逸材以上に飯野さんの力を私は必要としていました。彼には当時の創業メンバーの誰一人として持ち合わせていなかった実務上の会計と経理の知識があったからです。起業するときに大事なことは、自分が不得意とするところを補ってくれて、信頼できる仲間を集めることです。会計はともかくとして経理だけはやりたくなかったので、飯野さんはうってつけでした。そして何よりもお金を任せても安心できるだけの信頼関係がありました。
「新しく会社を創るから、今勤めている会社を辞めてきてくれ」当時、名古屋の道路建設会社の経理マンとして働いていた彼を口説くために電話をかけました。その頃にはまた保守的な考えに逆戻りしていたようですが、よもや学生時代のはっちゃけさを忘れるわけがないと思っていました。
「お前、断ったら負けだからな！」これが彼の人生を変えた、二度目の転機になったと思います。彼とはここ10年間、いろんな意味でドラマを展開してきました。特筆すべきことが山ほどありますので、それらのエピソードも後で紹介することにします。
半年前、起業後はじめて二人でお台場のボーリング場に行きました。既に22時を過ぎており、ボーリング場に至るまでの通路に人影はありませんでした。「飯野さん、起業してよかったか？」実は少し自信がありませんでした。彼には筆舌に尽くしがたい苦労をかけてきたからです。きっと何度も辞めたいと思ったに違いありません。
「めちゃめちゃよかった。社長が誘ってくれなかったら俺はまだ名古屋で経理しかしてなかった。地元に帰ると『お前、起業したんだってな。凄いな』って友達や親戚から褒められるんだ。普通は1年ともたないのに5年以上も続いているのは社長の力ですよ」その後、狂ったかの如くボーリング場で遊びました。
以上、増永寛之氏の文章でした。