医師不足で分娩(ぶんべん)を休止する病院が相次いでいる問題をめぐり、高橋はるみ知事は27日、産婦人科医を育成する北海道大、旭川医大、札幌医大の4教授と知事公館で懇談した。知事は道央や道北など6圏域ごとに指定・認定している「総合周産期母子医療センター」への医師派遣などを要請。各大学は協力する意向を示した。
道内の総合周産期母子医療センター6施設のうち3施設は、人口規模に応じた母胎・胎児集中治療管理室(MFICU)の数など国が定めた指定要件を満たしていない。櫻木範明・北大医学部教授(婦人科)は「大学と病院同士が連携して医療崩壊を防ぐため、道はリーダーシップを発揮してほしい」と注文をつけた。【鈴木勝一】
毎日新聞 2009年1月28日 地方版