2009年1月28日 10時10分更新
今月、岡山市の住宅地で地盤沈下が起き、地下で下水道管が破損しているのが見つかった問題で、岡山市では27日、原因調査や復旧の方法を検討する委員会を作りました。
この問題は今月16日、岡山市万倍の住宅地で地面が直径およそ30メートルにわたって最大で30センチ程度、沈下しているのが見つかったもので、地下にある下水道管にひびが入り周囲の地下水や土砂が流れ込んだことが原因の一つと見られています。
岡山市では27日、詳しい原因の調査や、地面や下水道管の復旧方法の検討を行うための調査委員会を作りました。
調査委員会は学識経験者や市の職員で構成され、会議では、市の担当者が、これまでの経緯や調査結果として、現場では下水道管も周囲と比べて10センチあまり沈み込んでいることを報告しました。
委員会はこのあと現地の視察を行い、メンバーは地盤沈下に伴ってできた路面のひびや現場周辺の水の流れなどを細かく確認していました。
委員長を務める岡山大学大学院の花村哲也・教授は、「下水道管が沈み込み折れ曲がったことに伴い亀裂ができたのではないか。地盤沈下と下水道管の亀裂がどのように関連しているのか、調査ではっきりさせたい」と述べました。
委員会では今後、数回会議を開き、遅くともことし3月までには報告をまとめることにしています。