2009年1月28日 10時10分更新
医療や福祉のためのデザインを学んできた学生たちのポスター展が、岡山市で行われています。
ポスター展を開いた倉敷市の川崎医療福祉大学の医療福祉デザイン学科の学生たちは、障害を持つ人やお年寄りにも利用しやすい看板や建物などのデザインを勉強しています。
会場では、社会生活などでの人々の病的な傾向を意味する「症候群」という言葉をテーマに、学生たちが描いたポスター38点が展示されています。
このうち、いつまでも社会に適応できない男性の心理を表す「ピーターパン症候群」をテーマに描かれた「職業小学生」という作品は、ランドセルを背負ってうわぐつを履いている大人の男性のこっけいな姿が表現されています。
また、携帯電話から離れることができない現代人の不安を描いた「携帯電話依存症候群」という作品は、携帯電話の渦の中から逃れようともがく、赤い色の手が印象的です。
学生によりますと、否定的にとらえられがちな「症候群」という言葉を明るく表現することで、一般の人の理解を深めてもらいたいという願いが込められているということです。
この展示会は岡山市の「岡山県天神山文化プラザ」で来月1日まで開かれています。