福井県勝山市のスキージャム勝山に、台湾から初めてスキーツアーの一行が訪れ26日、白銀のゲレンデを満喫した。28日まで滞在し、スキーやスノーボードの腕を磨く。
昨年、台北―小松空港の直行便ができたことから、県観光連盟などが現地の旅行会社などに本県をアピール。昨年6月には台湾スキー協会のメンバーを本県に招き、韓国客らが訪れるスキージャム勝山などを案内した。
今回のツアーは同協会が主催。家族連れらを中心に4歳から48歳までの26人が集まった。一行は24日、小松に到着。金沢市などで観光を楽しみ、25日夜にスキージャム勝山に着いた。
26日朝からゲレンデに立ち、2班に分かれ台湾のインストラクター3人が指導した。李文禎さんは「十数年前から長野県や北海道のスキー場には行っているが、福井は初めて。とてもいいスキー場」と話した。
温暖な気候の台湾にはスキー場がなく、ツアーの男性は「小松空港から約一時間半ほどのアクセスで、近いところがいい。日本人は親切で、台湾に帰ってみんなに宣伝したい。スキージャムの温泉もよかった」と喜んでいた。
一行は3日間スキーを楽しむほか、同市の県立恐竜博物館も見学する。28日に帰国する。
2007年に県内宿泊した訪日外国人は約2万6千人で、そのうちの56%は台湾から。県観光連盟は「富裕層を中心にさらに本県をPRしていきたい」としている。