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【長野】経営移管計画を断念 乗鞍高原温泉スキー場2009年1月27日 松本市安曇の乗鞍高原温泉スキー場の再建策で、地元企業が共同出資する新会社に経営移管させる計画が断念に追い込まれたことが分かった。企業の出資金が集まらなかったため。スキー場を経営する市出資の第3セクター「乗鞍観光」の中沢隆司社長は、「今のままでは再建は難しい。何か方法を考えないといけない」と別の再建策を模索する意向だ。 同スキー場の利用者は、ピーク時の1990年代前半に約50万人に達したが、ここ数年は10万人程度に低迷。赤字が続き、同社の負債は約14億円に膨らんでいる。 同社と市などは一昨年、経営再建の専門家が加わった新会社に経営を引き継ぐ一方、3セクを資産保有会社にして債務整理に専念させる方針を打ち出した。しかし、地元企業からは「スキー場経営の先行きが見えない」などとして同意が得られず、出資金は目標の7000万−1億円に遠く及ばなかった。 坪田明男副市長は、「厳しい状況だが、スキー場は乗鞍高原の観光にとって非常に大きな存在。何とか単年度で黒字経営ができる体制に持って行かないといけない」としている。 (坪井千隼)
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