 |
人工降雪機を利用して雪山造り
|
雪氷エネルギーの利活用について研究開発する新エネ雪氷利用研究会(事務局・国策建設)は26日、苫小牧市弁天で行っている人工降雪機で製作した雪冷房用の雪山造りを一般公開した。研究会メンバーのほか札幌のテントメーカーなど異業種を含む約20人が見学した。
研究会は19日から人工降雪機や発電機、給水ポンプなどを現地に設置し試運転。気温の下がった24日には夜間を含め約20時間で約300トンの雪山つくった。雪冷房に適した解けにくい雪づくりに向け、データを収集している。データは北大で分析し、消費電力や軽油など燃料費も調査する。
見学会では国策建設雪氷エネルギー開発室の小野孝之室長が説明。氷点下5―10度で1分当たりの水量が最大600リットル確保できれば一晩で約600トンの雪山が造れる、とした。実用化されれば、少雪地帯でも気温と取水条件をクリアすることで手軽に雪冷房ができると言う。
降雪機メーカー代理店のスノーシステムズ北海道営業所(北広島市)で営業担当の菊地剣さんは「スキー場だけでない降雪機の新たな拡販も望める」と期待している。