ネットいじめ:中3が自殺 遺書に同級生の名 さいたま

2009年1月19日 11時40分

 さいたま市教委は19日、市立中学3年の女子生徒(当時14歳)が昨年10月、自宅で首つり自殺したと発表した。女子生徒は自殺の約3カ月前、「ネットいじめ」を受けたと学校に訴えており、死亡後、同級生の実名を挙げ「復讐(ふくしゅう)します」と書かれた遺書も見つかった。市教委は「ネットいじめはあったが、その後は変わった点がなく、自殺に結び付いたとは考えにくい」と説明している。

 市教委によると、女子生徒が自殺したのは10月10日午前で、その後、自宅から「遺書」と書かれた紙が見つかった。学校について「大嫌いでした」と書かれ、同級生の1人の名字を挙げ「復讐はきっちりしますからね」とも書かれていた。

 女子生徒と両親は昨年7月、同級生の携帯電話の自己紹介サイト(プロフ)に「うまくいけば不登校になる」などと書き込まれたと学校に相談。同級生の女子生徒2人が関与を認めたため、担任らとともに自殺した女子生徒方を訪れ、謝罪させたという。遺書に名前があったのはこの2人のうちの1人という。

 学校側は、「7月以降もいじめがあったのでは」とする両親の調査依頼を受け、11月下旬から同級生に聞き取り調査したが、自殺については伏せていた。市教委は「ネットいじめ以降にいじめがあったと確認できない」とコメントした。【弘田恭子、稲田佳代、山崎征克】

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