自衛隊精鋭部隊の訓練中に、思わぬトラブルです。隊員がヘリコプターから宙吊りになりました。
高度340メートルのヘリコプターからパラシュート1つで飛び降りる隊員たち。陸上自衛隊最強の呼び声が高いテロ対応部隊、第一空挺団が実施した積雪寒冷地での落下傘訓練です。
ところが・・・
「(隊員が)ひっかかって降りることができません」(記者)
飛び降りた隊員の1人が、ワイヤーに引っかかり、ヘリコプターに宙吊りになってしまったのです。隊員は、高速で飛行するヘリコプターに翻弄され、なすすべがありません。
「今から、吊り下ろしを実施するので」(無線)
およそ10分後、ヘリコプターがそのまま地上近くまで高度を下げ、隊員を無事、救出。隊員は鼻血を出しただけで、大きなけがはありませんでした。
「落下傘のひもが引っかかったのだと思いますが、その原因はまだわからないです。(Q.頻繁に起きる?)いえ、私は見たことがないです」(隊員)
原因究明のため、28日まで予定していた訓練は急きょ、中止になりました。第一空挺団によりますと、降下訓練中に隊員がヘリコプターに宙吊りになった例は今までにないとのことです。(27日17:14)