国家公務員が省庁のあっせんで天下りを繰り返す、いわゆる「渡り」について政府がまとめたところ、2006年から去年までの3年間に32件行われていたことが明らかになりました。
これは、民主党の岡本充功議員が提出した質問主意書に対する政府の答弁書で明らかになったものです。
それによりますと、天下りをした元国家公務員が、省庁のあっせんでもう一度別の天下り先に就職するいわゆる「渡り」が、2006年から去年までの3年間で、11の省庁で32件行われていたことが明らかになりました。
最も件数が多かったのは総務省の6件で、続いて、農林水産省と国土交通省がそれぞれ5件、経済産業省と人事院がそれぞれ4件などとなっています。
「渡り」をめぐっては、麻生総理は「原則として認めない」としながらも、「必要不可欠な場合」に限って認めるという政令は撤回しない考えを繰り返し示していますが、野党側は例外なく禁止するべきだと主張してます。(27日15:53)