伊賀市消防本部の08年の救急出動件数は計4477件と、07年の3949件から528件増加した。このうち急病での出動が2811件と63%を占め、前年より287件増加した。同本部は「救急車の安易な利用はないものの、高齢化の進行で急病による搬送が増えたのではないか」としている。
4477件のうち、実際に搬送したのは4263人で、前年比374人増。全市民の24人に1人が搬送された計算。急病を除く出動原因は、一般負傷640件▽交通事故497件▽労災104件--の順だった。
また、昨年1年間の火災発生件数は49件。前年(61件)から12件減少した。建物が25件と半数を占め、延べ3135平方メートルを焼失した。死者は3人、負傷者は6人で、前年より各1人増加した。
同本部の東庸介消防理事は、昨年6月1日に住宅への設置が義務付けられた火災警報器の効果で、ボヤで消し止められたケースが2件あったとして、「1個3000円程度と価格も下がっている。設置の呼びかけを強化したい」と話している。【伝田賢史】
〔伊賀版〕
毎日新聞 2009年1月27日 地方版