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児童買春 一般サイトきっかけの被害倍増 出会い系抜く(3/3ページ)

2009年1月27日15時3分

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 一般サイトで事件が急増していることを受け、警視庁は今年度、「ケータイ・インターネットと子ども達」と題した小冊子を改訂。「ゲームサイトやプロフィルサイトにも見知らぬ相手との情報のやりとりができる機能がある」との注意書きを加えた。

■安易な投稿、成人後も2次被害

 児童買春など少女が被害に巻き込まれる犯罪のきっかけが、出会い系サイトから、ゲームや交流などの一般的なサイトに広がっている実態が明らかになった。携帯電話やインターネットは、使い方を誤れば自らを傷つける「凶器」になりかねない。

 「デジタル機器から流出した個人情報や写真はネットの世界では半永久的に残る。成人後も2次被害に苦しむ例が増えている」。児童が被害者となる事件を担当する警視庁の捜査員は、こう指摘する。

 警視庁が昨年、逮捕した男は、約25年前に撮影されたという当時11歳の少女の裸の動画を販売目的で所持していた。アナログ時代にはあり得なかったことだが、個人のパソコンでファイルとしてやりとりされれば、その痕跡を消すことは不可能だ。

 卑劣なのは、顔も見せずに少女を陥れる大人の男たちだ。ただ、少女たちには安易に書き込んだり、投稿したりした個人情報や画像が、成人になってからの自分を苦しめる危険があることを肝に銘じて欲しい。(小林誠一)

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