2009年01月26日

補正予算を巡る「攻防」

 寒い日が続いていますがいかがお過ごしですか?

 あと一月もすれば寒さも緩んで春の声を聞くようになるのかと思えば、季節の移り変わりもなかなか早いものですね。今年は花粉の量は平年並みか少し少ないくらいとの報道もありますが、花粉症がひどい私としては、平年並みではなかなか安心できないところでもあります。

 さて、今日は補正予算の成立、、、のはずですが、未だに(22時)国会が再開されずに待ちの状況が続いています。何が起こっているかといえば、衆議院では政府提出の補正予算案が可決され、参議院では給付金の部分を分離する野党の修正案が可決されたために、その調整を行う両院協議会が本来開かれるにもかかわらずそれが手続き論の相違から開かれていない、ということなのです。

 憲法上衆参で結論が異なる場合には予算については衆院の議決が優先するということになっていて、開会さえすれば問題なく進行するはずの会議が、開会の段階で止まってしまっているということです。

 しかし考えてもみれば、本来国にとってよりよい戦略、政策を議論する場である国会の場がこのような国民不在の政局に、しかもわかりにくい国会運営のテクニックを駆使した政争の具に使われてしまうのは残念といわざるを得ません。

 確かに給付金については、当初原油高騰対策ということで福田政権の時に決定されたものが、それとは全く世間の状況が変わる中で、景気刺激策として性格を変えて活用されるということのわかりにくさや、財源が機動的に使われていなかった金利変動準備金等であって役所のやり方を改めることで意味出された資金であることなどがあまり知られていないことなどから、議論がある課題ということは事実ですが、そうはいっても今あらゆる方法を使って迅速に一刻も早く景気刺激、需要創出をすべきということに異論はないはずであって、このようにいたずらに審議時間を引き延ばすということが政治家として正しいのかについては疑問を持たざるを得ません。しかも報道によれば民主党の小沢代表は本会議を欠席し地方に行かれている(本会議のあった午後に富山で記者会見している)ようで、国会の場に顔すら見せなかった、ということをみてみれば、この国会の空転が果たして民主党にとっても何の意味を持つのか、と思わざるを得ません。

 まあ、何はともあれ今の景気の状況を考えれば、無事の予算成立と一刻も早い執行を期待したいものであります。

 さて、若干話題は変わりますが、IMFというという国際機関があることはご存じと思いますが、そこと日本との関わりにおいて私が関心を持っている動きについて、東アジア共同体評議会の政策掲示板に寄稿いたしましたので、ご関心の方はこちらをご覧ください。これまで何回か国会でも取り上げたトピックなので、ご参考までにお知らせさせていただきます。
http://www.ceac.jp/cgi/m-bbs/index.php?title=&form[no]=912

suzuki_keisuke at 22:37コメント(0)トラックバック(0)  この記事をクリップ!

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