総合学習の導入に向け、何をしようかと迷った時、地元の教員たちで声が上がったのが「雪」でした。
子どもたちに雪が降っている時期に何をするかと聞くと、自宅や友だちの家で遊ぶことが1位。雪の遊びは大してしていません。かつて北海道の中学の大半が実施していたスキー授業も、半数近くに減りました。せっかく雪が降るのに雪を知らない。これでは雪が嫌いになるばかりです。
ある日、「雪の下に生き物はいると思う?」と尋ねたら、多くの子が「いない」とか「死んでる」と答えました。外に出て掘ってみると、いろんな種類の生きた虫や冬眠中のカエルまで出てきました。
今回の雪の結晶の授業をもう少し発展させ、人工衛星の画像を見ながら雪雲の様子を調べれば理科に。除雪費など雪国の暮らしを調べたり、雪を観光に生かす方法を考えたりすれば社会につながります。
雪が降ったらまず、子どもと外に出て、雪をよくみて遊んでください。雪が降らない地域の人は、私たちが北海道教育大学の先生たちと作った「北海道雪たんけん館」のホームページ(http://yukipro.sap.hokkyodai.ac.jp/)を見ても、おもしろいと思いますよ。(札幌市立新琴似緑小学校・割石隆浩さん談)
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