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【講演要旨】日本の科学技術政策研究者の中には、何を勘違いしてか、日本の原子力開発において、動力炉・核燃料開発事業団(動燃)の役割を、殊の外、過大評価している者がおり、開発の中心的役割を果たしたと位置付けていますが、実際には、そのような事実はなく、何もしておらず、あえてその役割を記せば、莫大な国家予算を学界・公的機関・原子力界に分配したにすぎず(いわゆるトンネル機関)、人的資源は、すべて、公的機関や原子力界から出向と言う形で供給され、たとえば、ナショナルプロジェクトによる核燃料サイクル施設の主要技術の開発において、ウラン濃縮遠心分離器・国産動力炉・核燃料再処理施設の開発のうち、前二者のように国内メーカー依存か後者のように輸入技術依存に過ぎず、特に、ナショナルプロジェクトの中心的存在の国産動力炉開発(初期の頃の技術開発を担当した原研でさえ、独自の技術はなく、海外の開発例を参考にして構築した模倣技術にすぎませんでした)においては、実用技術に結び付くような技術の展望は、最初から存在しておらず、新型転換炉原型炉「ふげん」(釈尊(分かりやすく言えばお釈迦様)に使えた救済の賢者としての普賢菩薩)と高速増殖原型炉「もんじゅ」(釈尊に使えた智慧の象徴としての文殊菩薩)のように、40年間も費やしても、開発予算に匹敵する価値のある技術は、何ひとつ残せず、そのような技術しか残せない機関が、果たして、中心的と位置付けられるであろうか(科学技術政策研究者は、誰ひとり、失敗の原因分析すらしていません)、ちょっと考えてみれば、分かるほど初歩的事項のように思えるのですが、日本の原子力界は、特に、動燃は、動力炉開発の精神構造の仏教思想さえ生かせないほど、初歩的哲学すら身に付けていなかったのです。
【講演要旨】人間の骨の中にはカリウム40という半減期が長くて高いエネルギーのガンマ線を放出する自然の放射性物質が入っており、生活圏は、その他、自然(いわゆるバックグラウンド)や人工的な放射性物質(核実験による降下物や製鉄段階で入るモニター用のコバルト60を含む鉄筋や鉄骨等)で満たされ、野菜や肉にも、1kg当たり約0.1Bqの放射性物質で汚染されており、さらに、骨折検査やガン検診等で放射線撮影もしており、人間は、好むと好まざるとに関係なく、被ばくを回避することができず、原子力発電所の定期点検時における従事者の年間平均被ばく線量も決して少なくありませんが、それ以上に多いのが航空機の乗務員であり、乗務員の欧米への月間フライト数は、被ばく線量で制限・管理されており、また、日本では、医療において、年間7800名もガン死していると推定されており、医療が意外に多く、患者は、気楽に放射線撮影に応じていますが、患者の被ばく履歴が管理されていない現状においては、患者が気をつける以外に解決策は、まったくありません(相対被ばく線量ではなく、全体の被ばく線量の低減化を図らねばなりません)。