(cache) 南回帰線～日ごと夜ごと

南回帰線～日ごと夜ごと

更新履歴

2009,1,27		「エデン」
2009,1,26		白い空間
2009,1,25		昔のように …
2009,1,24		早朝の待合室
2009,1,23		とりあえず今は
2009,1,22		‐雨‐

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1月の日記

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「エデン」

2009,1,27

聖書のではなくて。いま聴いている音楽の話です。サラ・ブライトマンの旧作で、もう十年来聴き込んでいるＣＤなのです。現在ほどきらびやかではなくて、しなやかで官能的な香りが漂う名盤です。

―今朝は休みなのに、早々から親と口喧嘩をして、一人暮らしを考え始めました。そうなると住む場所やら規制がかかり、家賃の安いところを選べなくなるわけで、実家暮らしを続けていましたが、本気で過保護な両親の手を離れないと、根腐れを引き起こしかねないと、思いました。かといって、離れて暮らすと、滅多に実家には帰らなくなるので、一昨年愛犬が他界したとき感じたように、もっと一緒に居れば…と後悔しそうな気もするのです。

#6 DUST IN THE WIND 対訳より ―

風に舞う埃みたいなもの
人間なんて風に舞う埃みたいなもの

だからしがみつくことなんてないのよやがてみんななくなる。地と空だけが残ってあとは消えてしまうのよどれだけお金があっても時間は買えないんだから …

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

昨日は夢のようで、夢じゃなく現実に起こったことを思い返しながら、心のままに、生きてゆけたらと願います。

‐短歌‐

ただひとつ愛に形はなく生きている実感をそこに感じた

-△-

白い空間

2009,1,26

駅のホームに到着した車窓から、すぐに姿を見つけ出せた。やっぱり目立つあの子は、垢抜けていて、周りの景色をそこだけ切り抜いたような存在感があった。何も変わらないはずで、久しぶりに会ったら、知り合いだなんていうことも厚かましく思えてきて、恥ずかしくなった。

わたしは、彼と並んで電車に揺られながら、またしても夢と現実の区別がつかないような、錯覚に囚われた。

執着や独占欲はこの数ヶ月で、風に吹かれてどこかへ紛れた。違うだれかとでも、しあわせに過ごしていれば祝福したいし、また以前のように会えるならこんなに嬉しいことはない。いまはそう感じられる。

手に入れることの永遠に出来ない輝きを、奪おうとしないように。邪魔をしないように、…

（ずっと彼を見守っていたい。）本当は、まだそう思っているけれど。不釣り合いな自分から脱皮しなくちゃ望めない。

　　；

張り詰めた理性は脆くて、守り続けた心の奥で、いつまでも消せない小さな炎が、頼りなく揺れていた。

-△-

昔のように …

2009,1,25

唄うたいの友達の集まるイベントがあったので、12年振りに、顔をだそうと思い立った。早朝勤務なので、夜更かしは厳禁。ライブハウス通いはここ数年ご無沙汰で、皆とは音信不通になっていたから。

夕方に仕事が引けると、乗り換えてなんば駅からアメ村へ向かった。何度か足を運んだ店なのに一筋記憶とずれていて、三角公園を折り返したら結局ぐるりと一周していた。

地下へ続く階段をおりると、そこは昔と何も変わらなかった。千円札を一枚渡し、2drinkの券をもらい、こんにちは、久しぶり…と皆に挨拶して、唄を聴いて。ただ、決定的に

わたしの心が動かなくなっていた。

あの人も来ていた。恋焦がれて、毎月2、3回のライブに駆けつけ、「飛び入りデー」という誰でも参加できる日に自分の演奏を聴いてもらおうと、オカリナを必死で練習したきっかけになった、唄うたい。

相変わらず艶やかで張りのある、いい声をしていたし、独特の綺麗なメロディも心地よかった。

それでも、酔わなかった。
感じられなかった。

不意に、悲しくなった。
漠然と、だれかの胸に頬を埋めて、そっと抱きしめられたくなっても、その相手が全く思い浮かばなかった。

その人でもなく、
あの子とも…たぶん違って
記憶も薄れて…

一人ぼっちなんだと悟った。

　　；

「おつかれさん」

帰り際にそう一言。
お疲れ様です、と返事をして、それだけしか話せなかった。

ありがとう、って言えるほど、気持ちに整理がつけられないまま、冷凍した感情は、解凍しても腐ってしまうだけ。ならば、当時のまま…

そんな恋を、幾つも重ねた。

ときどき、地層に挟まったアンモナイトの化石を見つめるように、わたしは当時を思い返す。けれど、生き返りはしない。

　　　　　　もう二度と…

-△-

早朝の待合室

2009,1,24

一生懸命登り坂を走ったのに、あと少しで間に合わなかった。仕方ないから次が来るまで１５分、つめたい珈琲を飲んで、鞄から取り出したバナナを食べて、お化粧して。日曜日はさすがに人影もなく、それでもきちんと暖められたこの待合室で、のんびりするのも悪くない。

（1/25の日記より）

-△-

とりあえず今は

2009,1,23

バイトから社員目指してとあるレストランで早朝から夕方まで、働いているけど。

最近、頻繁に定時より早く切られる。出勤は15～20分前で、退勤はその逆。そんなもんだろうけど。ただ今のご時世、諦めて従うしかない。能力がない奴は。

自立心の強い方々の目には、半端に映るかしれないけど、人並みの仕事にはどうも才能がない。とはいえ向上心は、ひたすら趣味に向かう。意識と無関係に、内なる魂が求めている。

それを活かせる場を、模索中。準備だけはしておこう、と。

音楽で生計成り立つのは限られた人だから、大きな野望は抱かず、できることから始めよう。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
☆〈ひそかな夢〉：

イントロや間奏をオカリナで吹いて、歌う人になりたいと思う。ジャンルは最近静かに流行りの、クラシックや民族音楽を現代風にアレンジしたような※。ジブリの歌もいいなぁ。

※旧くはｻｲﾓﾝ&ｶﾞｰﾌｧﾝｸﾙ「ｺﾝﾄﾞﾙは飛んで行く」、今なら「ｼﾞｭﾋﾟﾀｰ」がいい例。あんな風に。

-△-

‐雨‐

2009,1,22

“ 降り続く雨は闇夜へ
　　　こぼれ落ち
　人も街も
　　　涙に濡れて
　　　　　　　　 ”
　　　　　，

“ 又明日きっと晴れると
　　　　　笑う君
　傘をたためば
　　　　腕が恋しい
　　　　　　　　　　’
　　　　　　‘

　　　　’

　，

-△-

発作、再び。～翌朝の心境

2009,1,21

見知らぬ人の誹謗中傷は、思いの外、深く心の奥へ突き刺さった。ナイフを引き抜くことも出来ず、にじむ血をみて、たじろいだ。どくどく、流れ出す感情を、止める術もわからないまま、

嗚咽はしだいに烈しさを増して、叫びとも呻きともつかない声が、小刻みに湧いてきて、しばらく泣き止もうと意識しても、頭がくらくらして、いうことをきかなかった。

“過呼吸になるといけないから”と医者である父が、母にビニル袋をかぶせるよう指示したので、台所から持ってきたそれで、母がわたしの顔全体を覆った。

呼吸するたび、口に袋が張り付いて、気持ち悪い。“その袋の中で、少ない空気を静かに取り入れるよう、深呼吸して…”という父の声が遠くできこえた。

“あたし、必要ないから”
　　，
　　；

何故構うのだろう？
長い目で見れば、仕事が出来る人でもなく、趣味にしか生き甲斐を感じない、ろくでなしなんか、いなくなっちゃえば、世の中は、やる気のある前向きな人達で満ち溢れて、よりよくなるんじゃないか。

両親がなだめてくれても、そんな思いは消えなかった。

…もう寝よう、そして忘れられるなら。

何度もこんな闘いを繰り返して、誰かを悲しませないため、未来へ希望を見いだすために、わたしは生きていく。

　　　　　　†

わたしは人生を１冊の小説、ある一つの物語とすれば、その主人公なので、それが悲しければ“悲劇のヒロイン”だし、楽しければ“（…？言葉が見つからない）幸せに満ちたヒロイン”ということになる。

どれだけ相手の立場に立って考えてみたところで、主観がある限りは、主人公の座を降りることができないから。

それに、これは日記で、
わたしを知りたい人だけ読めばいい。読みたくなければ、開かなければいい。

“常に前向きなんて…みんな弱い部分持ってる”
（♪ZARD「MY BABY GROUNDぬくもりが欲しくて」より※ﾍﾞｲﾋﾞｰｸﾞﾗﾝﾄﾞは、坂井泉水さんがﾚｺｰﾃﾞｨﾝｸﾞの際愛用していた、ﾄｲﾋﾟｱﾉのこと。赤ちゃんみたいに小さなｸﾞﾗﾝﾄﾞﾋﾟｱﾉって、彼女ならではのﾈｰﾐﾝｸﾞですね。）

誰にでも挨拶はするけど、いわゆるいい顔はしない。ただ人に喜んでもらえるような、温かい笑顔だけは守っていこうと、思うけれど。

-△-

都会の片隅で

2009,1,20

しゃがみ込んで、どこかのお持ち帰り用紙コップから、ストローをくわえて、必死に残りを吸い込もうとするお婆さんがいた。

鞄にいつもあるのど飴を、渡そうかどうか迷った。偽善者になりたくもなかった。お伽話のようにそれは神様が変身した姿であるはずもなく、人生を諦めて死を選べない放浪者へ、貢ぐのも可笑しな話だ、と。

少し携帯を覗くうちに、いつの間にかお婆さんはいなくなっていた。

-△-

一人ぼっちの君へ

2009,1,19

いつも淋しさ抱えて
幸せが訪れても
気付けばこぼしてしまう

…ポトリ、ポツリ
降り出した雨のように
泣けたらいいのに
楽になれるのに

積もり積もる悲しみは
しだいに色あせて
心の底で一滴残らず
干からびた

足元で水たまりが
夜の闇に揺れていて
何も映さない瞳へ
やさしく語りかける

“うつむいていても
　立ち止まってみても
　世界はこんなに綺麗だよ

心を開いて、
　　　歩き出そう… ”

-△-

雪と沈黙

2009,1,18

-△-

日の短い季節

2009,1,17

ここ数日、大阪でも外を歩くのが辛いほど寒さが厳しい。出掛けるのは午前５時すぎ、まだ西の空へ月が浮かんでいる頃、わたしはマフラーや手袋で、出来るかぎりを守ってみるけれど、頬に刺す風の冷たさは、心の芯までをきゅんと締めつける。

戻らない季節を懐かしむ癖は、いまだに抜けなくて、あの日の誰かがときどき無性に恋しい。

-△-

旅の想い出

2009,1,16

＞金箔「さくだ」２階ギャラリーにて。

１階の工房では、金塊を１万分の１ミリへ延ばし、１枚ずつ間に紙を挟む作業を見せて頂きました。余分なところをカットしたら、息を軽く吹きかけて、切れ端を飛ばすんですが、ひらひら舞いながら箱へ納まる様子は、見事なものでした。

ちなみにその間に挟んだ紙が、「金箔入り油取り紙」になるんですね。あぁ、なるほど。

-△-

兼六園‐回想Ⅱ‐

2009,1,15

いい庭とは…

広くて、静かで、手入れされて、森や、泉があり、眺めがよい。そんな６つの条件すべてを兼ねそなえたことから
「兼六園」と命名されたそう。

降り出した雪はみるみる積もり、一面を銀世界に変えました。

-△-

兼六園‐回想‐

2009,1,14

　　＊

雪遊び二人愉しむ赤頭巾
　　　　；＊

池映る逆さまの木も揺らめいて
　　＊　　　　；
　　　；
黙り込む景色に心奪われて

　　　　　　；

-△-

ハレノチアメ、虹を願う。

2009,1,13

あたしはばかだな

大切なものを忘れて
気付かず出掛けたり
置き忘れて失くす
そんなことが多すぎる

ロッカーの小さな鍵一つ
それさえあればいいのに
戻り電車は１０分待ち
各駅停車は急がない
どんなに焦っても
苛立っても

時計は進みつづけ…
焦りは募る

“どこでもドア”があれば
遅刻しなくて済むのに。
いつも通り余裕満々で
乗れたはずなのに。

取り返しがつかない

…バカバカバカ…

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

遅刻は30分で済んだ。いつも出勤時刻のリミットより１時間近く前に到着して、のんびり着替えたりお茶飲んだりするから、途中で引き返して出直しても大問題にはならなかったわけで。

戻り列車で、絶望感に苛まれていたけれど、出勤してすぐ謝ったとき、皆が温かな笑顔で迎えてくれて、ほっとした。「そんな失敗もあるさ」と、誰一人責めなかった。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
頑張って認められないときも、あるけれど、不思議に周りの人達が優しくなるときもある。

夕方にはマネージャーが、「おまえのお土産大人気で、もう半分なくなったで」と言ってくれた。兼六園のお餅は、みたらし団子のような醤油味で、皆様のお口に合ったらしい（＾＾）

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
それで機嫌よく帰ろうとすれば、定期券がないことに気付いて、駅や近くのビルや、あちこち捜し回った。いまだに磁気定期券を使っているため、拾われたら盗られても仕方ない。諦めてもう凹んで泣きそうになりながら交番で連絡を待つ間、届いていたものを思い出した別のお巡りさんが、わたしへそれを返してくれて、問題発生から１時間後に、事なきを得た。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
やっと安心して帰れるかと思えば、満員電車を降りるとき、髪を引っ張るように入口へ手をついたとこへ挟まれて、痛かった…手に提げたフランスパンはミシミシ音をたててぺしゃんこにつぶれたし…(･_･､)

‐‐‐‐‐

ツイてないなぁ、一日。

何の罰ゲームだろ？
こんなことが必ず起こるから、幸せ過ぎた翌日は、怖くて仕方ない。それなら平穏が続けばいいかといえば、又悲しい。

明日は良い日になりますように。

-△-

一泊二日、金沢へ。

2009,1,12

お麩づくしの料理を頂きました。「宮田・鈴庵」にて。
写真は、生麩の揚げ出し。

お料理の美味しくてバラエティ豊かなこと。床の間に活けられた蘭や松は艶やかで、窓からは笠地蔵のように灯籠へ蓑をかぶせてあるのが見えて、なんとも風流であったこと。おかめさんの顔をした湯呑みや、お茶碗も可愛らしいこと。そして、丁寧なおもてなしに心温まり、素敵なひとときを過ごすことが出来ました。

-△-

ある人への回答

2009,1,11

わたしは、日記を書きたいときだけに、書く。だからそこに嘘はなくて、更新しなきゃいけないからと、妥協したりもしなければ、良い文章でだれかを感動させようなんて魂胆もない。伝えるための言葉を選ぶと、ひどく幼稚な感覚で…まっさらなとこまで遡る必要がある。
（※←電化製品の説明書とか、ありえないほど丁寧に「しないで下さい」と書かれてますよね。子供でも分かるって、大切なことだと思うんです）

歌手のＣｏｃｃｏさんは、創作活動について“排泄”と言った。それは共感したりしたくなかったりする。

（ウズウズして、こう何か、出さなきゃいけない！…あ、でた。スッキリした♪）という達成感。それはわかるけれど、汚い感情を吐き捨てるわけじゃない。かといって、“出産”は大袈裟だ。産んだモノを育てることはしない。何ヶ月か、たまに遡ってまとめ読みしたら、そのときの感情をリアルに再現することが出来る、ビデオテープのようなものが“日記”だから。

そして、これは自分で私がそうありたい姿、理解してほしい気持ちを、理解者となり、カウンセラーの視点で、「なんだよね？（それがいいか悪いかは別として）」と己に問い掛けているのだと思います。

メンタルクリニックなんて、１０軒当たってどこも同じ結果でした。高校生の頃、一番誰かの助けを必要としていたとき、優越感を満たすことの虚しさに気付いて、生き方を探していたガリ勉少女へ、「あなたが変わらなきゃ、周りは変わらない」とか「ありのままで、生きればいいのよ」なんて言葉は、どんな答えにもならなかった。だから、小説と音楽と…虚構ではなく、《だれかが伝えたい“真実”を、主人公になりきることの出来る“物語”に託した》世界へ、浸ることで、

不思議なほど、生きている実感が沸き起こった。宮本輝の「錦繍」を読んだ直後は、（主役として）50代になったはずの自分が、鏡に映ると17才であることに、びっくりしたくらい。

宮崎あおいさんが「篤姫として、“生きた”。演じたのではなく、そのとき私は篤姫でした」と語っていたけれど、それは本当に素晴らしい表現だと思いました。何かへ純粋に感動するって、我を忘れて没頭するというと消極的に聞こえるけれど、

《もうひとつの時間を生きていた》ということ。

人並みに生きられないわたしは、そんな瞬間に鮮やかなリアリティを感じたりする。

-△-

スケッチ‐冬の情景‐

2009,1,10

いつもと同じ夜明け前、雨上がりの道を駅まで12分歩く。

街灯は困らない程度にアスファルトを照らすけれど、遠くまではみえない。５時過ぎで、始発さえ動き出して間もない時刻、不意にやって来た人影は、何処へ向かうのだろうか？どうせだれも居ないし一人じゃ淋しいからと、聞こえる程度の声で唄っていた私は、すれ違いざまに気付いて、恥ずかしくなった。

手袋をしていても、駅へ着く頃には指が凍えていて、電車に乗ると、温められた指先がじんじん痛んだ。程よく空いていて、席は選べるけれど、それなりに乗客はいる。寝起きのまま出掛けて、再び目を閉じている中年の男性、きちんとお化粧して髪型も完璧に整えた若い女性、仕事でもなさそうな初老の男性、…

無言のまま、穏やかに、
沈黙を共有して。

各駅停車は北へ進む。

-△-

眠れない夜を

2009,1,7

お風呂上がりに、ドリップ珈琲が機械で６杯分淹れて残りを食卓に放置してあったので、冷蔵庫から出したての牛乳で割り、きりっと冷たい珈琲牛乳をコップ１杯飲み干した。

最近胃が弱くなったのか、食当たりこそないものの、ブラックでは飲めなくなった。個包装のフレッシュなら２つは要る。

案の定、目が冴えてきた。

帰ってご飯食べて即・仮死状態でやっと起きて、お風呂入って。このまま終わりたくない。

２５時。翌１時と呼ぶよりも、不思議なおまけのくっついたような響きがする。
“もし１日があと12時間長ければ？”という夢が叶ったとしたら。何をしようかな。

―＿
　　　

　　　　　；

-△-

夜のやすらぎ～眠りの音楽

2009,1,5

試聴して買ったＣＤ。

母の影響でわたしも大好きなミュシャの絵が装丁された、箱入りの一枚。誰かへの贈り物としても素敵だと思う。

曲目はドビュッシー「月の光」に始まり、ショパン「夜想曲第２番」、モーツァルト「ｱｲﾈ・ｸﾗｲﾈ・ﾅﾊﾄ・ﾑｼﾞｰｸよりロマンツェ」、シューマン「トロイメライ」など、ＴＶや最近ではフィギュアスケートでおなじみのが並ぶけど、とりわけ、惹かれたのは

#8 ドビュッシー「星の夜」#11「夢」。ピアノがまるでハープのように甘く幻想的で、固まって凍えた心へもゆっくりと染み込んできた。

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弱気な手紙を宛もなく頭に書いては、ビリッと破り棄てた。

現実を生きてるのは、次に夢が見られるまでの“つなぎ”でしかない…。

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忙しい蜜蜂は悲しみの時を持たず、と云うけれど。

2009,1,4

ひまが充分あって、何をするにも自由な身であること。それが耐え難くつらい。

ベビーカーを押す母親に、引け目を感じて、くりくりした新品の瞳でこちらを見上げる赤ん坊の無垢な姿が、羨ましくなる。ほしい、というのではない。ただ、幸せの象徴に思えて。

帰りの電車は、やり残した何かを捨てて、時間に流されてゆくことが、いつも悲しくなる。

夢？希望？未来なんて…

〈ココロノ声ガ聞コエナイ！〉

-△-

大晦日から２日まで

2009,1,3

とにかく忙しかった。

入口は長蛇の列を超えて満員電車さながらの状況で、連日満席。団体や家族連れも多く、「不況」や「少子化」とは無縁の、ごちそうパラダイス。ホテルのバイキングとはそんな場所である。（お正月って家でのんびりするもんと違うんやなぁ…）と、ただ驚いてしまう。

“いらっしゃいませ”お水注いで、ひたすら下げ物、片付け。そんな単純作業を繰り返しているだけじゃなくて、なにか役に立ちたいと思うけど、邪魔をしないことも大切なので、とりあえず笑顔は添えて。

この店で働き始めて４ヶ月、そこそこ慣れてきた。以前の職場よりも、お客さん側からみて（…だったらいいな）を叶えてくれる店と、自信を持って言える。だから倍しんどくても、モチベーションが上がり、“ここまでやろう”がレベルアップしてゆけると思う。

―とはいえ、朝５時に家を出て、19時に帰宅すると、ご飯食べてバタンＱ。０時前からお風呂に入るまで、完全に記憶がとんでいるのでした（注、お酒は普段一滴も呑みません）。

-△-