|
岩手県立病院で出産した際に適切な処置が行われず、三男(12)に重度の障害が残ったとして、県内の両親と三男が二十七日までに、県に約二億円の損害賠償を求める訴訟を盛岡地裁に起こした。
訴状によると、母親は一九九六年二月、同病院で定期検診を受けた際、医師から「胎児の首にへその緒が巻き付いていて心音に異常がある。すぐに帝王切開手術する」と告げられ入院した。しかし約二十五時間放置されて帝王切開を受けることはなく、自然分娩で生まれた三男に重度の知的障害が残った。
両親側は「へその緒が巻き付いて血流障害が続いて低酸素状態となった。速やかに帝王切開をすれば障害が残ることはなかった」と主張。時効の起算点について、当時の医療処置に起因することが判明した二〇〇六年としている。
県は「訴状の内容を検討し、病院と弁護士に相談して対応を決めたい」と話している。
|