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幹事長記者会見
細田幹事長記者会見(役員会後)
平成21年1月26日(月)
於:院内平河クラブ会見場
冒頭発言
(役員会の内容説明)
麻生太郎総裁発言
「第2次補正予算について、ここまでご努力していただいたことに感謝申し上げる。関連法案も残されているので、何としてもきちんと対応していきたい」
「定額給付金についても、すぐに、各国民に行き渡るように市町村に準備をしてもらうように指示をしたい」
「明日27日(火)に行われる予定の施政方針演説でも、自分の考えをきちんと述べたい」
「所得税法等の一部を改正する法律案については、よくまとめていただき感謝申し上げる。責任政党として、きちんとした態度を示せたと思う」との発言があった。
細田博之幹事長発言
「第2次補正予算について、衆参でそれぞれ異なった議決が行われて、両院協議会のメンバーを選んで、協議が始まるところであるが、審議が引き延ばされており極めて遺憾である。
憲法60条によれば、このような場面を予測して、衆議院で予算を議決し、参議院で異なる議決をした場合には、直ちに両院協議会を開いて、協議会を開いても意見が一致しないとき、衆議院の議決を国会の議決とするということが明記されている。それは法律案とは違う。法律案の場合は、3分の2の規定を除けば、衆議院が可決して、参議院が否決したら、法律案は成立しない。しかし、予算はこれではいけないということで、規定で予算の場合は衆議院の優越を定めている。これは憲法上の制度の問題である。
しかしながら、今、いろいろな思惑で審議を引き延ばそうとしているということは、憲法違反とは言わないが、極めて憲法の精神に反する行動ではないかと危惧するものである。この点は、公党であるので、当然正しく対応すべきであると思う」

「参議院では、関連法案を一切審議していない。特に2兆円の定額給付金の問題を含む財政投融資の特別会計法の改正案について、定額給付金に反対するという理由で、一切審議していない。この法案は、1,491億円の介護従事者の処遇改善と人材確保、118億円の医療対策、4,905億円の中小、小規模企業の資金繰り対策、5,000億円の高速道路料金1,000円への大幅引き下げを含む政策、6,000億円の地域活性化、生活対策臨時交付金、1,500億円の緊急雇用創出事業、合計4兆2,000億円近い予算執行のための法改正を審議しない、遅らせている。
反対なのだから、何も賛成してくれと言ってない。反対の議決をすれば、今は幸い与党は3分の2の多数の議席を持っているので、憲法59条の規定により、再可決する方針である。予算が成立すれば、第2次補正予算を実施するために、速やかに処理するべきである。
つまり、どうぞ反対をしてください。何もしないで日程を引き延ばすことが、景気対策について真剣に考えているのか。12月には、民主党は、補正予算をお出しになれば、全て通すと言っていた。しかし、我々が危惧したのは12月に出して、これが今日怪しくなっているような対応をされた場合には、衆議院は法案が通って参議院に渡る。参議院はずっと審議をしない。そして、(臨時国会が)1月に終わると通常国会が始まってしまう。2国会に渡る法案というのは、参議院から衆議院に再度戻さないといけない。しかし、戻すつもりが全然ない。つまり、法案が12月に衆議院から参議院に渡っていると、永久に(衆議院に)戻ってこない。予算が実行できない。こういうことを危惧したのであって、この危惧がまさに今日的中している。12月当時、まだ目下の段階では、すぐに審議するからどうぞお出しくださいと言って、世論に訴えるということをしたが、我々はそれは信用できないと、これは一切の予算が法律を通さないことによって実行されない可能性がある。このことによって、解散総選挙を求めるというような戦略に出ていることが目に見えていたから、残念ながらすぐに出すよりは、1月早々、通常国会に提出した方が成立が早いということで出してきた訳だ。年末には速やかに通しますと言っていたのが、今度は完全に真横になって通さない。
その結果、中小企業対策、高速道路料金、地域活性化、介護従事者の処遇改善、雇用創出事業その他も、それだけで2兆円以上に上るものがストップしている。それに加えて、定額給付金が2兆円ある訳だが、2兆円という莫大な景気対策、プラス2兆円というこれまた莫大な定額給付金が完全に滞っているという事態をどう見るのかというのは、私共は批判的に見ざるを得ないということを申し上げたい。これ以上対策を遅らせるべきではないと思っている」と発言した。
質疑応答
  • 山形県知事選挙の結果について、役員会の中で何かご発言はありましたか。
  • 特にありません。感想として、若干、地元で前回の知事選のこじれとか、与党内にもいろいろな意見があったということが大きな要素であるということは、多少発言がありましたが、それ以上のコメントはありませんでした。
  • 関連で、山形県知事選挙の結果について、幹事長の受け止めをお聞かせください。
  • そういうことですので、特にコメントはありません。分析の結果としては、今申し上げたような理由であるということでしたので、そうかなという感じです。
  • 関連で、国政への影響をどのようにお考えですか。
  • 個々の選挙はいろいろな事情がありますので、岐阜県ではしっかりとした信任を得られている訳ですし、知事選挙というのはいろいろなことが起こり得るということです。
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