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週刊現代元編集長が出版批判 調書漏出事件公判に出廷(2/2ページ)

2009年1月27日17時13分

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写真奈良地裁に入る加藤晴之・前「週刊現代」編集長=27日午前9時37分、奈良市登大路町、森井英二郎撮影

 崎浜被告が逮捕、起訴されたのを受けて、講談社が昨年4月に公表した第三者調査委員会の報告書などによると、07年5月の出版前、当時編集長だった加藤氏は週刊現代に本の事前広告を出すか検討するために本のゲラ刷りを読み、担当者に対して出版の中止を主張したとされる。報告書には、加藤氏が「これは暴露。本が問題になったとき、胸を張って公益性を主張できるか。その主張が世論の支持を受けるか。絶対にできないと思った」などと出版に反対した経緯が説明されている。

 加藤氏は同じく編集長だった06年11月ごろ、この放火殺人事件をテーマに草薙氏のリポートを2週にわたって週刊現代に掲載した。このリポートでは供述調書は引用されていない。

 前回の公判では、草薙氏が取材源を初めて明らかにして謝罪。本で調書を大量に引用する形になった経緯について「自分が決められるわけではない。講談社の編集者から『読者の手に取ってもらうために事実経過を説明するのがよい』と引用を提案された」と証言した。

 27日午後からは被告人質問が予定されている。

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