東京・築地市場の移転先となっている豊洲地区の土壌を東京都が調査したところ、地下水が浸透しない粘土質の地層が、2つの地点で見つからなかったことが分かりました。
これまで東京都は、「粘土質の地層が存在するので危険な化学物質は地下には浸透せず、汚染は広がらない」という前提で、土壌の汚染対策を進めてきました。
去年の調査で、建設予定地の2つの地点からこの粘土質の地層が見つかりませんでしたが、都はこの事実を対策を検討する専門家会議に報告していませんでした。
都は「他の調査地点では粘土質の地層が確認されている」として、汚染対策の変更は必要ないと説明しています。
豊洲地区の土壌を巡っては、強い発がん性を持つ物質が以前に公表されていた値の115倍の濃度で検出されましたが、都は「安全性に問題はない」として発表しませんでした。(27日02:14)