モデルのレッスン契約の勧誘目的であることを隠して「着物モデル募集!」と求人広告を出し、面接に訪れた中年女性に高額な契約を結ばせたなどとして都は26日、渋谷区千駄ケ谷4の「ワールド・ワイド・ステーション」(通称ステーション、加藤靖子社長)と同区千駄ケ谷2の「Diamond Dream」(通称ダイヤモンド、今村麻紀子社長)の2社に対し、特定商取引法に基づく一部業務の停止命令(3カ月間)を出した。
都生活文化スポーツ局によると、両社はレッスン契約の勧誘であることを告げずに新聞折り込みやインターネットの求人広告で着物モデルを募集。面接の際に「レッスンを受けなければいけない」と言い渡し、高額なレッスン契約を結ばせるなどしていた。
ステーションについては03年度以降、消費者から都に計78件の相談が寄せられ、平均契約額は17万円。ダイヤモンドについては06年度以降計49件の相談があり、平均契約額は22万円だった。【須山勉】
毎日新聞 2009年1月27日 地方版