中島らも
中島らも さん(なかじま らも、1952年4月3日 - 2004年7月26日)。
兵庫県尼崎市出身の小説家、戯曲家、随筆家、俳優、コピーライター、広告プランナーetc.。本名は中島裕之(なかじま ゆうし)。
1982年(30歳)、雑誌『宝島』にカネテツデリカフーズ株式会社の広告として『啓蒙かまぼこ新聞』を企画。これが、メジャーデビューで、1984年から朝日新聞大阪本社版日曜版「若い広場」で、独特のユーモアを交えた人生相談コーナー『明るい悩み相談室』連載が始まる。1986年に大阪で劇団「笑殺軍団リリパットアーミー」を、わかぎゑふらと結成、脚本執筆のほか、自ら役者もこなした。
エッセイ・小説も多数あり、小説は「Lie lie lie」原作「永遠も半ばを過ぎて」「お父さんのバックドロップ」と「寝ずの番」は映画化されている。
1970年代の「マリファナ開放」を最後まで引きずっていたし、ずっとアル中・ジャンキーでもあった。
その点が、俺には少々引っかかった。でも、これは素通りする。
中島らもの本は
『アマニタ・パンセリナ』
ドラッグ・マリファナ・ラリパッパの薬の経験談や百科事典のような本。
1995年12月20日第1刷発行の
第5刷1996年3月20日・集英社
と
『変』
「変」な人に関するエッセイ集・読んだのが昔なので違うかも知れない。
1989年10月・双葉社
「僕に踏まれた町と僕が踏んだ町」集英社文庫
が、自宅にあったが。
なんとなく、数日前にまた
『僕にはわからない』2008年11月14日
『異人伝』2007年6月15日第1刷の
2008年3月14日第5刷
ともに講談社文庫
を買ったので、読み始めた。
『僕にはわからない』は、エッセイ集だが『異人伝』は音かテレビでの映像を活字に起こしたもので。『僕にはわからない』は、お奨めだが『異人伝』はムニャムニャムニャ。他のエッセイにある話題が半分ぐらいある。
俺より半年年長なだけで、暮らしたのも「兵庫県尼崎市」で「タバコもロンピ(ピース20本)」で・「COMは嫌いで、ガロが好き」等々で同じ時代を生きたのだから、共通の話題も多く面白く読んだ。
らもさんはロック派で、ローリングストーンズが好きで。俺はロックとフォーク・ポップス混合派で。ロックはビートルズとピンクフロイドぐらいでそこらへんが少し違う。クリーム/ディープ・パープル等は、後年聞いた。
中島らもさんは、中学での知能指数が185あったらしい。見事なものだが灘中から灘高で成績がトップから2番目の時「まだ、上がいる」とか思ったらしい。高校で、ドロップアウトし1浪で「大阪芸術大学芸術学部放送学科」に入学している。そこら辺の武勇伝は、らもさんの本で。
らもさんの、どれかの本の開いて左に「らもは、階段から落ちて死ぬ」とか記述されていたように思う。もちろんジョークである。
か、俺が思い込んでいる。
らもさんは、2004年7月16日未明芝居の打ち上げで行っていた神戸の飲み屋の階段から転落し、意識不明のまま7月26日に他界した。52歳であった。もちろん酔っ払っていて薬の関係で目が見えづらかったのかも知れない。中島らもさんの本は、同世代なら確実に面白い。
遺族がいるので、何冊でも重複して買ってくれ。俺も買う。
「迷惑かけてありがとう」のたこ八郎さん。
悲報をラジオで聞いた場所と大体の時間まで覚えている。
「酔っ払いでジャンキーでラリパッパ」の、中島らもさん。
天国へ行ったらアルコールと薬・麻薬はいらないでしょ。
「昨年、クリスマス・イブ」に怪死が発覚した、飯島愛さん。
まだバカコミ(マスコミのバカ)の餌食になっているのが悔しい。
バカコミは、つぶれろ!
みんな、もうしばらく生きていて欲しかった。な。
芥川賞であるが。
▽山崎ナオコーラさんの『手』文学界12月号(これは既読で2回目)
まあ、京都のおいでの際、京都タワーで770円払うなら。駅ビルの屋上がただで眺めも京都タワーに遜色ないのでお奨め。
京都タワーの展望室が100mで、駅ビルが屋上が60mの高さにある。駅ビルに屋上に上がるのに、大階段を上がる暴挙には出ないこと。
あんなものは、飾りに過ぎない。眺めて、座って、休む場所である。
ちょっとウロウロするがエスカレーター&エレベーターがある。
「手」の内容は、書かないが。父親が娘には絶対言わないことというか発想しないことが書いてあったのでちょっと気になる。しかも、「父親が娘には絶対言わない・想像もしないこと」が重複している。
俺なら、それを持てば泣きながら立ち尽くす。
小説には、こんなことも必要なのではあろうが。
俺的には、このストーリテラーのテクニックとしての「裏切り」は大きすぎる。
山崎ナオコーラさんは、「芥川賞候補」に上がるのが2006年下半期第132回と2008年下半期第138回と今回で3回目で。
これで、落とすならちょっとした「お仕置き」状態になる。
感情的には、是非この人に。まだ、30歳のおねえちゃんだが年数を重ねると面白くなると思う。
ナオコーラさんはダメにはならないだろうが、トラウマにはなると思う。また、「現在のワクワク度」が段違いだと思う。
俺なら、どちらにしても心臓が口から出るかも。
▽墨谷渉(すみたにわたる)さんの『潰玉(かいぎょく)』文学界12月号
テーマが面白い。落語に「落ち」が必要なように小説・映画にはときには読者が飽きずに惹かれる「裏切り」も時折必要なのだが、最初から大きく「裏切って」いるのが面白い。ついて行ける。
改行・段落があまりない文章であるが意外と読み易い。ただ、単行本化のときは、二段組か横長にしていただきたい。縦に長いと、視覚的に辛いかも知れない。
横長の小説の単行本って、面白いのじゃないだろうか?
本棚には、つらいが……
▽田中慎也さんの『神様のいない日本シリーズ』文学界10月号
で『神様のいない日本シリーズ』の中ほどで「読むモチベーション」が消えた。読むのが後に回ったのが原因かも知れないが、もう一度トライする。
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10日に、再度トライしたが。12ページでモチベーションが消えて残念した。多分、「芸術性が高い」のだろうが止めた。おそらく、全編
がモノローグでその発想は面白いのだが………
「その場での足踏み感」に、我慢できなくなった。
田中慎也さん、ごめん。
あと芥川賞の候補にあがった。
▽鹿島田真希さん「女の庭」(文芸秋号)
▽津村記久子さん「ポトスライムの舟」(群像11月号)
▽吉原清隆さん「不正な処理」(すばる12月号)
は、読む手立てが即時にはないし、ややこしい(複雑になる)ので端折る。
【芥川賞・候補】
▽鹿島田真希「女の庭」(文芸秋号)
▽墨谷渉「潰玉(かいぎょく)」(文学界12月号)
▽田中慎弥「神様のいない日本シリーズ」(文学界10月号)
▽津村記久子「ポトスライムの舟」(群像11月号)
▽山崎ナオコーラ「手」(文学界12月号)
2007年現在の「芥川賞」の選考委員は池澤夏樹さん、石原慎太郎さん、小川洋子さん、川上弘美さん、黒井千次さん、高樹のぶ子さん、宮本輝さん、村上龍さん、山田詠美さんの9人であるが今回も同じだろう。
三篇しか読んでいないことを前提に、俺的に想像・妄想も含み優先順位をつければ……
1、山崎ナオコーラ「手」・墨谷渉「潰玉(かいぎょく)」が同率。
2、鹿島田真希「女の庭」(文芸秋号)
あとは、同率である。
「芥川賞」と言えども「文学」も経済の中にあるので。近年の受賞者には「若い女性」が多いというのは「若い女性の読者の開拓」を狙う意図があるのが見え隠れする。
「芥川賞」は、作家として生きるチャンスをくれるので。けっして、作家志願者の最終目的ではないし何の保障もない。
また、賞を取ってもつぶれてしまう作家がいる。昔から、言われることだが。5〜6編は作品を持って受賞するのがベストらしいがまあそうも行きません。
同時期に優秀な作家が出続けると、賞を取るのもより難しいことになるだろうし。でもデカイのだろうなぁ。
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
………
で、超有名な詩人・宮澤賢治氏も生前に発表したのは
詩集?『春と修羅』自費出版
と
童話集『注文の多い料理店』だけで。
生業としての職業は、教師と農業指導者だろうし。37歳と早世したので、宮澤賢治が28歳ごろから親交のあった7歳下の「蛙の詩人」草野心平(1988年・85歳まで生きた)の後年の後押しがなければ、ただの「詩の好きだったおっさん」で終わっていたのだろう。
コリン・ウィルソン
印税がたっぷり入るのか、ご機嫌のコリン・ウィルソン氏
文学は「実存主義」から「構造主義」へ移行して、またそれから動き離れつつあるという。その「実存主義」バリバリの一人にコリン・ウィルソンという存在がある。「実存主義」というイデオロギーの広がりの立役者の一人と言えるかも知れない。
中島らもさんも、読んだらしい。
手元にあるのが、
1957年4月15日 第1刷 発行
1973年9月30日 第38冊 発行
と、ある。
原著のおそらくペーパーバック
俺の『アウトサイダー』にはさんでいた1975年2月17日の毎日新聞の切り抜き。
左の欄外にあるのが現在の朝日新聞の活字。
同じ縮尺なので、1975年と現在の新聞の活字の大きさの違いが分かる。何号の活字なのかは知らないですが、縦横が約2mmです。
コリン・ウィルソン(Colin Wilson, 1931年6月26日 - )
はイギリスの小説家、評論家。で、アカデミックな教育=学校は16歳でドロップアウトし働きながら大英図書館へ日参し思索に耽り25歳で「アウト・サイダー」を著した。
この本に翻訳者が二人いるのだが、福田恒存氏(ふくだつねあり)と中村保男氏であるが。二人ともに東大出のエリートで、初めての刷りが1957年で福田恒存氏45歳中村保男氏が26歳なので中村氏は東大大学院修士課程。中村保男氏は、当時アカデミックな立場ではない福田恒在氏に師事されていた。「一時的な翻訳とか校正」を中村氏が担当し福田恒存氏の「本格的な翻訳(日本語の評論の文章にする)」というのが「旧漢字なのに仮名遣いは新仮名遣い」のあまり見かけない文章に現れているのかも知れない。福田恒存氏は、シェイクスピア翻訳と評論で戦後から活躍しておられたようだ。中村保男氏は、この後翻訳者になりミステリー・SF・コリン・ウィルソンの本とかを積極的に翻訳しておられる。
『アウト・サイダー』は、文学・哲学・戯曲・美術・宗教の評論。
あまり内容や感想を書くと俺のバカがバレるので……
でも、この本でいろいろなものの存在を知り、関心を持ったのでこの本を知らない人には。お奨めで、関心・好奇心が様々に広がって行く。
コリン・ウィルソン氏は、だいたい128冊の本を出版しておられるようだが。日本語に翻訳された本は、おおよそ77冊しかない。短い作品は一冊に合わせたり、文庫化で題名を変えたり出版者のしたい放題なのでこの数字はあてにならない。
コリン・ウィルソン氏は、何故かその後「犯罪」「猟奇」「超能力」「オカルト」の世界に行く。
殺人百科
彌生書房・大庭忠男訳
1963年6月15日 初版発行
1987年6月10日17版発行
コリン・ウィルソンとパトリッシア・ピットマン(女性)の共著。
原題【ENCYCLOPAEDIA OF MURDER】
↑かなり分厚い本らしいです。↓
原著の【ENCYCLOPAEDIA OF MURDER】には15世紀から1960年までの欧米の有名な事件が300件以上あるが『殺人百科・大庭忠男訳』にはそのうちの60件を収録している。
原著は、犯人の名のアルファベット順だが。この『殺人百科』は、殺人方法で分類している。【セックス殺人】【毒殺】【射殺】【爆薬による殺人】【誘拐殺人】【斧による殺人】【溺死させたもの】【大量殺人】【刺殺】【撲殺】【絞殺】【ギャング】【暗殺】【戦争犯罪】
注)ギャングは、日本で言うヤクザ・マフィア。
超能力者・
河出文庫・中村保男(上のアウトサイダーの…)
1992年5月7日 初版発行
新潮社版『三人の超超能力者』1975発行の文庫版。
原題【Strange Powers】
ロバート・レフトウィッチ氏
ユーニス・ビーティー婦人
アーサー・ギールダム博士
の三人の超能力者に会ってのインタビュー等から超能力を考察している。
内容は、本屋で……
これは、寝転がって読むのにお奨め。
コリン・ウィルソンの本は、あと数冊買ったような覚えがあるのですが……
俺の本棚=ダンボールのどこにあるのかも……
本は地元で買いましょう。アマゾンは便利ですが、あなたのお金はアマゾンの日本本社の東京か関東圏に行っちゃいます。下手したらアメリカのアマゾン本社のあるシアトルに行くかも……
弱小書店は今、青息吐息です。やる気のある本屋なら14時15時までに注文すればよほどの地方でない限り平日で中一日(月曜注文で水曜に来る)で本はきます。
本屋さんは保険を取って3〜4日と言いますがね。
本の流通はあまり知りませんが、印刷・製本された本は必ず東京へ集まるそうです。=本は、首都圏で多く保管されています。
よほど出版部数が少ない本・有りにくい本でない限りアマゾンと同じ経路をたどるのです。
アマゾンに頼ると、弱小書店が存続できなくなります。これが続くと、ちょっとした本を買うのに「タバコくわえて歩く」のではなく「お出かけ」が必要になりますよ。
とか、書いてみるテスト。
多分、【突っ込みどころ】満載でしょうが。俺は黙って【書き換える】ので突っ込みは無駄です。HA!HA!HA!
このブログ、【魚拓】は取れません。