築地市場移転先の土壌汚染問題 都、地層データが調査の前提と食い違うも公表せず
東京・築地市場の移転予定地の土壌汚染問題で、東京都が、地層に関するデータが調査の前提と食い違っていたにもかかわらず、公表していなかったことが明らかになった。
都はこれまで、江東区豊洲の市場予定地について、水をほとんど通さない粘土層があるため、その層の下の土壌は汚染されていないとして、調査を行っていなかった。
26日の都の会見によると、2008年3月から行った土壌調査では、441地点のうち2つの地点で、この粘土層が確認できず、そのうちの1地点は、地下水から環境基準の1,300倍のベンゼンが検出された場所だったという。
都は、2008年6月末に、この調査結果の報告を受けていたが公表せず、翌7月には専門家会議が汚染対策案をまとめていた。
都では、問題の2つの地点の周囲について、詳細な再調査をする方針。
(01/27 00:59)