2009年1月27日 12時42分更新
東京・南青山の土地とビルをおよそ89億円で買い取るとするうその売買契約書を作ったとして、警視庁は有印私文書偽造などの疑いで、ブローカーの男ら3人の取り調べを始めました。
容疑が固まり次第、逮捕するとともに、うその契約書を示して不動産会社に土地の購入を持ちかけ、数億円をだまし取った疑いがあるとみて、捜査を進める方針です。
取り調べを受けているのは、東京の70歳のブローカーの男と、千葉県船橋市にある不動産会社の実質的な経営者の男ら3人です。
警視庁の調べによりますと、3人は、平成17年4月、東京・中央区の不動産会社が、所有している南青山のおよそ1500平方メートルの土地とビル2棟を、およそ89億円で船橋市の不動産会社が買い取るとする、うその売買契約書を作ったとして、有印私文書偽造などの疑いが持たれています。この土地は、通称・青山通りに面し周りにはオフィスビルやブティックなどが立ち並んだところで、所有者の不動産会社は、売却する予定はなかったということです。警視庁は、容疑が固まり次第、ブローカーの男らを逮捕するとともに、うその契約書を示して別の不動産会社に土地の購入を持ちかけ、数億円をだまし取った疑いがあるとみて、捜査を進める方針です。