宇宙最大の悪のシンジケート・ドズマ。
全宇宙域にその触手をのばし根を張り、深く根付く巨大組織は、伝説の宇宙海賊皇帝=大首領アトランダムナックの下、七人の大幹部による絶妙なパワーバランスで形成されていた。
ある時、その七大幹部の内の1人が年老いたことを理由に3人の幹部候補から次の大幹部を選出することとなる。
そして数年の選考期間の後に大幹部に抜擢されたのは、アフルシャート・F・ミスリート。
たった数年の間に組織内でその勢力を増したミスリートは、もう1人の幹部候補であるホフマンを抱きこみ一気に大幹部へと上り詰めたのだ。
その権力闘争の影で1人の幹部候補が謀殺され、闇に消されたことを知る者は数少ない。
そして数年後……。
ドズマ初の女大幹部の席に落ち着いたミスリートに大首領アトランダムナックから勅命が下る。
広大な宇宙の中でも稀少なレアメタルの鉱脈がこれまで見向きもされなかった辺境惑星である地球で発見されたのだ。
そのレアメタルを秘密裏に採掘する使命を受けたミスリートは地球に訪れる。
文明が10数世紀遅れた惑星への侵攻。
そこを守る宇宙特捜の滞在官は旧式の装備しか支給されていない新人。
あまりに歯ごたえのない任務にミスリートは表向きは地球人を”商品”にする”人間狩り”を行いながら着々と任務を進めてゆく。
しかし―――
旧装備で弱兵と見くびっていたはずの宇宙特捜の新人宇宙刑事フィオにより、ミスリートは拘束されてしまう。
予想外の事態にわずかに驚くミスリートだったが、それもほんの一瞬。
なぜならば宇宙最大の悪の組織であるドズマの力を使えば、宇宙特捜の牢獄から逃れることなど造作もない事だから。
案の定、宇宙特捜の本部より地球に送られてくる護送船にはドズマの構成員が潜り込む手筈はとられていてミスリートは地球を出ると同時に自由の身となる予定となった。
護送船が到着するまで約10日が多忙な悪の女幹部のささやかな休暇となった。
だが、ミスリートは知らない。
新人宇宙刑事フィオを影から支え、ミスリート拘束成功へ導いた男の存在を。
表面上は善良な地球人を演じているこの男の正体を知る者は、いない。
主人公、コード・ネームは”ウッドゥン・フェイス”。
かつてミスリートに全てを奪われた男。
主人公の狂気の復讐が今、はじまろうとしている。
|