2009年1月27日 11時5分更新
県内の先月の有効求人倍率は0.95倍となり、雇用情勢の急激な悪化に伴い平成15年以来、5年3か月ぶりの低い水準となりました。
岡山労働局によりますと、仕事を求める人1人に対して企業から何人の求人があったかを示す県内の有効求人倍率は、先月、0.95倍で、前の月から0.12ポイント下がりました。
県内の有効求人倍率が1倍を割るのは平成15年以来、5年3か月ぶりで、雇用情勢の急激な悪化を裏付ける形となりました。
仕事を求める人の数は7940人で、前の年の同じ月に比べ42.1%も増えた一方で、新規の求人数は15.4%減っていて、業種別に見ると製造業の落ち込みが激しく39.4%減っています。
また、仕事をやめた人のうち会社側の都合で解雇された人数は1243人と前の年の2倍あまりに増え、全体の19.5%を占めています。
さらに、ことし3月に県内の高校や大学などを卒業する学生の内定率を岡山労働局が先月末現在でまとめたところ、高校生は前の年の同じ月より3ポイント下がって86.9%、大学生は1.8ポイント下がって68.1%となりました。
岡山労働局では「雇用情勢が急速に悪化し、予想以上に早く有効求人倍率が1倍を割る事態になった。仕事を求める人にとってしばらくは厳しい状況が続くのではないか」と話しています。