大学では経営学を専攻し、流通や貿易について勉強しました。ゼミの海外研修で東南アジアの日本企業を訪問し、ちょうど日本企業の海外進出が盛んな時期でとても印象的でした。卒業後は、医療センターで働いていたのですが、次第に大学で学んだ知識を生かして、商社で貿易事務の仕事をしたいと思うようになりました。そこで、IT系企業で派遣社員として働きながら、資格を取るためにスクールに通うことにしたのです。
　スクールには、週に1回、仕事の後3時間。試験日近くには土日も通い、スクール以外でも必死に勉強しました。その甲斐あって、貿易実務B級を取得。今は、貿易実務準A級を目指して勉強中です。
　仕事と勉強の両立はハードですが、その分、学んだことと実際の業務がつながる実感があります。ゆくゆくは通関士の資格にもチャレンジして、貿易事務のスペシャリストになりたいと思っています。

「条件よりも職種を重視しました」と大東さん

大東さんが働いている執務スペースへの入り口

現在、私が行っている仕事は、日本国内で調達した半導体の部品や部材を中国にある日本の半導体メーカーの子会社に輸出することです。取引をしている部品・部材のメーカーはいくつもあるので、客先からのPO（注文書）を基にそのメーカーに対して発注し、納期を調整して航空便で約週1回、船で月1回輸送しています。さらに税関関係の書類作成や船積の手配をして中国にある会社に送り届けるまで、それらのすべてを担当しています。貿易事務は実務経験が求められることが多いのですが、私は実務に関しては未経験からのスタートでした。8カ月経った今では、受発注や納期調整の他、在庫管理、債権債務管理、三国間など、幅広く担当させてもらっています。
　大学やスクールで学んだことが今の実務に共通する部分が多く、未経験を補ってとても役にたっています。「あのとき学んだことはこのことだったのか」と実感します。スタート時に比べて、「何がわからないのか」「どう調べればいいのか」がわかり、的確な質問ができるようになってきたなと手ごたえを感じています。これからも、知識だけでなく実務も身につけ、さらにそれを生かしてスキルアップしたいと思っています。

株式会社
三井物産ヒューマンリソース

本社　〒105-0003　東京都港区西新橋1-14-2 新橋SYビル3F

TEL　03-3595-2031

http://www.bhr.co.jp/