外国人患者の受け入れに力を入れているタイ・バンコクの「バムルンラード・インターナショナル病院」は、一流ホテルのコックが手掛けた病院食の試食会を同病院で開いた。参加者からは「これが食べられるなら入院したい」と冗談も飛び出すほどの豪華な料理が会場に並んでいた。
同病院は2000年から病院食にホテルのレストラン料理を取り込んだ「グレートシェフ・プログラム」を追加。入院した際、従来のタイ、西洋、日本の3食と合わせて4つのメニューから選べる仕組みを取っている。グレートシェフメニューは、バンコクの12のホテルが考案した病院食が食事制限のない患者に月替わりで出される。ちなみに今月前半のメニューは「ケイジャン風ツナサラダ(前菜)、スクランブルエッグかけサーモン(メーン)、マンゴー&あずきプリン(デザート)」。
病院最高経営責任者のマック・バナーさんは「この企画は病院食はまずいという定説を覆すために始めた。一流シェフが創作したヘルシーフードです」とPRした。
病院によると、昨年の患者数は約110万人。うち約3分の1を外国人が占め、日本人も約4万人が受診した。 (バンコク・柴田建哉)
=2009/01/26付 西日本新聞朝刊=