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紅白視聴率:民放キャラ効果? 下落に歯止め

 昨年大みそか放送のNHK「第59回紅白歌合戦」の平均視聴率は、午後9時半からの第2部で42・1%(ビデオリサーチ社、関東地区)を記録した。05年以来、3年ぶりの40%超え。フジテレビ「クイズ!ヘキサゴン2」から誕生した「羞恥心 with Pabo」ら民放の人気者が多く出演した影響とみられる。午後7時20分からの第1部は35・7%だった。

 第2部はワースト2位だった前年の39・5%から2・6ポイントアップ。1部も前年の32・8%から2・9ポイント増え、最近の下落傾向に歯止めをかけた。

 今回は、「羞恥心…」以外にもテレビ朝日「相棒」のヒットで歌手活動を再開した水谷豊(56)や、日本テレビが製作委員会に入り、大ヒットした映画「崖の上のポニョ」の主題歌を歌う「藤岡藤巻と大橋のぞみ」ら民放カラーの強い歌手が数多く出演。民放も情報番組やワイドショーなどで積極的に紅白関連のニュースを取り上げ、相乗効果が生まれた。

 前回40%を超えた05年も司会に、民放の看板キャスターみのもんた(64)を起用。フジテレビ「ワンナイR&R」の人気キャラクターだったゴリエを出演させ、ステージに人文字でフジのロゴ「目玉マーク」をつくる演出にゴーサインを出し、史上初めて40%を割った04年から視聴率を回復させた。

 今回も、民放で初めて紅白の舞台に上がったフジの中村仁美アナウンサー(29)が「羞恥心…」のステージに“乱入”。目玉マーク入りのTシャツをアピールした。ほかに、森進一(61)が「おふくろさん」を解禁したことなども話題を呼んだ。

 一方、放送評論家の松尾羊一氏は裏番組の弱体化を指摘する。「新鮮味のないクイズ番組と、目玉カード不在の格闘技。これなら視聴者は年1回の紅白を見る」。昨年のテレビ界は民放バラエティーが苦戦し、NHKのニュースや大河ドラマなどが好調だった。「この図式が今年も続く暗示かもしれない。不景気で笑ったり、騒いだりしてる場合ではないという心理もはたらいたのでは」としている。(スポニチ)

2009年1月3日

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