西日本新聞

救急出動、最大の815件減 福岡市消防局 08年概況 前年比「適正利用訴えが効果」

2009年1月27日 01:35 カテゴリー:九州・山口 > 福岡

 福岡市消防局は、2008年の火災、救急、救助の概況を発表した。救急の出動件数は、前年より815件少ない5万6934件で過去最大の減少となり、同局は「救急車の適正利用を呼びかけてきた効果が表れ始めた」と分析している。

 近年、軽症だったり、「タクシー代わり」で掛けられる不適正な119番通報が急増。本当に必要な救急出動に影響が出ることへの懸念が高まり、同局は昨年、救急車の適正利用を訴える啓発ポスターコンテストを初めて実施するなど、広報活動を強化してきている。

 同局によると、08年の救急出動件数は前年に比べ1.4%減少。このうち、「急病」は約3万4000件(前年比1.3%減)。出動したものの、症状が回復したり、搬送を拒否されたりして医療機関に送らなかった件数は、約7500件(同1.2%減)だった。一方、65歳以上のお年寄りの搬送人員は前年とほぼ同じ約2万人で、全体に占める割合が初めて40%を超えた。

 水難事故などに駆け付ける救助隊の出動件数は、約1400件(同2.4%増)。社会問題化した硫化水素による自殺が12件発生し、12人が死亡、6人が病院搬送された。6件で、現場周辺の住民計約250人が避難した。

 また、火災は約430件(同6.8%増)となり、死者は前年より3人多い16人だった。出火原因は「放火(疑い含む)」が約130件で、20年連続で最多。「こんろ」が約80件、「たばこ」が約50件と続いた。

=2009/01/27付 西日本新聞朝刊=

おすすめ情報【PR】
第45回衆議院議員選挙特集
次期衆院選
おすすめ情報【PR】
天気・交通情報
九州・山口の天気 福岡の天気 佐賀の天気 大分の天気 長崎の天気 熊本の天気 宮崎の天気 鹿児島の天気 九州・山口の天気 交通情報
九州のりものinfo.com
特集記事
次期衆院選 次期衆院選
【連載】辺境から 「政治」を問う
消費者ニュース 消費者News 値上げ↑値下げ↓
食料品酒類交通生活その他
食卓の向こう側 食卓の向こう側
イベント関連記事食卓連載
わたしたちの九州 わたしたちの九州
第12部 集落力
西日本新聞の本 BOOK・西日本新聞の本
ネット書店ランキング九州の本
注目コンテンツ
47CLUB探検隊

野菜畑ドレッシング(福岡県・野菜畑ドレッシング)

おいしいドレッシングを見つけました。 トマトと玉ねぎのうま味などを存分に引き出して作られた、いろんな料理やサラダに合うド...

>> 記事を読む

>> 47CLUB探検隊へ