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子どものうつ

 うつ病は大人に特有のストレス性疾患と考えられてきた。しかし、子どもの自殺との関連性が指摘されるなど、近年は児童・思春期のうつ病が注目されている。文部科学省の実態調査(2004年)では、小学生の12人に1人、中学生の4人に1人が「うつ状態」と報告された。子どものうつ病は症状、治療方法が大人と異なるが、専門医は全国に200人ほどしかおらず、教育・研究拠点も少ないのが現状だ。

小児科医グループ福岡県内調査 高校生2割うつ傾向 女子は3割弱成人並み 多感な時期 分析へ

2009年1月26日掲載)

 福岡県内の高校生約1800人を対象に、福岡病院(福岡市南区)の小田嶋博医師(小児科)のグループが実施した健康調査で、2割近い生徒に「うつ」の傾向があることが分かった。うつ病は成人男性の10人に1人、女性の5人に1人がかかるともいわれ、高校生でも女子生徒の方に、うつの傾向が多くみられたという。
 調査は、県内の5つの高校の協力を得て昨年9−12月に実施。「気分が沈んで憂うつだ」「よく眠れない」など、うつ傾向をはかる20項目の設問に答える自己評価抑うつ尺度(SDS)を用いた。回答した1793人のうち、18.6%に当たる333人がうつ傾向にあると判定された。
 小田嶋医師によると、うつ傾向は今回調査した女子の3割弱にみられ、男子の割合(2割弱)より高かった。特に高二女子に多かったという。
 子どものうつ病をめぐっては、6歳ごろの発症例があるほか、2007年に北海道の小中学生を対象に行われた面接式の調査では、中学1年のうつ病とそううつ病の有病率が1割とする報告もある。
 小田嶋医師は、今回の調査について「思春期という要素をどう考慮するか、検討の余地がある」と指摘。そのうえで「多感で傷つきやすい時期とはいえ、うつ傾向の高校生は結構多いなという印象を受けた。健康状態や人間関係などとの相関関係を詳しく調べて、学会で発表したい」と話している。

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