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昨年、大みそかに放送された「第59回NHK紅白歌合戦」の分刻み視聴率が5日、ビデオリサーチから発表された。歌手別ではフジテレビから生まれたユニット「羞恥心 with Pabo」が47・8%でトップに輝き、「民放紅白」と言われた今回を象徴する結果となった。また瞬間最高はエンディングに突入した午後11時40分に記録した50・0%。5年ぶりに“大台”達成で健闘ぶりも見せた。(関東地区)
民放から誕生した企画ユニットが、NHK紅白を乗っ取った。平均視聴率42・1%という、3年ぶりの40%超えに一番貢献した立役者は、やはり「羞恥心―」だった。
上地雄輔(29)ら「羞恥心」が登場した午後10時25分に41・6%だった視聴率は、時間を刻むごとに急上昇。スザンヌ(22)ら「Pabo」、そしてアンガールズらが加わり、「ヘキサゴン・ファミリー」が勢ぞろいした同29分、瞬間視聴率は47・8%にまで上昇。期待にたがわぬ注目を一身に浴び、出場53組の頂点に。
歌手別視聴率で3連覇していたSMAPを抑えての王者君臨。SMAPは、今回も中居正広(36)の司会や木村拓哉(36)がナレーションで登場するなどメンバー全員がフル稼働したが、歌唱時は42・8%と振るわなかった。
また、紅白が最後のステージとなった大ヒット映画「崖の上のポニョ」(宮崎駿監督)の主題歌ユニット「藤岡藤巻と大橋のぞみ」が、午後7時台の登場ながら40・5%を記録。前半最高となる唯一の40%超えを果たし、こちらも映画から飛び出した人気者がNHKを助ける形となった。
全体の瞬間最高視聴率は、紅組のトリ・和田アキ子(58)が45・2%、大トリ・氷川きよし(31)が46・5%と数字を引き上げて迎えたエンディングの50・0%。今年初の試みとして行われた53組のダイジェスト映像が流された午後11時40分に記録。瞬間最高が50%を超えたのは03年以来、5年ぶり。NHKとしては何とか面目を保った形だ。
一方、同時刻に「羞恥心―」の紅白のステージを“生中継”したフジテレビ系「FNSクイズ!2008」は、同時刻の視聴率が2・5%。直前には1・5%にまで落ち込む時間も。番組エンディングでは、紅白のステージを終えた「羞恥心―」が同局内のスタジオに駆け込み、紅白のトリの2人と同時刻に、紅白と同じパフォーマンスを披露。このとき視聴率は5・9%まで盛り返し、「羞恥心―」にとっては合計“50%超えパフォーマンス”となったが、後の祭りだった。
◆あゆ1番手で31.8%
○…右手に負傷を抱えながらトップバッターを務めた浜崎あゆみ(30)は、31.8%の高視聴率を記録。昨年のハロー!プロジェクト(26.2%)など例年の一番手と比べても異例の30%超と、切り込み隊長としてパンチ力を発揮した。また、浜崎は4日に米ハワイ入り。右手首には包帯を巻きながらも、待ち受けた報道陣に「大丈夫です」と答えていたという。
◆初出場ジェロは45%
○…後半白組の一番手を務めた黒人歌手のジェロ(27)は、視聴率45.0%と大きく数字を引き上げた。45%以上は「羞恥心―」、コブクロ、氷川、和田と合わせて5組だけ。初出場の新人ながら堂々の“あげちん”ぶりで、存在感を示した。
◆61歳7か月・秋元順子 最年長オリコン3位
○…紅組最年長初出場の秋元順子(61)は、37.5%と高視聴率を記録した。紅白で歌唱した「愛のままで…」が、12日付のオリコンチャート3位を獲得し、60代初のシングルトップ3入りを果たした。07年の「千の風になって」(秋川雅史)、08年の「吾亦紅」(すぎもとまさと)に続く“紅白効果”で、前週4位から上昇。61歳7か月でのトップ3入りは、小田和正の59歳11か月(07年8月「こころ」)を抜き史上最年長となった。
(2009年1月6日06時03分 スポーツ報知)