海外からもリスペクト! 和彫り技術の継承者
今やファッション感覚で入れる若者も多いタトゥー。でもそのタトゥーをデザインしたり彫ったりしているのは、画家? 彫刻師? どんな方なのでしょうか? 東京・吉祥寺にあるタトゥースタジオRED BUNNY TATTOOを訪ねました。
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得意なのは和物。女性ならではの柔らかいテイストがあかつきさんの持ち味です。
出迎えてくださったあかつきさんは、11年のキャリアを持つ日本でも数少ない女性タトゥーアーティスト。「初めてタトゥーを入れたのは19歳の時。その数年後、タトゥーイベントでアーティストの方と知り合い、自分も彫ってみたいと思いました」
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ポリシーは下絵をきっちり描くこと。背中一面に及ぶ大作の場合、1週間かけることも。
しかし、当時はタトゥーに関する情報はほぼゼロ。「タトゥーアーティストには“資格”というものがないので、プロになるには先輩に教わりながら自力で技を修得するしかありません。私は絵を描くのも初めてだったので、まず自宅で下絵をひたすら練習しました」
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同じ染料でも肌の色で発色は微妙に違います。色白の人は特にパステル調の色が映えます。
その後着々と腕を磨き、2002年にはスペイン・バレンシアのスタジオに招かれて彫った経験もあるというあかつきさん。「和彫りの技術は、海外のタトゥーアーティストがリスペクトするほど素晴らしく、色のぼかし技法などは世界一と言われています。海外に行って、初めて日本に生まれて良かったと思いましたね」