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S-114C(AT-GR) ジオキャリバー2アタッカー型 |
ただ、外宇宙航宙機の黎明期に作られた機体のため、ゼネラルリソース社、ニューコム社というU.G.2大企業の確執と、さらにその後の開発経緯に多少の混乱があり、結果The New Space Order War期全体を通して「ジオキャリバー2シリーズ」ともいえる多くの機種を生んだ。
なお、ジオキャリバー2のバリエーションといえるだけで、下記の機種群が存在する。
今回の「メカニックス」では、ジオセイバーと一部のジオキャリバー2のバリエーション機を除いた、
S-115A(PF-Nu) ジオキャリバー2パスファインダー型
S-113D(AT-Nu) ジオキャリバー2アタッカー型
S-116B(PF-GR) ジオキャリバー2パスファインダー型(中期生産仕様)
S-114C(AT-GR) ジオキャリバー2アタッカー型(中期生産仕様)
の4機種を中心に紹介していく。
ジオキャリバー2の成り立ち
ジオキャリバー2の最初の開発元であるニューコム社は、古くは独自の開発哲学に基づいた航空機の開発を行っていたが、その設計思想は非常に独自性が強く、さらに既存ハードウェアの継承を怠ったため、実験機ならともかく制式機としての採用は非常に少なかった。その結果、宇宙開発時代に入ったころには軍からの発注は途絶え、細々と社内実験機を作る程度の規模にまで落ち込んでいた。
しかし、一方のアビオニクスにおいては航空機時代に用いられていた「コフィン・システム」を独自の切り口で進化させていき、宇宙開発時代に入ったころには、脳波・神経伝達信号等の生体発信信号を操縦に用いる「ナビゲート・バイ・バイオシグナル(N.B.B.)方式」を確立、システムの発案者であるゼネラルリソース社をはるかに凌駕した。最終的にThe New Space Order Warが開戦することには、一部の特殊作戦機を除き、航宙機をゼネラルリソース社が、アビオニクスをニューコム社が担当する体制が出来上がっていたのである。
特に「アウトレンジアタック・リポート」の実現には、航宙機本体の問題よりもアビオニクスや運用が問題であったわけだが(ショートストーリー参照)それを解決したのがニューコム社であったという事実と、さらにニューコム社が航宙機部門への復権を強く望み、中央司令部、連邦政府、連邦議会への一大ロビー活動を展開したことにより、最終的に「アウトレンジアタック・リポート」の優先開発権はニューコム社に付与されたのである。
このニューコム社に付与された「優先開発権」とは、設計権、仕様決定権、生産指示権の優先3権で構成されており、要はある目的を持ったリポート(※U.G.の軍事方針書のこと)を実現する際の実質的決定権者となれる性質をもっている権限であった。
今回のジオキャリバー2の場合では、その基となる「アウトレンジアタック・リポート」の優先開発権は上述の通りニューコム社に与えられ、それに伴って航宙機開発に優れるゼネラルリソース社が自動的に生産下請けとなったわけだが、その際、ニューコム社からゼネラルリソース社に以下の仕様が発注された。
この仕様中、ゼネラルリソース社からは、特に1のD/D推進方式仕様への反発が非常に強かった。
元々D/D推進方式は戦艦や護衛艦といった巨大な物体を動かすのに使う推進方式で、他の推進機関と大きく異なる特徴をもっていた。すなわち「理論上の高出力・半永久推進機関」という特徴である。
このD/D推進方式(D-hole Reactor / DFD Propulsion method)の動作原理の特徴は、簡単に言うとD-hole Reactor、すなわち次元断崖光化反応炉の中に開かれた「孔」を通じて他の次元からエネルギーを調達し、それをDFD Propulsion、すなわちディアスタシオン・フィールド・ドライブ(DFD)で推進力に変換して使うという点にある。この際、次元断崖光化反応を継続させるには孔の維持が要となるが、これは発生エネルギーの99.89146%を孔の維持エネルギーに当てることで解決し、残る0.1%強のエネルギーを利用するわけである。
ただ一方で「孔の維持」は、維持エネルギーが多すぎると孔が開きすぎてエネルギー暴走、反応炉破壊となってしまい、少なすぎると孔が閉塞して反応が止まってしまうという出力調整がシビア過ぎる一面があった。
さらにDFDで推進力場エネルギー変換する際も、一定量のエネルギーを投入しないとDFDは力場が発生しないという特徴をもつことから、この2つをあわせたD/D推進方式は、出力調整幅が全開域のわずかな範囲しかないという推進機関となっている。
問題は、こういった特性から艦艇等の大きな質量の物体を加速や最大航速で定常維持するにはうってつけだが、仮に航宙機に取り付けた場合、ほとんどジェットコースターのように常に最高速状態を維持するエンジンになってしまう点であった。
ゼネラルリソース社は、豊かな航宙機の製作経験からD/D推進方式では高機動戦を行えない点と、その結果としてドッグファイトがしづらい航宙機の不要を説き、発注元であるニューコム社に修正を強く求めたが、ニューコム社がジオキャリバー2に求めた性能は「アウトレンジアタック・リポート」をベースとしており、文字通り、敵の砲弾の届かない長距離から迅速に敵中に飛び込み、強力な攻撃をもって敵艦を撃沈し、敵の追撃を振り切り帰還する「一撃必殺攻撃機」であったことから、両者の主張は平行の一途をたどった。
結局、最後はニューコム社が優先開発権で認められた仕様決定権を発動させたため、ゼネラルリソース社は、文字通り「職人的対応(実際はゼネラルリソース社内でトップダウンでニューコム社への協力を指示された)」によって、航宙機用D/D推進方式エンジンの開発と、それを搭載したジオキャリバー2 S-115A(PF-Nu)、S-113D(AT-Nu)、S-113F(SC-Nu)を作り上げたのである。
※タイプ名の後の「Nu」は、ニューコム社(Neucom.inc.)の二文字略号である。
また、この機体登場後、運用艦としてゼネラルリソース社設計のイーグレット級航宙機母艦 (メカニックス「航宙機母艦Ⅰ型」参照)が就役している。
航宙機と艦艇に関してゼネラルリソース社の風下に立つこと数百年、ついに航宙機への復権を果たしたニューコム社であったが、その結果はどうであったかというと、外宇宙戦闘用アビオニクス「イラティ・システム」以外、最終的にはあまり芳しい結果を残すことは出来なかった。
ニューコム社製ジオキャリバー2の初陣は「オペレーション・ホーネット(第一次シリウス宙域防衛戦)」で、このオペレーションで軍事帝國に対し、初のアウトレンジアタックを敢行した。結果は圧勝であったが、この時点では軍事帝國もアウトレンジアタックに対して無知であったがゆえであり、つづく「オペレーション・バタフライ(第二次シリウス宙域防衛戦)」から「オペレーション・ドラゴンフライ(第三次シリウス宙域防衛戦)」のあたりで対抗策として出現し始めた軍事帝國「航空戦列艦(U.G.コードネーム:フデバコ)」と「ゲイレルル(U.G.コードネーム:トンボ)」によって、ドッグファイトに持ち込まれるようになってから徐々に押され始め、「オペレーション・ファイアフライ(第四次シリウス宙域防衛戦)」では、さらに駆逐艦(U.G.コードネーム:クロウ)の改修型である「防空艦(U.G.コードネーム:ヘッジホッグ)」が出現するに及び、速度と航続距離に勝るが回避機動の弱いニューコム社製ジオキャリバー2は、一部のE.S.P.パイロットを除きほとんどが撃墜されてしまう事態へとなったのである。
軍事帝國 航宙戦闘爆撃機ゲイレルル |
軍事帝国 航空戦列艦 |
ここにおいて、ロビー活動によって買収された連邦政府、連邦議会、そしてU.G.S.F.さえも、手のひらを返したようにニューコム社の責任を追及し始め、最終的にはゼネラルリソース社にジオキャリバー2の設計改修を指示する事態にまで進展した。かくして再びニューコム社とゼネラルリソース社の立場が逆転したのである。
この指示に対するゼネラルリソース社の回答ともいうべき機体はまさしく「いいとこ取り」であった。すなわち、短期間で効率良く、かつニューコム社のアビオニクスの流用を可能にするために、既存のニューコム社アビオニクスを使用可能で、かつパイロットの使用実績が高い機体を流用することで解決を図ろうとしたのである。
この対応は迅速で、当時、内宇宙防衛用迎撃航宙機としてスペースベース等で運用されていたジオキャリバー(S-108N)を使用し、アビオニクスを内宇宙用からアウトレンジアタック用の「Neucom DSCIS-0754GFE」に換装、PF型はニューコム社製ジオキャリバー2(PF)を参考に海棲哺乳類用に機体をストレッチし、懸念の推進機関はジオキャリバーに搭載されている通常反応機関「抑制型対消滅反応炉(SPA-reactor)」を反応炉容量のみ拡大して使用し、このエネルギーによってPD(フォトンドライブ)とDFD(ディアスタシオン・フィールド・ドライブ)を用途別で切り替えて使用するという「Hb-DFD(ハイブリッド・DFD)」を開発、搭載することで解決させたのである。(なお、この改修によりQ兵器の搭載が不可能となっている)
これこそがLoLに登場し、ユウやリックの乗った機体、S-116B(PF-GR)、S-114C(AT-GR)である。
※タイプ名の後の「GR」は、ゼネラルリソース社(General Resource L.T.D.)の二文字略号である。
ゼネラルリソース社製ジオキャリバー2 機体後部 ハイブリッド・DFDが構成が良くわかる |
なお後年の分析では、これらニューコム社とゼネラルリソース社のジオキャリバー2開発の騒動は、ゼネラルリソース社の陰謀とする説が強い。
ゼネラルリソース社はアウトレンジアタック・リポートの実現手段として絶対的にE.S.P.が欠かせないことは理解していたが、ニューコム社よりもE.S.P.開発が遅れているという事実があったため、この解決法(イラティ・システムのことである)をニューコム社が開発し、それを搭載したニューコム社製ジオキャリバー2を制式採用されるのを待ってから、そのシステムに換装したゼネラルリソース社製ジオキャリバー2を制式採用させるという構図があったのではないかと言われている。多くのジャーナリズムは以下7点の状況推測から、この疑惑が証明されるとしている。
もちろん当のゼネラルリソース社は、この疑惑を否定している。
ニューコム社製ジオキャリバー2とゼネラルリソース社製ジオキャリバー2の違い
ゼネラルリソース社製ジオキャリバー2とニューコム社製ジオキャリバー2は、格闘戦性能の違いと対艦戦性能が大きく異なる。
特にゼネラルリソース社製ジオキャリバー2は、Hb-DFD(ハイブリッド・DFD)を、高機動戦時にPD、長駆移動時にDFDと用途別で切り替えられ、かつ四門の高速連射型の荷電粒子砲とあいまって対航宙機格闘戦に強く、またジオキャリバーを扱いなれたパイロットの場合、ゼネラルリソース社製ジオキャリバー2への機種転換が容易という利点があった。
ゼネラルリソース社製ジオキャリバー2 |
主兵装である4門の高速連射型荷電粒子砲 |
一方のニューコム社製ジオキャリバー2は、エネルギー補給を必要としない大推力エンジンと、二門の照射型荷電粒子砲、そしてジオキャリバー2の中では唯一運用可能なQ兵器によって、大型艦艇への尋常ならざる打撃力という特性と、その高速性能ゆえE.S.P.保有者のように針をも射抜く適性を持つパイロットの場合、Q兵器を用いた超高速一撃必殺離脱法をもって行われる対艦攻撃は、かたや対艦攻撃中に減速を強いられるゼネラルリソース社製ジオキャリバー2とは比肩しがたいほど能力を持っていた。
ニューコム社製ジオキャリバー2 ニューコム社らしい流麗なフォルムをしている |
だが、両者のこの特徴は裏返せば短所ともつながった。
ゼネラルリソース社製ジオキャリバー2は、高機動を保障するHb-DFD(ハイブリッド・DFD)が、抑制型対消滅反応炉(SPA-reactor)を必要とするため、定期的に反物質エネルギーの補給が欠かせないのと、Q兵器が使用できないため対艦戦では敵艦のシールド展開有効範囲内に肉迫し攻撃するという荒業が要求された。(LoLでユウがよくやる戦法でもある)
一方のニューコム社製ジオキャリバー2も、補給は必要ないが戦闘機動で劣るため、長駆攻撃戦から一転して艦隊直衛といった近距離での高機動防衛戦やドッグファイトともなると出力調整が面倒くさく、直進大推力のDFDは、その性能の大半をもてあまし、対艦戦と対航宙機戦を成立させるためには、E.S.P.保持者でないと処理が追いつかないピーキーな機体となったのである。
また、ジオキャリバー2をベースとして成立させているアウトレンジアタック・リポートは、この2種のジオキャリバー2によって、反物質保存槽と補給機構を持つ航宙機母艦系統群(マーリン級・ケストレル級・アルバトロス級)と、それを持たず、Q兵器保存槽とその補給機構を持つ航宙機母艦系統群(イーグレット級・シュライク級・サンドパイパー級)に分かれざるを得なかったのである。
※反物質・Q兵器双方ともに扱いが難しく、専用の設備が必要となる。
ジオキャリバー2(PF) 概要
ジオキャリバー2(PF)とは、DILSによる司令部との直接リンク機能を持ち、編隊全機をトラクタービームで目標まで引っ張る機能を持つ長駆牽引専用の先導機のことである。一般的にPF型、パスファインダー型、パスファインダー機、先導機などと呼ばれる。そもそもアウトレンジアタックを行うためには長大な距離を移動してようやっと攻撃が行えるわけで、これら移動に際してのAT型のパイロットの体力・精神力・機器消耗を抑え、AT型が戦闘時に最大の力が発揮できるようするために作られた。
ゼネラルリソース社製ジオキャリバー2PF型 |
これも同様にニューコム社製と、ゼネラルリソース社製が存在する。
ニューコム社製の場合、まったくの新開発機だが、ゼネラルリソース社製は新規設計時間が無かった(ということになっている)ため、ジオキャリバー2(AT)と同様、ベースに内宇宙用戦闘航宙機ジオキャリバーを用いている。この機種だけ、牽引用のトラクタービーム・ユニットと、MQD(マイクロ・クェーサー・ドライブ)、緊急用ハイパードライブを搭載している。
両社製ともにPF型のパイロットは巨大な水棲哺乳類系パイロット(ニューコム社製M兵器第Ⅱ類)であり、ただでさえ人類より大きなコクピット容積が必要なうえ、さらに解析用のアビオニクスも搭載するため、最初の設計時では容積比で2倍程度の大きさを予定していたが、さらにコクピット部を前後方向にストレッチして最終的に3倍にもなっているのが特徴であり、前半部はそのほとんどがコクピット、後半部は反応炉とエンジンとなっている。
ジオキャリバー2PF型 機体背面 |
ジオキャリバー2PF型 機体正面 |
この機体の活躍はLoLの作中でも語られているが、攻撃には参加しないため戦闘装備がなく、代わりに広範囲三次元走査タキオンレーダー、重力レーダー、次元粒子密度感知センサー、ターゲットイメージ認識用光学センサー等、深宇宙探査船ほどではないが、かなりの探査分析性能を持ち、無観測宙域・未踏破宙域でも戦闘速度での移動が可能なほどの情報収集力がある。
また外観的特徴でもあるトラクタービーム・ユニットと呼ばれる牽引器具でジオキャリバー2を目標まで牽引する。(ゼネラルリソース社製だとトラクターピボットが6。ニューコム社製だとトラクターアームが4、トラクターピボットが1となる)AT型での攻撃兵器分のエネルギーは全てトラクター出力に回されているため非常に強力で、最大でシース(ジオキャリバー2用拡張アタッチメント)を装着した6機のジオキャリバー2を牽引可能である。(AT型は1機が限界)
牽引方式は、6点のトラクターピボットにそれぞれジオキャリバー2を1機づつ計6機を牽引するパラレル式のほか、6機のジオキャリバー2をすべて後部トラクターピボットから直列で繋げるデイジーチェーン式の2種類の選択が可能となっている。
仕様説明上は、パラレル式は「ハイパードライブ時や戦闘開始直前といった加速時に使用する」、デイジーチェーン式は「通常空間での巡航中や未踏破宙域等の移動の際、デブリ衝突確率を落とすために使用する」と、主として航宙時使用を想定されていたが、戦闘中にこれら接続法を応用してさまざまな戦法が編み出された。
ゼネラルリソース社製ジオキャリバー2PF型の パラレル式牽引 ※赤:PF型 青:AT型である |
こちらはデイジーチェーン式牽引 ※実際にはもっと距離をあけて牽引する |
また上述の通り、強力な牽引力を得るため、この機体だけ補助推進器としてMQD(マイクロ・クェーサー・ドライブ)を機体に装備している。推進エネルギー源であるMQは非常に不安定であり、かつ特殊な保存槽を必要とするため、少量しか搭載されず噴射時間も非常に限られる。が、MQDは構造も簡単で小型化しやすく、かつ後に開発されたDDD(ダイレクト・ディアスタシオン・ドライブ)を除けばMQDの推力はPD・DFDの比ではないことから、長駆攻撃戦や緊急加速時用として多少のリスクを負いながらも搭載されている。
なお、全開使用時はコクピットGダンパーのダンピング限界を超えて最悪パイロット死に至らしめてしまうため、使用には編隊長もしくはそれ以上の階級の許可が必要である。(LoLでは八話でリックがユウを救出するために使っている)
ジオキャリバー2PF型 機体側面 上下トラクターユニットの頂点にあるのがMQDである |
長駆攻撃戦を行うときには、このMQDをメイン出力、航宙機母艦のカタパルトを補助出力として使う射出法「クェーサー・ドライブ・ブースト・カタパルト」として使用する。
このMQDを搭載するため、航宙機母艦ではPF型のみ、AT型が収められるA格納庫(左舷格納庫)とB格納庫(右舷格納庫)とは違うC格納庫(中央ブロック下部格納庫)に収められている。これは、上述のとおりエネルギー源のMQが不安定なため、格納庫被弾時に誘爆を避けるための措置である。(航宙機母艦の格納庫は緊急時にはパージできるようになっている)
なおPF型のみ、短距離限定で牽引しているジオキャリバー2ごとハイパードライブを行うことが可能となっている。ハイパードライブ時はシースは投棄、また回数も2回までとなっている。MQDと同様こちらも完全な緊急用である。
PF型は、戦闘時には安全宙域で戦況を観察し、攻撃目標の撃沈を確認するか既定の被撃墜数に達した場合、全編隊を強制的にトラクタービームで牽引し母艦へと撤収する。この機体の搭乗者が編隊長となることが多い。
キャリバーシース 概要
ニューコム社、ゼネラルリソース社の両社間の確執の結果生まれたゼネラルリソース社製ジオキャリバー2は、前述の通り急造の感が否めない機体であり、特に航続距離の延伸によるエンジンの変更、エネルギー源である反物質の保存槽の増設によって、原型機であるジオキャリバーが本来持っていたマルチロール機能を大きく損なう結果となった。
この損なった機能を補うため新型機ジオセイバー(外宇宙用中型多目的戦闘航宙機ジオキャリバー2改のこと。ジオセイバーは通称)の開発が検討されたが、開発と配備には時間がかかることが予想されたため、中継ぎとして失ったマルチロール機能を外装オプションとして復活させる方法をとった。これが「キャリバーシース(Calibur Seath)」である。("Seath"は「鞘」の意)
当初はゼネラルリソース社製ジオキャリバー2用として用意されたが、最終的にニューコム社製ジオキャリバー2用にも別個に用意されたため、2機種5シースと実に10バリエーションも用意されることとなった。奇しくもこの多すぎるバリエーション展開が、アウトレンジアタックとマルチロールの両立につながり、全国家中U.G.の航宙機攻撃力を最強のものとして決定付けたのである。
後継機のジオセイバー(ジオキャリバー2改)も、多少バリエーションは整理されたがこの美点は引き継いでいる。
以下シースがあれば、特殊任務を除くほとんどのオペレーション、タスク、ミッションに対応できるが、LoLでは航宙機母艦リゲルの撃沈と共に大半のシースを失い、さらに航宙機母艦アルタイルにはAとEが1ユニットづつ、Cが2ユニットだけしかなかったため、ほとんど活躍はしていない。
LoLに出たシースA「アサルトシース(アローヘッド)」 機体側部に装着されているエンジンがそれである |
シースA:アサルトシース(高機動作戦用突撃ブースター)
高機動作戦用の突撃用補助ブースター。
使い捨てのMQD(マイクロ・クェーサー・ドライブ)であり高速突撃用の装備である。LoLにも登場しているが想定された使い方ではない。人類向けの装備なのでPF型のMQDより出力が抑えられている。ゼネラルリソース社製ジオキャリバー2はこれを装備することでニューコム社製ジオキャリバー2と同等の高速性能が手にはいる。ニューコム社製ジオキャリバー2向けのシースAもあるが、パイロットには「人間が使いこなせるものではない」ということで不評であった。
ゼネラルリソース社製ジオキャリバー2は機体側部に装備する。愛称は「アローヘッド」と呼ばれた。
ニューコム社製ジオキャリバー2は後部に延長するように装備する。こちらは愛称というより畏怖に近く「モンスター」と呼ばれた。
シースB:ビームシース(重砲撃作戦用追加高出力ビーム)
シースに分類されているが、航宙機のマルチロール機能追加というよりは、むしろ艦外展開砲といったおもむきが強く、単独で艦艇攻撃力を持たない航宙機母艦が戦艦とともに重砲撃作戦を行う際に使用された。艦外でドッキングして使用する。
砲身長98口径1000mm荷電粒子砲2門装備。同時2門発射するのではなく発射は1門のみ、もう1門は戦艦と同様、予備砲身であり、10射ごとに交換して使用した。(連続20射で終了だが、間隔をあけて冷却すればもう少し使用できる)
目的完遂後は砲身を捨て、キャパシタ部のみとなって帰還する。(キャパシタは再使用が可能)威力は戦艦と比較もできないほど劣るが、母艦付近でチャージすれば、艦から離れた位置で撃て、射程もジオキャリバー2の荷電粒子砲より長いため、これとシースC装備のジオキャリバー2を用いたペアを組み、敵艦のシールドレイヤーの薄いところを狙撃する戦法で使われた。
全シース中最大サイズを誇り、これを装備するとジオキャリバー2が見えなくなるほど大きい。シースBはニューコム社製ジオキャリバー2向けもあるが、このシースのみ機体の収まる部分が機体別になっている程度の差異しか見られない。
愛称は「ユニコーン」と呼ばれた。一説には、シースBの初の実戦投入となったオペレーション・ロゼットコサージ(ロゼットネビュラ攻防戦)で、運用パイロットが全員女性(7機投入された)だったのと、その長い砲身からこの愛称が付いたといわれている。
シースC:シーカーシース(偵察用広範囲レーダー)
ジャミング等、索敵視界が狭い場合に航宙機を用いた作戦を行うときに使うレーダー・ECMユニット。
探査船の偵察範囲より遥かに劣るが、近距離でなら分析能力が飛躍的に上がるため、長駆攻撃戦時に1機このシース装備機を入れて分析精度を上げていたようである。全方位半球体レーダーを機体左右から挟む形で装備するため、これを装備すると機首センサーユニットと後部エンジンノズルがのぞく程度になる。
愛称は「カタツムリ」と呼ばれた。
シースD:ドライブシース(長駆作戦用ハイパードライブユニット)
短距離ハイパードライブユニット。
1回限り、しかも短距離ハイパードライブのみ可能。機首部にかぶせる形で装備する。
ハイパードライブ距離は5000CL(0.5AU)と非常に短く、使用すると反応炉出力を一時的に使い切るため、跳躍後再起動手順が必要となり攻撃時に使えないのが欠点であった。もっぱら高難度タスク・ミッション時の生残率向上のために用いられた。
派手さはないがニューコム社製、ゼネラルリソース社製ジオキャリバー2の両方で最も多用され、かつ愛されたシースでもある。
愛称は「ミスターD」。
シースE:Eシールドシース(航宙機母艦防御用機動エネルギーシールド)
シースB同様、航宙機のマルチロール機能追加というよりも航宙機母艦の機能不足を補うためのシールド・ユニットである。
展開直径100m、標準レイヤー数24(母艦リンク時)、瞬間最大レイヤー数48(母艦リンク時)、連続稼働時間36時間(母艦リンク時)で、Eサーフェス(エネルギーシールド)・Nサーフェス(中和シールド)・Dサーフェス(DFシールド)の3種類のシールドサーフェス(E.N.D.シールド)を組み合わせて、ジオキャリバー2前面に展開(形状・傾斜は敵弾種特性を分析予測し変更する)し、これを複数航宙機母艦の周辺に飛ばし機動シールドとした。瞬間最大レイヤーの48は駆逐戦列艦の1.5L弾に対し、48枚全部をDサーフェスで避弾経始展開して48枚全部失ってぎりぎり跳弾させることが可能である。
シールド展開時の姿が傘そっくりだったことから、愛称は「アンブレラ」と呼ばれた。
LoLにも登場しているが、これを大気圏突入で使用したのはLoL(オペレーション・ホワイトストリーム)が初であり、かつ生還したパイロットもユウが初となる。その想定を大きく逸脱した使い方に、オペレーション・ホワイトストリーム終了後この記録をみたゼネラルリソース社を大いに驚愕させた。ちなみにユウが大気圏突入時にとったレイヤーは、最前面に12レイヤーのDサーフェスを多段板状展開して大気減速、その後ろに4レイヤーのEサーフェスを錘状展開して赤外線をカット(熱で機体がやられないようにするため)、さらにその後ろに8レイヤーのNサーフェスを半球構成展開して電子線・ノイズを中和する展開法(D・E・N展開法)をほとんど現場あわせで行った。
諸元
S-115A(PF-Nu) ※ショートストーリー登場版 | |
機体名 | ジオキャリバー2 パスファインダー型 |
開発元 | ニューコム社(Neucom inc.) |
生産会社 | ゼネラルリソース社(General Resource LTD.) |
全長 | 42.3m |
全幅 | 20.0m |
全高 | 18.2m |
総員 | 1名(海凄哺乳類 ニューコム社製M兵器第Ⅱ類 限定) |
航宙性能 | 750km/sec |
反応炉 | 次元断崖光化反応炉(D-hole reactor) |
稼動限界 | オーバードライブ:3分 戦闘稼動:500日 航行稼動:2000日 |
推進器 | DFD(ディアスタシオン・フィールド・ドライブ) 主機4基 副機4基 MQD(マイクロ・クェーサー・ドライブ) 1基のみ(専用3ノズル・最大出力稼動15分) |
シールド | ENDシールドジェネレーター 4基/シールド厚 12レイヤー 展開角24度 |
兵装 | なし |
外部装備 | なし |
特殊能力 | ハイパードライブ機能(跳躍距離7000CL 跳躍誤差±200CL 回数2回限定) トレール機能(トラクターアーム4、トラクターピボット1) DILS |
S-113D(AT-Nu) ※ショートストーリー登場版 | |
機体名 | ジオキャリバー2 アタッカー型 |
開発元 | ニューコム社(Neucom inc.) |
生産会社 | ゼネラルリソース社(General Resource LTD.) |
全長 | 30.4m |
全幅 | 13.8m |
全高 | 12.2m |
総員 | 1名(人類限定) |
航宙性能 | 480km/sec |
反応炉 | 次元断崖光化反応炉(D-hole reactor) |
稼動限界 | オーバードライブ:3分 戦闘稼動:500日 航行稼動:2000日 |
推進器 | DFD(ディアスタシオン・フィールド・ドライブ) 主機2基 副機4基 |
シールド | ENDシールドジェネレーター 4基/シールド厚 4レイヤー 展開角16度 |
兵装 | 荷電粒子砲2門(照射型) Q兵器ランチャー1門(弾数2) |
外部装備 | シースA:アサルトシース(高機動作戦用突撃ブースター) シースB:ビームシース(重砲撃作戦用追加高出力ビーム) シースC:シーカーシース(偵察用広範囲レーダー) シースD:ドライブシース(長駆作戦用ハイパードライブユニット) シースE:Eシールドシース(航宙機母艦防御用機動エネルギーシールド) |
S-113F(SC-Nu) ※未登場 | |
機体名 | ジオキャリバー2 スキャナー型 |
開発元 | ニューコム社(Neucom inc.) |
生産会社 | ゼネラルリソース社(General Resource LTD.) |
全長 | S-115A(PF-Nu)に準じる。 |
全幅 | S-115A(PF-Nu)に準じる。 |
全高 | S-115A(PF-Nu)に準じる。 |
総員 | 1名(海凄哺乳類 ニューコム社製M兵器第Ⅱ類 限定) |
航宙性能 | 480km/sec |
反応炉 | 次元断崖光化反応炉(D-hole reactor) |
稼動限界 | オーバードライブ:3分 戦闘稼動:500日 航行稼動:2000日 |
推進器 | DFD(ディアスタシオン・フィールド・ドライブ) 主機4基 副機4基 |
シールド | ENDシールドジェネレーター 4基/シールド厚 4レイヤー 展開角16度 |
兵装 | なし |
外部装備 | なし |
特殊能力 | ハイパードライブ機能(跳躍距離5000CL 跳躍誤差±120CL 回数1回限定) トレール機能(トラクターピボット2) DILS |
S-116B(PF-GR) ※Link of Life登場版 | |
機体名 | ジオキャリバー2 パスファインダー型(中期生産仕様) |
開発元 | ゼネラルリソース社(General Resource LTD.) |
生産会社 | ゼネラルリソース社(General Resource LTD.) |
全長 | 39.6m |
全幅 | 24.5m |
全高 | 18.4m |
総員 | 1名(海凄哺乳類 ニューコム社製M兵器第Ⅱ類 限定) |
航宙性能 | 680km/sec MQDと併用で770km/secまで可能 |
反応炉 | 抑制型対消滅反応炉(SPA-reactor) |
稼動限界 | オーバードライブ:15秒 戦闘稼動:14日 航行稼動:18日 ※DFD使用率50%想定値 |
推進器 | DFD・PD(フォトン・ドライブ)ハイブリッド 主機2基 副機4基 MQD(マイクロ・クェーサー・ドライブ) 2基(専用2ノズル・最大出力稼動12分) |
シールド | ENDシールドジェネレーター 3基/シールド厚 10レイヤー 展開角23度 |
兵装 | なし |
外部装備 | なし |
特殊能力 | ハイパードライブ機能(跳躍距離7000CL 跳躍誤差±200CL 回数2回限定) トレール機能(トラクターピボット6) DILS |
S-114C(AT-GR) ※Link of Life登場版 | |
機体名 | ジオキャリバー2 アタッカー型(中期生産仕様) |
開発元 | ゼネラルリソース社(General Resource LTD.) |
生産会社 | ゼネラルリソース社(General Resource LTD.) |
全長 | 32.7m |
全幅 | 10.6m |
全高 | 19.4m |
総員 | 1名(人類限定) |
航宙性能 | 390km/sec |
反応炉 | 抑制型対消滅反応炉(SPA-reactor) |
稼動限界 | オーバードライブ:15秒 戦闘稼動:14日 航行稼動:18日 ※DFD使用率50%想定値 |
推進器 | DFD・PD(フォトン・ドライブ)ハイブリッド 主機3基 副機4基 |
シールド | ENDシールドジェネレーター 3基/シールド厚 4レイヤー 展開角14度 |
兵装 | 荷電粒子砲4門(連射型) |
外部装備 | シースA:アサルトシース(高機動作戦用突撃ブースター) シースB:ビームシース(重砲撃作戦用追加高出力ビーム) シースC:シーカーシース(偵察用広範囲レーダー) シースD:ドライブシース(長駆作戦用ハイパードライブユニット) シースE:Eシールドシース(航宙機母艦防御用機動エネルギーシールド) |
S-114D(SC-GR) ※未登場 | |
機体名 | ジオキャリバー2 スキャナー型(中期生産仕様) |
開発元 | ゼネラルリソース社(General Resource LTD.) |
生産会社 | ゼネラルリソース社(General Resource LTD.) |
全長 | S-116B(PF-GR)に準じる。 |
全幅 | S-116B(PF-GR)に準じる。 |
全高 | S-116B(PF-GR)に準じる。 |
総員 | 1名(海凄哺乳類 ニューコム社製M兵器第Ⅱ類 限定) |
航宙性能 | 390km/sec |
反応炉 | 抑制型対消滅反応炉(SPA-reactor) |
稼動限界 | オーバードライブ:15秒 戦闘稼動:14日 航行稼動:18日 ※DFD使用率50%想定値 |
推進器 | DFD・PD(フォトン・ドライブ)ハイブリッド 主機2基 副機4基 |
シールド | ENDシールドジェネレーター 3基/シールド厚 4レイヤー 展開角14度 |
兵装 | なし |
外部装備 | なし |
特殊能力 | ハイパードライブ機能(跳躍距離5000CL 跳躍誤差±120CL 回数1回限定) トレール機能(トラクターピボット2) DILS |
コフィン・システム 解説
U.G.S.F.航宙機は、操縦システムとしてコフィン・システム(COnnection For Fright INterface)を使用する。 数百年前にゼネラルリソース社によって作られたENSI(Electro Neuron Synapce Interface)規格、オプトニューロン(Opto Neuron)を元に、ニューコム社によって、外科手術等によるアクセスデバイスの埋め込みを必要とすることなく汎用化された操縦システムであり、操縦意思を感知して四肢を操るがごとく操縦可能なN.B.B.(ナビゲート・バイ・バイオシグナル)方式を使用している。
ENSIシステムの考案および開発は上記のとおりゼネラルリソース社であったが、宇宙開発時代が始まるころには航宙機や艦艇の導入競争で負けたニューコム社がこの分野で対抗し、その結果ENSI方式から進化したN.B.B.方式を考案、開発に成功し、アビオニクスでの主導権を握るに至った。そしてさらに数百年が経ち、The New Space Order War開戦の時点では、機体がゼネラルリソース社、アビオニクスがニューコム社というU.G.における基本的な勢力図が確定した。
ENSI方式、N.B.B.方式のどちらのコフィン・システムも、閉鎖型コクピットを使用し、方法の違いはあれど生体信号の類を電気信号化し操作出力を行う点で同一だが、一転して情報入力に関しては、ENSI方式とN.B.B.方式では大きく異なる。ENSI方式は、外界映像と機体情報を直接神経に信号として送り込むのに対し、ニューコム社の開発したN.B.B.方式では、機体情報のみ神経信号とし、外界映像は画像処理し全周全天式球体スクリーンに映し、直接視覚認識を行う点が大きく異なっている。
一見、神経信号を使うENSI方式のほうが効率的に思えるが、ENSI方式は神経に直接的に外界情報を入力するため、外界刺激や、神経攻撃等のハッキングを受けやすい。N.B.B.方式では、機体情報等、外部からハッキングを受けにくいインターナル・インフォメーションに限り情報入力を制限することでこれを防いでいる。
また、The New Space Order War時代における宇宙戦闘の特色として「有視界戦闘が少ない」という事情も大きく絡んでいる。数千キロのかなたから光速で迫ってくる艦砲射撃を回避するためには、発射閃光を見て避けるのでは既に遅く、またドッグファイトにおいても、戦闘速度が秒速10~400キロを超える速度領域では、目で見て認識するといった行動そのものがほとんど役に立たないため、分析・予測機械の状況分析結果から事前回避行動を行うかどうかを決定する「分析予測回避」となっている。
これには分析機械の大幅な助力が必要であり、外界映像を一度分析、画像処理してから内部に映像として供給する方法がとられている。有視界で認識不可能な艦や航宙機などは一度機外センサーで望遠映像が撮影されたあと、個別にズームアップ処理され、再度画像処理された背景と合成して、コクピット内に映像として映し、至近であっても背景に恒星や有害光線がある場合などには、これを低減ないし除去した形での映像生成が行われる。
砲撃を例としてあげた場合、まずAT型の立体機動予測による位置情報と移動情報が分析機であるPF型に送信される。
それを受信したPF型では危険率の分析がされる。すなわち上記のAT型が収集した位置情報、移動情報と、PF型が個別に収集した敵艦の発射準備状況の分析から、発射エネルギーの蓄積、そのエネルギー量と、砲(艦)の向き、艦の移動方向と、その位置角から発射推定時間までに旋回できる角度と、その角度に向く可能性から発射可能性値が計算され、これを「未来危険率」としてAT型に返信する。
返信を受けたAT型では、この数値がもはや人間の反射速度では回避不可能な閾値を超える瞬間、つまり未来危険率100%に達すると、その後に事実として撃っても撃たなくても「発射された映像」がコクピット映像として再現され、パイロットはこの「未来可能性の映像」を見て回避する(経験に優れるパイロットの場合、回避しない場合もある。ここら辺はパイロットの技量である)。この予測映像生成に要する映像化処理遅延時間は100msec程度であり、この遅延部分も考慮した映像が作られる。
O.R.B.S.とP.O.D.マルチファンクション・ヘルメット(いずれも後述)を介して見たコクピット映像 中央の護衛艦は8秒後に光子魚雷攻撃を開始すると予測されている パイロットはこの膨大なデータを瞬時に解析、判断する能力が問われる |
この予測解析、予測画像生成、火器管制を行うのが「Neucom Predictor-FCS」であり、航法管制や、N.B.B.、DILS通信といった航法に関連した全般を統合したアビオニクスが「Neucom Aviator-NCS」である。さらにこれにO.R.B.S.閉鎖型コクピット、P.O.D.マルチファンクション・ヘルメット、P.L.U.G.、L.S.U.S.といったハードウェア、デバイス、ギアを含んだシステムの総称を、The New Space Order War期では「コフィン・システム」と呼んでいる。
ニューコム社は上記システムを「Neucom DSCIS(ディーシス)シリーズ」というモデル名でU.G.S.F.に納品している。アウトレンジアタック用モデルとして納品しているのが「Neucom DSCIS-0754GFE」であり、これは従来型コフィン・システム「Neucom ISCIS(アイシス)シリーズ」の「Neucom ISCIS-0685GF」をアップグレードさせたものである。なお「Neucom DSCIS-0754GFE」だけコフィン・システムと呼ばず、開発者オーレリー・イラティ博士の名前をとって「イラティ・システム」と呼ばれることがある。(開発経緯はショートストーリー参照)
イラティ・システムが従来のコフィン・システムと異なり画期をなすのは、海棲哺乳類とE.S.P.の関連性を見出し、初の人類以外の動物によるE.S.P.操作を可能としたことと、従来、操縦信号でしかなかったE.S.P.を視覚出力として使用した点である。
U.G.では、E.S.P.科学はまだまだ発展途上で、存在は証明されたがその信用はまだ低く、E.S.P.を基準として作られたテクノロジーは非常に限られている。
イラティ・システムの考え方は、E.S.P.で全てを行う神聖宗教国の操縦法により近づく考え方である。
各種制御ハードウェア 解説
コフィン・システムは以下のハードウェアで構成される。
O.R.B.S.(Outside-circumstance Recognition and Blockade Sphere-shell)閉鎖型コクピットとは、強力な兵器や宇宙線、真空等の障害からパイロットを保護するため、それ自体が1レイヤーのシールドで覆われている球体状のスフィア・シェル(脱出ポッドも兼ねる)と、広範囲の外部映像を見るために全周全天スクリーンによって構成されているコクピットのことである。
AT型向け(人類用)と、PF型向け(海棲哺乳類用)があり、AT型向け(人類用)はほぼ完全な球体をなしているが、PF型向け(海棲哺乳類用)は前後方向に長楕円となっている。内部は「Gダンパー」と呼ばれるディアスタシオン・フィールドによる人工力場が展開されており、高機動・急加速時のGを減殺させるようになっている。AT型向け(人類用)は下方向へ力場が発生させているが、PF型向け(海棲哺乳類用)はフローティング状態となるようになっている。砲出力にパワーを取られない分だけPF型向け(海棲哺乳類用)の方がGダンピング性能が高く(ディアスタシオン・フィールドのエネルギー消耗は大きい)、PF型のほうが高機動が可能となっている。
機体破損時は、このO.R.B.S.だけ脱出し、トラクタービームで牽引するか、牽引不可能な場合は、救難信号を発し救助を待つこととなる。外観はLoLでも見えないが、某社のゲーム筐体のデザインに酷似している。
P.O.D.(Personnel On-board device)マルチファンクション・ヘルメットとは、U.G.S.F.標準の兵員用船外活動ヘルメットのことである。
航宙機パイロットのみが使うものではなく、整備兵や一般兵も戦闘時にはこれを使用する。
マルチファンクションの名が示すとおり、通常の頭部保護としてのヘルメット機能以外にも、バイザー内表示機能、二酸化炭素の酸素還元機能、後方カメラ装備、近距離トーカー機能、通信ヘッドセット機能、ボイスコマンド機能、デバイサー機能(後述)、また仮死ガス、自決用ガスなども内蔵している。
気圧センサーや外部信号によって0.2秒で強制的にアクチュエーター駆動でバイザーが閉まるようになっており、戦闘時の気密破れによる窒息や、爆発による頭部への衝撃保護を行うようになっている。
兵科によってオプションハードと、インストールされているファームウェアが異なり、使える機能は微妙に違う。
パイロットの場合、バイザー投影機能がオプションとして装備される。これはO.R.B.S.に投影された映像に連動する機能で、レーダー情報、機体ステータス、バイオステータス、通信ログ等を表示する。基本的に上記情報は、戦闘視界の妨げとなるのでO.R.B.S.には投影せず、必要に応じてP.O.D.ヘルメット内にオーバーレイ表示させるようになっている。
また戦闘時にはGダンパーが作動していても少なからずGがかかっており、後方へ振り向くことが難しい(O.R.B.S.コクピットは回転できるが、戦闘中のパイロットはシートに固定されているため、後ろに振り向けない)ので、後方カメラの映像もバイザー内に表示する。O.R.B.S.が機能しなくなった場合にもバイザー内表示に切り替えて表示する。
P.L.U.G.とは、Pilot to machine x-Link Universal Gear「パイロット=マシン間相互リンク用汎用ギア.」の略称であり、N.B.B.(ナビゲート・バイ・バイオシグナル)方式の特徴である脳神経信号・E.S.P.を使用した操作オーダーを送受信するためアンテナである。
ジオキャリバー2含む航宙機全般では、操縦桿やスロットルレバー等の完全な手動操作系統は緊急用でしか用意されておらず、かつ両腕は耐GのためL.S.U.S.(後述)で拘束されており通常時は動かすことさえできない。操作オーダーは、このP.L.U.G.を介して行う完全なハンズフリー操縦である。この操縦法の採用によって、戦闘機動時のG変化が原因として発生する手動入力ミスが相当数低減している。(反応速度を得ることよりもこっちの方が重要であった)
なおP.L.U.G.は汎用ギアであり、けっして航宙機でしか使用できないわけではない。司令部や情報長、少ないながらE.S.P.をつかったセクションでも使われている。
P.L.U.G.は、機能別に脳波あるいはE.S.P.の検知・変換・送信を行う「デバイサー」と、O.R.B.S.側で受信を行う「アクセプター」に分かれる。デバイサーはP.O.D.ヘルメット内に組み込んだ状態で使用するため、一般のパイロットには固有の機械として認識されることはなく、デバイサーとアクセプターを一律で「プラグ」「コフィンプラグ」と呼んでいる。しかしM.P.値(E.S.P.の強度単位、Manifest Power「顕現力」の意)500オーバーあたりのE.S.P.保有者から情報密度が高くなるため、信号欠落を防ぐためP.O.D.ヘルメットに組み込まず、直接頭に貼り付ける方式の専用デバイサーとなるため、こちらは特に「E.S.P.デバイサー」と呼び、区別をしている。
ちなみにユウの能力はM.P.値で400程度とE.S.P.保有者の中では低い方なので、E.S.P.デバイサーは使わず通常のデバイサーを使用する。(そもそもうっとおしい物は付けたがらない)
さらに、E.S.P.保持者の内、三能力全て(t-E.S.P.、s-E.S.P.、d-E.S.P.の三種)を持ち、かつA.M.P.(Absolute Manifest Power-owner「絶対顕現力保持者」の意。U.G.内の最強E.S.P.保有者の称号)を持つ「パーフェクト」のみ、E.S.P.デバイサーをさらに大型化したパーフェクト専用E.S.P.デバイサー「リング」を装着する。
(「パーフェクト」はThe New Space Order War期間、約350年間中、1人だけ)
L.S.U.S.(「エルサス」と呼ぶ)とは、Life Sustained Universal Space-suitの略である。
ニューコム社の系列会社ニューコム・S&M(サイエンス&マテリアル)社が開発した多用途宇宙用スーツである。艦外活動(E.V.A.)時や、航宙機パイロット等、宇宙に身をおく場合に使用する。パイロットのみが使うスーツではない。
外側は「プログラムド・マテリアル(P.M.)」と呼ばれるPBO系混紡繊維、内側が「スキニング・マテリアル(S.M.)」という皮膚に近い有機タンパク質素材で作られている。プログラムド・マテリアル(P.M.)は、電気信号で伸縮制御・素材変質・反射色変更できる素材であり、これを制御することでE.V.A.モード、コクピットモード、ダンパーモードの3モードを状況別で選択できるようになっている。(ダンパーモードのみ緊急時に作動する。選択は出来ない)伸縮量はかなり大きいのでほとんどの体格にフィットするが、それでもアイルヤには少し大きかったようである。男性用と女性用があり排泄処理部の形状、コクピットモード・ダンパーモード等の形状が異なっている。
LoLではアイルヤが着用しているのが女性用、ユウが着用しているのが男性用である。パイロットの兵科色は水色なので、アイルヤも本当は水色にしなくてはいけないのだが、イリーナの計らいで紅白にしてある。(うろちょろされると困るから目立つ色にしてある)
L.S.U.S.(女性用)E.V.A.モード |
L.S.U.S.コクピットモード 両腕・両足が膨らんだ状態となっている。 |
となっている。
P.O.D.マルチファンクション・ヘルメットとは首のアタッチメントで結合される。アタッチメントは電磁吸着ロックと真空吸着ロックの2系統で、真空中での脱着は不可能となっている。
背部2点、上腕部2点、大腿部2点の計6点に電磁アンカーロックがついており、ジオキャリバー2等の戦闘航宙機のコクピットはシートに6点留めでロック(フルロック)される。シャトルや戦闘艦艇等は背部と大腿部の4点留め(ハーフロック)、カタパルトオフィサーや整備兵は背部の2点留め(イージーロック)で済ます場合が多い。
電磁アンカーロック 上図はシャトルなのでハーフロック状態 |
また、仮死ガスで仮死状態にした場合の蘇生機能として胸部に電気ショックパッドが内蔵されている。
なお、リックら海棲哺乳類用のL.S.U.S.は、上記機能以外に背部・腹部・胸ヒレ部・尾ヒレ部にDFリフレクション・プレート(艦内に作られている人工重力、ディアスタシオン・フィールドを反射し浮上・推進する。またジオキャリバー2PF型のO.R.B.S.コクピット内部で浮上するためでもある)と、彼らはP.O.D.ヘルメットが使えないため、L.S.U.S.にヘルメットが組み込まれている。
ジオキャリバー2PF型パイロット 解説
PF型のパイロットはショートストーリー、LoLの双方で語られている通り、海棲哺乳類がその任に当たる。
作中で活躍したリック |
バンドウイルカであるため、かなりの巨躯である |
とはいえ自然生息する海棲哺乳類を捕獲して使用しているわけではない。生態のまったく違う2種が共存していく際には、いずれか一方がもう片方の生態に合わせて調整されざるを得ず、この場合も海棲哺乳類が人類に合わせて調整される形となっている。
この調整処理はニューコム社の保有特許および独占部門であり、ニューコム社がU.G.内に持つ15の海棲哺乳類研究所でのみ行われる。
調整項目は卵子のDNA調整にはじまり、脳新皮質部分の肥大化処理と記憶野の発達処理、さらに生後に教育調整が行われ、おおむね5年程度で兵器としての出荷が可能となる。生後に教育調整される項目はおおむね以下のとおりである。
性格、知識共に矯正量は非常に大きく、この調整を受けた海棲哺乳類は、喜怒哀楽、言動、性格といった意識的な部分では人類に近く、自然に生きる同種のそれとはほとんど別個の生物となる。
かように人類と同等の意識、概念を持ちながら従軍する海棲哺乳類は、しかれども人類と同等の権利は有さず、U.G.S.F.内では『M兵器』と呼ばれるれっきとした兵器に分類されている。
これらM兵器はⅠ類~Ⅵ類において群をなす。各類別は以下のとおり。
PF型のパイロットは「M兵器第Ⅱ類」として分類され、リックもこのカテゴリに属する。
LoL中では「リック」という名前で呼ばれているが、本来は登録ナンバーのみである。リックの場合「M兵器番号012933号」が登録ナンバーとなる。
リックという名前は、この登録番号で呼ぶのを嫌ったユウが、リックの登録番号『12933』をそれぞれアルファベットに置き換えた『12→L 9→I 3→C 3→C = L.I.C.C.』をあだ名として呼んでいただけである。これはユウに限ったことではなく、命名方法は人によりそれぞれあったようだがU.G.S.F.のほかの部隊でも慣例的に行われていたことでもある。
上記のとおり、基本的に海棲哺乳類は温和であり、自身と仲間を保護する程度の戦闘意識しか持たないため、戦闘生体兵器として性格矯正が施されている。LoLの時点でのニューコム社では、積極的な戦闘意識を持つ海棲哺乳類は誕生していない。予約類別扱いとなっているⅤ類もしくはⅥ類がそれに相当するのではないかと言われている。
ジオキャリバー2AT型パイロット 解説
AT型のパイロットは、PF型とは異なり人類が担当する。これは海棲哺乳類が積極的攻撃を行えない生体であるためである。
アウトレンジアタック・リポートの実現とジオキャリバー2の運用に際して、戦闘部分を保障するのは人類なため、その養成には気が使われ、軍学校に新たに外宇宙航宙機科を設け、通常の航宙機科とは別に扱われた。
特に最初に完成したニューコム社製ジオキャリバー2のパイロット養成は、丸っきりの新設計だったため困難をきわめ、さらにその機体特性ゆえに非E.S.P.パイロットの損失が多かった。
その後代替機として完成したゼネラルリソース社製ジオキャリバー2は、機体含むハードウェアやアビオニクスの変更はあるが一部にとどまっており、さらにこの原型機であるジオキャリバーが内宇宙航宙機として使われていた実績もあり、内宇宙航宙機パイロットからの機種転換が比較的容易であった。ゼネラルリソース社製ジオキャリバー2のパイロット養成は、せいぜい高機動戦でのノウハウはほぼ同様、長駆攻撃戦とPF型との連携のみ再教練を必要とする程度であったといわれており、ニューコム社製ジオキャリバー2で失ったパイロットを補充するのに大いに貢献した。
それもあってゼネラルリソース社製ジオキャリバー2のパイロットには機種転換組も非常に多く、LoLで登場したオメガ隊のうち、ユウは外宇宙航宙機科卒業組だが、「オメガ2」と呼ばれていたヒューリー・シャンカル、「オメガ3」と呼ばれていたサイラス・ナッカラが共にジオキャリバーからの機種転換組である。
これらAT型パイロットには特に冷静な解析力が資質として求められた。すでに上述の通り、The New Space Order War時点の戦闘の前哨となるのは、航宙機も戦闘艦も未来予測の情報戦である。
特にコフィン・システムで未来予測を使用した戦闘を行い、かつ軍事帝國もこの未来予測を理解し超能力で対抗しているため(「メカニックス軍事帝國戦列艦」参照)、実戦では敵は常にこの未来可能性映像の生成を騙すための欺瞞行動を行い、航宙機パイロットは更にそれに対する補間修正を繰り返し続けている。パイロットにはこの欺瞞に隠れた真実の状況を分析する力が要求される。
また、こういったこともあるため航宙機パイロットの良し悪しは戦闘経験と第六感(E.S.P.含む)による補間修正が大きな要素とされる。ユウの場合、そのいずれ(戦闘経験とE.S.P.)も備えているゆえに非常に優れたパイロットでもあったわけである。
航宙機母艦リゲル・アルタイルのエースとして活躍したユウ |
歴代エースパイロット
航宙機の性能に優れるU.G.では、The New Space Order War全体を通して、多数のエースパイロットを生んだ。特に小を以って大を落とす風潮が強いU.G.では、航宙機の撃墜数よりも艦艇の撃沈量がすさまじい。
以下は、The New Space Order Warとそれを含む時代において、艦艇・空間施設の撃沈容積をもとに順列化したものである。
なお、航宙艇と航宙機は別カウントとなるため、この数値が低いことイコール技量が低いわけではない。LoLの主人公であるユウ・サイトウは航宙機撃墜数は非常に高いが、撃沈容積だけを見れば23位となる。これは、ユウはオペレーション・ホワイトストリーム以降、一時的に航宙機指導教官となっているためである。なお「オメガ2」ことヒューリー・シャンカルは撃沈容積では最終的にユウを抜いている。
順位 | 艦艇撃沈容積(Cubic ton) |
最終搭乗機種 |
パイロット・ガンナー・フレームライダー (最終階級 ※特進含まず) |
|
01 | (推定) 4,500,000,000,000 Cubic ton |
ジオブレードα(Nu) |
詳細不明 |
|
02 | (推定) 3,900,000,000,000 Cubic ton |
ジオフレームβ2(GR) |
詳細不明 |
|
03 | (推定) 2,700,000,000,000 Cubic ton |
ジオフレームβ(GR) |
イアン・ハイニック少尉 |
|
04 | 1,225,469,000,000 Cubic ton |
ジオフレームα32 |
マクシミリアン・エラール少佐 |
|
05 | 613,893,000,000 Cubic ton |
ジオフレームα |
ミシェル・ハイニック・ボールドウィン大佐 |
|
06 | 554,517,000,000 Cubic ton |
ドラグーンIDS |
アレクサンデル・マイヤー少将 |
|
07 | 554,493,000,000 Cubic ton |
ジオスピアα(ドラグーンLDSα) |
アダム・バーカート少尉 |
|
08 | 487,951,000,000 Cubic ton |
ジオフレームα19 |
パウエル・ウォン大尉 |
|
09 | 392,334,000,000 Cubic ton |
ドラグーンIDS2 |
リヒャルト・テラー・ベヒシュタイン大尉 |
|
10 | 388,179,000,000 Cubic ton |
ジオセイバー(ジオキャリバー2改) |
アフメト・キーフ大尉 |
|
11 | 321,554,000,000 Cubic ton |
ドラグーンIDS |
セルマー・ナイマン中尉 |
|
12 | 291,722,000,000 Cubic ton |
ジオフレームα5 |
ゴー・チャン・パオ少尉 |
|
13 | 270,463,000,000 Cubic ton |
ジオフレームα7 |
ヴァルター・ラーケン大尉 |
|
14 | 242,659,000,000 Cubic ton |
ジオキャリバー2(Nu) |
ヘンリー・ブリュートナー少尉 |
|
15 | 220,321,000,000 Cubic ton |
ドラグーンIDS3 |
ルイス・マキハラ少尉 |
|
16 | 201,297,000,000 Cubic ton |
ドラグーンIDS |
ユリウス・シュミット中尉 |
|
17 | 184,775,000,000 Cubic ton |
ジオセイバー(ジオキャリバー2改) |
バイロック・シャンカル少佐 |
|
18 | 173,449,000,000 Cubic ton |
ジオセイバー(ジオキャリバー2改) |
ヨゼフ・リート中尉 |
|
19 | 171,201,000,000 Cubic ton |
ドラグーンIDS |
アドラー・モースマン大尉 |
|
20 | 142,035,000,000 Cubic ton |
ジオキャリバー2(GR) |
ヒューリー・シャンカル中尉 |
|
21 | 112,001,000,000 Cubic ton |
ジオセイバー(ジオキャリバー2改) |
ハーン・ラクシュリ少尉 |
|
22 | 108,580,000,000 Cubic ton |
ジオセイバー(ジオキャリバー2改) |
ハッサン・アル・アジズ少尉 |
|
23 | 102,703,000,000 Cubic ton |
ジオキャリバー2(GR) |
ユウ・サイトウ少佐 |
|
24 | 98,800,000,000 Cubic ton |
ジオキャリバー2(GR) |
エドワーズ・マクダネル中尉 |
|
25 | 92,998,000,000 Cubic ton |
ジオキャリバー2(Nu) |
エル・シド・バッザーリ中尉 |
※U.G.での撃沈単位は、空間容積単位である Cubic ton( 1m*1m*1m の容積が 1 Cubic ton となる)を用いる。これは各国の艦艇は外観では重量(排水量)が不明なため、ディアスタシオン密度計測による空間占有容積から算定するためである。なお、規格外大型艦等、単独任務で撃沈が不可能な艦艇は有効打撃機体に対し等分割される。
また上記には軍属民間人の記録は含まない。1位~3位の情報に欠落・推定数値が含まれるのは、The New Space Order Warの終戦から終戦後にいたる期間でU.G.に情報の混乱があったためである。