検察、双竜自技術流出の捜査に二の足
検察は経営破たんした双竜自動車の大株主である中国・上海汽車への技術流出疑惑に関する捜査結果発表を控え、対応に苦慮しています。捜査は終了した状態ですが、結果をどのように発表すべきかをめぐって、結論を出せずにいるためです。
これまで検察は捜査結果を発表する場合、上海汽車が双竜自の経営から撤退することを懸念していました。そのため、上海汽車が今月9月に双竜自の法定管理(日本の会社更生法適用に相当)を申請したことで、検察に対するプレッシャーは軽減されたとみられています。
しかし、今回の事件は上海汽車だけでなく、韓中両国の外交問題も考慮しなければなりません。上海汽車の過ちを強調しすぎるあまり、中国で反韓感情でも生まれれば、今後韓国の自動車メーカーが中国で営業する上での障害にもなり得ます。
検察関係者は「上海汽車を不正競争防止法上の営業機密漏えいと背任の罪で昨年10月に起訴することもできたが、デリケートな事案だけに発表が延期されている」と説明しました。警察が容疑を具体的に明らかにしたのは、それだけ捜査内容に自信を持っていることを示しています。
しかし、政府高官は「上海汽車は上海市政府が100%出資する公営企業のため、同社に対する処罰は中国政府との対立を招くことがあり得る」と懸念しています。技術流出問題が中国との自動車通商摩擦に飛び火すれば、韓国企業の中国での市場拡大が難しくなるというのが、韓国自動車業界の懸念です。
知識経済部も最近、「上海汽車が持ち出した技術は大したものではないという事実を捜査の参考にしてほしい」と検察に申し入れました。
しかし、捜査の実務担当者は容疑が明白なのにそのまま放置できないとして、強硬な態度を見せています。検察は来週にも捜査結果を発表する予定です。
チャン・サンジン記者
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