2009年1月26日 18時49分更新
46年にわたって、松山の子どもたちに親しまれてきた、遊園地、「梅津寺パーク」が、入園者の減少から、3月15日で、閉園することが決まりました。
これは「梅津寺パーク」を運営する伊予鉄道が、25日、松山市で記者会見し、明らかにしたものです。
梅津寺パークは、伊予鉄道の梅津寺駅に隣接した海に面した施設で、昭和38年に、伊予鉄道が総工費およそ1億円をかけて愛媛県内で最初の本格的な遊園地として開園しました。
施設は、ジェットコースターなど遊具が設置された「遊園地」のほか、梅や桜の名所で知られる「梅林」や「駐車場」があります。
開園した昭和38年度の入場者は31万人に上りましたが、「えひめこどもの城」など周辺のレジャー施設の増加や、少子化などの影響で、年々、入場者は減り、平成19年度には、6万人弱まで落ち込みました。
平成9年度以降は、毎年、5000万円から6000万円の赤字経営が続いていたということです。伊予鉄道は、人件費を削減したり食事のできる施設を閉鎖したりしてきましたが、今後、入場者の回復は見込めないとして3月15日で閉園することを、26日午前開いた取締役会で決めました。
伊予鉄道は、今後、「遊園地」は、6月末までにすべての遊具を撤去し、7月からはスポーツや催しができるスペースとして有料で貸し出し、「梅林」や「駐車場」は、そのまま市民の憩いの場として存続させることにしています。