岡山放送局

2009年1月26日 18時42分更新

閑谷学校で消防訓練


「文化財防火デー」の26日、国の特別史跡に指定されている備前市の閑谷学校で、国宝の講堂など貴重な文化財を火災から守るための消防訓練が行われました。

訓練が行われたのは、江戸時代に岡山藩が建てた庶民のための学問所で、国の特別史跡に指定されている備前市の閑谷学校です。

「文化財防火デー」は、昭和24年の1月26日、奈良県にある法隆寺金堂の壁画が火災で焼失したのをきっかけに設けられたもので、26日は閑谷学校を管理、運営している顕彰保存会の職員や地元の消防団などあわせておよそ60人が参加しました。

訓練は、国宝の講堂近くの裏山から火が出たという想定で行われました。
火災を知らせるサイレンが鳴らされると、保存会の職員たちはすぐに現場に向かい、消防士らとともに消火栓からホースをのばし、一斉に放水しました。

顕彰保存会の日笠紘・事務局長は「貴重な文化財を守るよう、これからも火災には注意を払っていきたいです」と話していました。