2009-01-26
知らないと生きていけないこと
昨日、ひょんなことから地元のケースワーカーと話す機会があって、ご多分にもれず派遣切りの話になり、うちの地域でも生活保護の申請が急増中で水際作戦に必死であるという状況の説明と言うか愚痴、たっぷり聞かされた。
こちらには大企業というものがないので大体が出稼ぎ労働者。農閑期の出稼ぎでかろうじて生計を立ててきたようなタイプ。かつ働き手がお父さん一人というケース、年齢は40代から50代といったパターンがほとんどだと言う。
こういう相談者たちに共通しているのはまずコネがない。そして金がなく知恵もない。派遣村の功罪というべきか知らんが、帰郷してまず職安に行く前に生活保護の申請をしに来ている。
精神的に余裕がない。もちろんその中にも緊急に支給すべきケースはあるだろう。しかしながら某区の申請者全員支給は悪しき前例となりはしないだろうか。最低限、今現在の求職状況とか、脚を棒にしてつてを頼るとか、恥も外聞もなく死に物狂いで飯の種にありつくとか、それから来いよ、とワーカーが語っていたのが印象的だった。
(もちろんこれはかなりの極論である)
生保は阿片のようなもので、一度受給したら確実に労働意欲というか危機感を殺ぐ。多くの場合。
昔は人が出来るだけ野垂れ死ななくて済むような仕組みが世の中にあったような気がする。
それは今もあるが、簡単にそこから逸脱することができるから多分こんなことになっている。
仕組みへの認識と、そこから逸脱しないための方法論を知らない人は、のたれ死ぬしかないのだろうか