17日、ロンドンでのガザ攻撃反対デモで、イスラエルなどに敵意を示す若者ら(共同) 反ユダヤ言動、欧州で急増 英では20余年で最悪ペース【ロンドン26日共同】国連が指定したホロコースト(ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺)国際追悼デーである27日を前に、ユダヤ人国家イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ攻撃に反発し、イスラエル軍をナチスと同列視するなどの「反ユダヤ的言動」が急増している。 英国やフランス、オランダでは年明け後、シナゴーグ(ユダヤ教会堂)への放火もあった。英国ではこれら反ユダヤ的言動が過去20数年間で最悪になったとして、ユダヤ系団体が懸念を示している。 「反ユダヤ主義や偏見で、何百万の命が失われたことを忘れてはならない」。ブラウン英首相は21日、追悼デーをめぐり議会でこう答弁、反ユダヤ主義をなくす教育の重要性を強調した。 答弁は、欧州で何世紀にもわたる反ユダヤ主義の根深さの裏返しでもある。経済の低迷も反ユダヤ主義の温床になっているとされる。イスラエルを嫌うイスラム系移民も増えている。 シナゴーグの自警活動などをしている英国のユダヤ系団体CSTによると、年末の攻撃開始から1月中旬までの18日間に、全英でユダヤ敵視の主張や落書き、人や建物への襲撃などが150件あった。記録を取り始めた1984年以来「最悪」。
【共同通信】
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