2009年1月26日 15時27分更新
東京都内に住む男性のインターネットバンクの口座に不正にアクセスし、およそ900万円を別の口座に移してだまし取ったとして、無職の男が逮捕され、警視庁は、事前に男性の自宅に侵入し、パソコンにキーボードの入力情報を盗むためのウイルスを仕掛けて、パスワードなどを入手したものとみて調べています。
逮捕されたのは、住所不定・無職の近藤隆昌容疑者(37)です。警視庁の調べによりますと、近藤容疑者は、去年1月、東京・中央区の会社員の男性のインターネットバンクの口座に、不正に入手したパスワードを使って、江東区内のインターネットカフェなどからアクセスし、およそ900万円を別の2つの銀行口座に移してだまし取ったとして、電子計算機使用詐欺などの疑いが持たれています。警視庁によりますと、近藤容疑者は容疑を認め、男性の自宅に事前に盗みに入ったことも認めているということです。
警視庁は、自宅に侵入した際に男性のパソコンに、キーボードの入力情報を送信させる機能のあるウイルスを仕掛け、パスワードなどの個人情報を盗み出したうえで、男性の口座に不正にアクセスしたものとみて調べています。